小満になると、虫たちの活動も活発になり、ついに羽化した成虫たちが新たに産みつける卵も目立ってきます。
そんな卵を持ち帰り、育ててみるとものすごくたくさんの発見があるものです。育てるからには覚悟も必要ではありますが、ついつい持ち帰って、途中で後悔するのです。
写真はアオスジアゲハの卵。
とても綺麗な蝶です。
翅の青い部分には鱗粉がなく、元の羽の色が見えています。逆に黒い部分は鱗粉で覆われています。
さて、この美しいチョウはクスノキの葉を食べて育ちます。
クスノキは巨木、古木も多い、常緑高木。アオスジアゲハの幼虫は木の高いところで育つとばかり思っていたのですが、意外にも下の方に生えてくる新芽にたくさんの卵が産み付けられているのです。
クスノキはこの季節に新芽を伸ばすんですね。そして、そこを狙って産卵するわけです。なるほど〜。
卵はしばらくすると透けて、中の様子が見えてきます。
孵化が近い証拠です。顕微鏡で見ると、中でもぞもぞしているところも見えるのでびっくり!!
孵化したての幼虫は黒くてトゲトゲしています。これが脱皮すると、抹茶色の頭でっかちなニ齢幼虫になります。
いつも同じ葉で休み、葉を食べに出掛けてはまた同じ場所に戻ってくるようです。
そうして4度ほど脱皮を繰り返し、食べる量も出す量もどんどん増えていきます。初めは柔らかい新芽しか食べないのですが、最後はかたい葉もバリバリと…。
ちなみに、葉があるからと安心してはいけません。かたすぎたり、枯れかかってきていたりすると、餌切れを起こします。
そんなわけで、夜中にあわてて餌をとりに行ったりしつつ、ようやくこぎつけた蛹化。
ここまで来れば一安心。あとは羽化を待つばかり。
やがて目とおぼしき膨らみが見えてきて、中の翅もすっかり透けて見えるようになります。
ついに羽化の始まりです。殻が破れて体が全部出るまでの時間は5分とかからない早業。
そしてその途中、殻の中に蛹便(余分な体液)を出します。
そしてその途中、殻の中に蛹便(余分な体液)を出します。
出てきたアオスジアゲハは、体液を羽に送り込み徐々に広げていきます。時間にして1時間ほど。
わずか1mmで生まれてきたあの幼虫が、青く輝く美しい姿に変身!!
いったいあの殻の中にどうやって収まっていたのでしょうか。
生き物を飼育するのは、本当にハラハラドキドキの連続。毎回命を預かるということの重さを感じます。
だからこそ無事に育ってくれた時の安堵感と感動はひとしおです。
わずか1mmで生まれてきたあの幼虫が、青く輝く美しい姿に変身!!
いったいあの殻の中にどうやって収まっていたのでしょうか。
生き物を飼育するのは、本当にハラハラドキドキの連続。毎回命を預かるということの重さを感じます。
だからこそ無事に育ってくれた時の安堵感と感動はひとしおです。
さてさて、アオスジアゲハの飼育の記録を動画にまとめてみました。脱皮や羽化の様子も何とか撮影できましたよ。3分ほどですので、よろしければご覧ください↓
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