Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

弁当

2012-11-21 | 想い・雑感
20年以上前に奥さんに先立たれたというTさん
厳しい状態になりかけたが
抗癌剤が功を奏して
再び元気に外来通院

先日
ちっちゃなタッパーに
手作り弁当を作って持ってきてくれた

「もうダメと思ったところ元気になったから
嬉しんだよ
死ぬまで付き合ってもらうよ
まあこれ食べてよ」

う~ん
60代のおじさんに
栄養をつけさせなきゃいけないと思われるほど
私はやつれてるかなぁ…

でも ありがとう

吃逆

2012-11-21 | 医療・病気・いのち
 しゃっくりのことを吃逆といいます。多くは一過性の現象ですが、時に数日から数週間、難治性の場合は月単位で続くこともあるようです。基本的にはお母さんのお腹の中にいるときに、鼻や口の中の異物を除去するために起こる反射のようで、生まれたあとは、年齢とともにそのような反射が起こることはなくなるとされています。
 成人して起こる場合は、食べ過ぎ飲みすぎなどの刺激による場合が多いようですが、何らかの原因(病気)が隠れていることもあるので、なかなか止まらないようなら、一度診察を受けたほうが良いかもしれません。
 原因を上げるとかなりな量になるのでやめておきますが、最近テレビの宣伝にも出てくる、胃食道逆流症なども原因となることがあります。また、原因がはっきりしないこともしばしばです。
 癌末期の方に起こると、体力を随分奪うのでなんとか止めてあげたいのですが、これがなかなか難しいのです。
 止めるためには驚かせたらいいなんてことを言いますが、その有効性を実感したことはありませんし、まさか患者さんを驚かすわけにもいきません。冷た~い水を飲めばいいとも言いますが、同じく有効性を実感したことはありませんし、水分を取れない患者さんに試すことはできません。咽喉部や鼻腔を刺激することはありときに有効ですがこれとて確実ではありません。
 そこで薬を試すことになります。
 わたしが利用することが多いのは、芍薬甘草湯、ランドセン、コントミン、セレネース、プリンペランなどですが、これらを使用しても止まらないことがあります。そんなとき、残念ながら待つしかないという辛い状況になってしまいます。