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飽海地域史研究会のプレ講座は終了し、9日から本格講義が始まった。
講師は県埋蔵文化センターの植松氏、鶴岡出身で酒田の高校在籍なので、地域にも詳しかった。
今回は道路工事の前の発掘調査だが、場所は上曽根である。
調査が終わり、工事が始まるともう現場は見ることが出来ない。
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発掘の手順から、調査のまとめまで詳しく説明して頂いた。
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上曽根の遺跡からは、竪穴住居跡、井戸跡、木柵跡、多くの土器や木製遺物が発見された。
一気に掘るのではなく、縦の断面を残すのは、土層を調べ年代を特定すること。
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土の色は、土色表から特定し、シルト層など土の種類も書き記す。
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この遺跡から発掘された土器は、墨書土器(底に墨で文字が書かれている物)が3種類あった。
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破片を継ぎ合わせて土器の形にする。
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形の違いや底部の違いにより、年代が特定される。
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それと、この遺跡での最大の特徴は、木で出来た斎串(いぐし)が、人形(ひとがた)で他に見られない物だったこと。これは大発見だと思う。
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先の土器(杯)といい、この斎串は祭事の際に用いられるものだ。
出土された土器も、古いものから最近の皿の欠片?と思われる程の物まであったが、それは長期に渡って上野曽根の集落が続いていたからだそうだ。
ただ、一時期それが途絶えた時期があった。年表に照らし合わせると、巨大地震に襲われた時期と重なるらしい。
酒田市本楯にある城輪の柵跡の近くまで、海が近づいたそうだ。
単なる津波か、もしくは大規模な陥没か。
秋田県象潟に見られる「松尾芭蕉来県以後」の地震による大隆起も頭に入れなければならない。
今後は酒田史資料の読み解きを行うが、それも顕になるだろうと思う。
酒田市本楯にある城輪の柵跡の近くまで、海が近づいたそうだ。
単なる津波か、もしくは大規模な陥没か。
秋田県象潟に見られる「松尾芭蕉来県以後」の地震による大隆起も頭に入れなければならない。
今後は酒田史資料の読み解きを行うが、それも顕になるだろうと思う。
歴史は面白い。
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