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晩秋の京都~鹿王院

2009年12月01日 | せずにはいられない・・旅の話
晩秋の京都~鹿王院




”紅葉がきれいで、人が少ない静かなお寺”


私がこの日、タクシーの運転手さんにした、リクエスト。


運転手さんは迷いもせずに

”鹿王院、行きましょう。”


鹿王院(ろくおういん)? 
聞いたことないし、
ガイドブックにも載っていない。







鹿王院は

太秦と嵯峨野の間に位置する。

足利3代将軍義光が24歳の時、
寿命を延ばすことを祈って建てた禅寺。


庭にある立派な、舎利殿。
後に建てられる金閣寺・銀閣寺は
この舎利殿を基につくられているという。









たしかに人はまばらで、静かだった。

ここは宿坊にもなっているのだという。














どうして、<もみじ狩り>っていうか知ってる?

と、運転手さん。


たしかに、

ミカン狩り、梨狩り、いちご狩り・・・

食べ物の収穫に使うときの言葉なのに
どうして
紅葉を愛でる時にこの言葉を使うのだろう。。。









明治時代に入って白いお砂糖が手に入るまでは
甘いもの、というのは
非常に高価なもので、一般の人には贅沢なものだったんだ。


その頃、このもみじの葉をかじって
糖分を補給していたんだよ。


カナダではこのカエデの樹液を
メープルシロップとして
ホットケーキなんかにかけるでしょう?

もみじも
カエデ科だからね、糖分があるんだよ。


と、運転手さん。



その頃の言葉がまだ残っていて


”もみじ狩り”なんだよ。











赤、橙、黄色・・・

色とりどりの枝に光が降り注ぐ。




仰いだ空は、すっかり全てを手放したような、

どこまでもどこまでも

青い空だった。





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