Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

正確な説明

2012-11-22 | 想い・雑感
消化器癌で
手術不能の進行癌や再発癌に対して
抗癌剤治療を行う場合
その治療は根治を目指しているわけではなく
延命を目指していることになる
つまり癌が治るということはないということ

これは厳然たる事実であるが
少なからぬ患者さんは
治ると思い 信じて
治療を受けているとの報告がある

そして
医師との関係が良い
と答えた患者に
その勘違いがより多いとも報告されている

つまり
直してくれると思っているから
よい関係だと思っているだけで
事実を認識すれば
その関係が崩れる可能性があることを示している

人は自分が信じたいように信じる
それを崩すような説明をすれば
そんな説明をする人間との関係は崩れる

つまり正確な情報を提示するほどに
関係がくずれるということ

まあそれが当たり前なのかもしれないが
じゃあ どうすればいいのか

お薬手帳

2012-11-22 | 想い・雑感
医薬分業がすすんだお陰なのか
現在処方されているお薬がわかるような手帳をもっている患者さんが
増えたような気がする

それを見せてもらうと
自分が処方しようと思う薬を出しても大丈夫か
検討することができる

薬の内容を知ろうという気が全くない患者さんでも
手帳を見せてもらえば
大丈夫

また似たような薬でも
どのようにして効くかという機序が違ったりするので
患者さんの言葉で聞くよりも
確かである

ただ手帳を見せなければ意味がない
医療機関を訪れるとき
もしお薬手帳を持っているなら是非携行してほしい
そして医師が聞かなくても
こんな薬を飲んでいますと伝えて欲しい

特に山のように薬を処方してもらっている方は
手帳を見せれば
少しは種類を減らしてもらえるかもしれない

今でも時に
びっくりするくらい多くの種類の薬を
処方してもらっている人がいる