名越切通しのあとは、久しぶりに大町方面のお寺巡りをしました。
『安国論寺(あんこくろんじ)』
1253年創建の日蓮宗のお寺です。
日蓮上人が初めて草庵を結んだところのひとつで、1260年に立正安国論を著し、北条時頼に建白したことで知られています。
境内には梅をはじめ、枝垂れ桜、楓、銀杏などを楽しむことができます。
本堂の裏に植えられている「サンシュユ(山茱萸)」が黄色の花を咲かせ始めていました。
ミズキ科の落葉小低木です。
早春、葉がでる前に黄色の花をたくさん咲かせることから「ハルコガネ」、また、秋にグミに似た赤い実をつけることから「アキサンゴ」という別名もあります。
山号を多福山一乗院という日蓮宗のお寺です。
7~8年前に偶然訪れ、境内の枝垂れ梅の美しさに感動をしたお寺でした。
その翌年ばっさり剪定をされてしまい、いまだ樹の姿は元に戻ってはいませんが、それでも少し濃い目の八重の枝垂れ梅は綺麗でした。
秋には本堂奥の崖に山藤が咲き、それもまた綺麗です。
両側を木々に守られているかのような長い参道の奥にある日蓮宗のお寺です。
春は桜・海棠、夏はノウゼンカズラとシャガ、秋は銀杏の黄葉と紅葉と季節ごとの花が境内を彩ります。
梅の木はたくさんはありませんが、早春の境内にひそやかに花を咲かせていました。
( 2012年3月11日撮影 )