冬の間葉を落としていたカエデは春になると葉と花を一斉に展開します。下向きの小さな花は、人に目立つことはありません。もちろん虫にも目立たない。風媒花なので目立つ必要がないのです。
小さいけれど、ちゃんと花弁があります。飛び出して見えるのは雄蕊の葯。
咲き始めたものと、既に受粉を終えたもの、まだ蕾のもの…↓
受粉した子房はプロペラ状の種子になります。
この種子が成長し、空を舞って旅立っていくのは、秋のお話。これから半年近くかけて、種子の中に次世代が育つための栄養を蓄えていきます。
冬芽の姿の時には、鱗片に守られて折り畳まれていた葉っぱ。折り紙の谷折り、山折りみたい。
だんだん広がって手のひらみたいな葉っぱの完成。
カエデは在来種だけでも国内で27種。園芸種もたくさんあるので、何が何やら…。
中には新芽が真っ赤な種もあります。
春から紅葉しているみたいです。
まだ柔らかな新芽。これから太陽の光をたくさん浴びて、次の命に栄養を送るんですね。
春は新しい命が次々目覚める季節です。
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