鎌倉駅から歩いて5分のところにある大巧寺(だいぎょうじ)、ツバキの品種の多さで知られていますが、境内には小さな野草がたくさん植えられています。
大巧寺は別名“おんめさま”と呼ばれ、安産祈願のお寺として、戌の日には社務所前に行列ができます。撮影に行った日は、何組も赤ちゃんを抱いたご夫婦やご家族が、無事出産のお礼参りに来ていました。
シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属の落葉低木です
鎌倉のお寺でよく見られるヤエヤマブキは実がつきませんが、このシロヤマブキは長さ7ミリの楕円形で
光沢のある黒く熟した実が4個つき、前年の実と今年の花を一緒に見ることができます。
ヤマブキの園芸品種であるヤエヤマブキの黄色の花は可愛くて目立ちますが、
鎌倉のお寺にはシロヤマブキが似合う…と私は思っています。
参道脇のフェンスに絡ませてあるムベ、ちょうど花の時期でたくさんの花をつけていました。
ムベ(郁子) 別名:トキワアケビ
アケビ科ムベ属の常緑つる性です。
雌雄同株で、1枚目と2枚目が雌花、3枚目が雄花です。
見分け方は、中心に3つの雌ずいがあるのが雌花、1つの雄ずいがあるのが雄花です。
果実は長さ5~8センチで暗紫色に熟しますが、アケビのような裂開しません。
秋になると大巧寺でも数個ですが、小さな果実を見ることができます。
今の時期、境内で一番たくさん咲いているのがカントウタンポポ(関東蒲公英)で、白花を多く
見られるのも、たぶん大巧寺が一番だと思います。
社務所前に小さな小さな花、花色がピンクでなければうっかり見逃してしまいそうなほど小さな花です。
花径は5ミリほどで、ヒメフウロのミニチュア版という雰囲気です。
図鑑で調べてみたのですが、「フウロソウ」ではこの花は出てきません。
でも、先代の奥様が集めて植えられたものだと思いますので、外来種ではないことは確か。。
どなたかこの花についてご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントをいただけると嬉しいです。
ベニバナハナミズキ(紅花花水木) ミズキ科ミズキ属の落葉小高木~高木です
総苞弁が淡紅色を帯びたハナミズキの園芸種です。
花弁は中心に見える淡緑色の部分で、もう少しすると蘂を見ることができます♪
1枚目…花色が濃い目のタチツボスミレに似たスミレです。
スミレの種類は多く、交雑もするので、総称の「スミレ」とさせていただきます。
2枚目…サギゴケ
ゴマノハグサ科のムラサキサギゴケの白花品のことをいいます。
3枚目…本堂前のリキュウバイ(利久梅)
バラ科ヤナギザクラ属の落葉低木で、明治末期に中国より渡来し、各地に植えられています。
別名「ウメザキウツギ」と言うそうですが、ウメ?サクラ??ウツギ???
( 撮影日:2015年4月12日 )