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”紅葉がきれいで、人が少ない静かなお寺”
私がこの日、タクシーの運転手さんにした、リクエスト。
運転手さんは迷いもせずに
”鹿王院、行きましょう。”
鹿王院(ろくおういん)?
聞いたことないし、
ガイドブックにも載っていない。
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鹿王院は
太秦と嵯峨野の間に位置する。
足利3代将軍義光が24歳の時、
寿命を延ばすことを祈って建てた禅寺。
庭にある立派な、舎利殿。
後に建てられる金閣寺・銀閣寺は
この舎利殿を基につくられているという。
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たしかに人はまばらで、静かだった。
ここは宿坊にもなっているのだという。
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どうして、<もみじ狩り>っていうか知ってる?
と、運転手さん。
たしかに、
ミカン狩り、梨狩り、いちご狩り・・・
食べ物の収穫に使うときの言葉なのに
どうして
紅葉を愛でる時にこの言葉を使うのだろう。。。
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明治時代に入って白いお砂糖が手に入るまでは
甘いもの、というのは
非常に高価なもので、一般の人には贅沢なものだったんだ。
その頃、このもみじの葉をかじって
糖分を補給していたんだよ。
カナダではこのカエデの樹液を
メープルシロップとして
ホットケーキなんかにかけるでしょう?
もみじも
カエデ科だからね、糖分があるんだよ。
と、運転手さん。
その頃の言葉がまだ残っていて
”もみじ狩り”なんだよ。
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赤、橙、黄色・・・
色とりどりの枝に光が降り注ぐ。
仰いだ空は、すっかり全てを手放したような、
どこまでもどこまでも
青い空だった。
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