高尾は植物の種類の多さで知られています。
スミレは今まで25種類が見つかっており、高尾はスミレの宝庫と言われています。
3月初旬咲き始めるアオイスミレから、5月にかけて順にいろいろな種類を楽しむことが出来ます。
今回見ることのできたのは「ヒカゲスミレ」「タカオスミレ」「タチツボスミレ」「ニョイスミレ」「マルバスミレ」の5種類でした。
(スミレの見分け方は難しく、もしかすると中には間違えているものもあるかもしれません。)
ヒカゲスミレ(日陰菫) ミヤマスミレ類
名前のとおり、谷筋の落葉樹林など湿度の高い半日陰に生えます。
今回、タカオスミレの葉が緑のものを「ヒカゲスミレ」だと、散策をしている方からおしえて
いただきました。
(たぶん、見分け方を教えてくださったのではないかと思います)
タカオスミレ(高尾菫) ミヤマスミレ類
高尾で発見され命名されたスミレです。
花は基本種のヒカゲスミレと同じですが、葉がこげ茶色~黒紫色で、他のスミレと容易に区別を
することが出来ます。
ちょうど開花の時期だったのか、次々と見つけることができました。
タチツボスミレ(立坪菫) タチツボスミレ類
日当たりのよい草地や落葉樹林の下、林縁などでも見ることができます。
鎌倉でも、花色が濃いスミレと並びタチツボスミレが咲いているのを多く見かけます。
ニョイスミレ(如意菫) ニョイスミレ類 別名:ツボスミレ(坪菫)
開花時期がもっとも遅いもののひとつで、サクラが散ってもしばらくは見ることができるそうです。
ただ、今回は2株ほどしか見つけることが出来ませんでした。
沢沿いの林の中など、少し湿り気のあるところに生えます。
花はタチツボスミレの半分程度の大きさでしょうか。少し長めの茎をすっくと立てた姿が印象的です。
(2010年4月24日撮影)
マルバスミレ(丸葉菫) ミヤマスミレ類
まるみのある葉と純白の花が特徴的で、容易に他のスミレと見分けることが出来ます。
他のスミレに比べ、花弁が厚いように感じます。
ときに淡い紅紫色を帯びた花があり(6枚目の画像)、その場所を探してみましたが、
今回は見つけられませんでした。
( 撮影日:2015年4月18日 )