ホトケノザ
シソ科オドリコソウ属
学名: Lamium amplexicaule
高さ:10〜30cm
花期:3〜6月 花径:5〜6mm
道端や畦などで見られるいわゆる雑草。小さな花ですが、よく見ると毛がびっしり生えています。下側の花弁はひっくり返ったハートのような…。
ハート型土偶…?
これです(笑)↓
シソ科の花は唇形花屋(しんけいか)と呼ばれ、筒状の花弁がつわくちびと下唇のようにぱっかりと開いているのが特徴です。
虫たちはその花に誘い込まれ、蜜を分けてもらう代わりに花粉を運ぶことになります。
ほんと、吸い込まれそうな花の形です。ハート型土偶の目や口に見える部分は「蜜標」と呼ばれるもので、虫たちに蜜のありかを示しているんだとか。
そして下唇の部分に虫が止まると、上から雄蕊がおりてきて、虫の背中に花粉をつけるシステム!!!
しかもそのような仕組みで他家受粉を行う開放花と、自家受粉で済ませる閉鎖花の両方を咲かせる念の入れよう。
そして種子にはアリが好むと言われているエライオソームをつけて、散布を手伝ってもらうというのですから、ものすごく用意周到。
たくさん生えているのには、それなりの理由があるわけなんですね。
輪生につく葉の様子を仏様の台座に見立ててホトケノザという名がついたようですが、その葉が段々につくことから「三階草」なんて呼ぶ地域もあるようです。
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