名越の切通を名越坂踏切へ抜ける途中で撮った花たちを、ご紹介します。
JR鎌倉駅から緑ヶ丘入り口行きバスに乗り、終点で下車。
そこからバスで来た道を少し小坪随道へ戻ったところから階段を上ると、まんだら堂やぐら群への近道になります。
その途中にはオオイヌノフグリ、ムラサキケマン、シダなどに混じってネコノメソウがたくさん生えていました。
今年初めて出会った「ネコノメソウ(猫の目草)」は、まだ咲き始めだったせいか、初々しく感じました。
切通しの途中で見つけた普通のよりひとまわり大きな花をつけた「オオイヌノフグリ」です。
咲き始めのせいなのかもしれませんが、花弁の先が少し尖って色も濃い目♪
ただのオオイヌノフグリなのでしょうけれど、なんだか特別な個体を見つけてしまったような…そんな興奮をおぼえながら撮っていました。
黄色のタンポポと白花タンポポ、寒かったせいかまだ茎は短めですが、しっかりタンポポ。
この花を見ると春の訪れを感じ、元気をいただけます。
白花の方は、花弁がスクリューのように巻いていました。
これは咲き始め?咲き終わり??どっちなんでしょうね。。
この日一番の収穫!なんて大げさですが、どこかで咲いていないかなぁ…と心待ちにしていたフラサバソウが、名越切通・石仏庚申塔の日当たりの良い斜面一面に咲いていました。
「フラサバソウ」
ゴマノハグサ科クワガタソウ属で、オオイヌノフグリやタチイヌノフグリ、そして、見てみたいと憧れているイヌノフグリと同じ仲間です。
ユーラシア原産の2年草で、畑や道ばたに生えます。
フランスの植物学者・フランシェとサバッチェの日本植物目録(1875年)に、長崎で採集されたという記録がありましたが、長い間実物が見つからず、記録のの誤りとされたこともありました。
1937年に奥山春季氏が長崎で採集された標本を発見し、二人のフランスの植物学者を記念し、二人の名前をとり「フラサバソウ」と命名をしたそうです。
テントウ虫とホトケノザと一緒に撮ったフラサバソウ、花の小さいことがわかると思います。
茶色の葉は別の植物の葉かと思ったのですが、良く見るとフラサバソウの根元に近い部分の葉でした。
花に近い部分は緑色で鋸歯が入っていますが、この茶色の楕円形のは、冬越しをした葉なのでしょうか。。
( 2012年3月11日撮影 名越切通 )