一週間前はまだ蕾の方が多かったカイドウ(海棠)は、風に舞うほど咲き進んでいました。
昨年の台風によるダメージにも負けず、たくさんの花を咲かせてくれたカイドウの古木。
今はもう花びらを散らせてしまっているでしょうけれど、満開の姿をいまいちどお楽しみください。
「ヤマシャクヤク(山芍薬)」
ボタン科ボタン属、関東以西の本州、四国、九州の落葉広葉樹林下に生える多年草です。
白く清楚な花は触るとはらはらと崩れてしまいそうですが、触らなくても3~4日で散ってしまう儚げな花です。
高尾や奥多摩には自生したものが見られるそうですが、最近は環境の変化や採取などで見難くなってしまっているようです。
日本全国の日当たりの良い山野に生える多年草で、草丈は10~40㎝です。(ただ、高尾や奥多摩あたりでは環境の変化や採取などで、絶滅状態になってしまっているようです)
名の由来は、花後の白毛をつけた果実を、老人(翁)の白髭にたとえたものです。
長い距(きょ)をもつ4弁の花の形を、船の碇(いかり)に見立てた名の「イカリソウ(碇草)」
メギ科イカリソウ属の多年草です。
ヤマシャクヤクの奥、参道から少し奥まったところで毎年花を咲かせます。
境内のいたるところで咲いているタチツボスミレ、土牢への石段脇に咲くのは、ひっそりと佇んでいるかのようです。
真っ白なスミレ、品種名はわかりませんが、陽のいっぱい当たる境内で元気一杯です。
( 2012年4月15日撮影 鎌倉・光則寺 )