
今年も咲いた。
庭の隅に柊の木があり、その根方に手入れもせぬに毎年咲いてくれる。
鈴蘭を見ると想いだすことがある。
初めての北海道旅行での事。
空港のロビーで迎えられた北海道での第一印象がこの鈴蘭の香。
鈴をはるような甘い(たとえも甘い表現)香りに、飛行機を降りて空港ロビーに入ったとたんに全身が纏われた。
半世紀近い昔。鈴蘭の花を見たのも初めて事だった。
鈴蘭も今では、園芸品種として全国のどこにでも出回っている。
50年も昔は、北海道か北国でしか見れぬ花だった。
少女小説の挿絵で良く描かれていた。
帰りの飛行場のロビーで ぶらぶらと、搭乗まで時間があったので土産店をひやかしていた。
「M、、、、、葉、、、さま、お客様がお待ちです。搭乗手続きのカウンターまで、おこし下さい」と館内放送をされた。
夫が、登場手続が始まる何をしていた、、と呼び出したのだ。
次の館内放送が
「日吉ミミさま、お電話がかかっております。最寄の電話を、お取り下さい」
その頃、個性のある声で日吉ミミの曲が大ヒット、今ならブレイクをしていた。
私に続いて日吉ミミ、、、そんな館内放送のことも何回か旅した北海道の想い出の一つだ。
🎐 コロボックル踊ったあとらし君影草
🎐 鈴蘭やチセの陰で泣く少女