YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

キバナノツノゴマ【種まき】

2015-05-21 08:02:37 | 身近な自然情報


以前に紹介したキバナのツノゴマ。
地球外生命体???

昨日、タネを取り出して蒔いてみました。ゴツゴツした実はとても硬く、カッターではまるで対抗できず、2本のペンチで両脇を開こうとするも全く割れる気配もなく…。

あとは潰して割るしかないのかなあと思って振ってみたところ、中から種がこぼれ落ちてきました。



その数10個。ちなみに購入時についてきた説明書によると、通常20個程度の種が入っているとのことです。



縦5mm、横3mm程度の大きさです。育つと高さ90cm、葉の幅30cmって書いてあったんですが、なんだかアンバランスなので、実際に確かめてみたいと思います。ただ、「発芽までに1~2ヶ月」って書いてあることを見落としていて、今からで間に合うのか、ちゃんと発芽するのか、ちょっと不安なところです。

見事発芽しましたら、報告しまーす
\(^o^)/

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カキの花

2015-05-20 07:42:01 | 身近な自然情報


先日もカキの花の写真を載せたばかりなのですが…

そのとき、カキは雌雄同株であるけれど、雄花と雌花があることを知りました。

上の写真は雄花。雌花より少し小さめで固まって咲くのが特徴です。



薄黄色の下向きの花。あまり目立つこともなく、ひっそりと咲いています。

一方こちらは雌花↓

雌花は1カ所にひとつ、点々と離れて咲くようです



柱頭は4つに分かれていました。
花の寿命は5日ほど。



花弁は枯れて、茶色くなり、子房部分が膨らんできます。しかしながら自然状態では受粉がきちんと行われないことが多々あるようで、未受粉のものは少し大きくなった頃、落ちてしまいます。

また、生育環境が悪いと結実したものでも早い時期に落としてしまいますし、ヘタムシという虫にやられることもあります。

ですから、5月の終わりの頃、小さな青い柿の実が落ちているのを見かけることになります。こちらは花と違って足元に転がっていますから気がつく人も多いんじゃないでしょうか?

カキの木は街中にもけっこうあるものです。あまり目立たない花や小さな実をぜひ探してみてください(*^_^*)

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寄生生物と虫こぶ

2015-05-19 07:54:40 | 身近な自然情報


本格的な雨の音で目覚めた朝です。
写真はバス待ちの停留所。某大型園芸店の前です。花があるっていいですね。

さて、今朝の記事はアキニレの木に付いた「虫こぶ」のお話。虫嫌いの方はうわぁっ…((((;゜Д゜)))))))
ってなるので、ご注意ください。

アキニレの木っていうのは、こんな感じの木です。



落葉高木で、育つと15mくらいに達するらしいのですが、移植や剪定に強く、成長も遅いことから公園木や街路樹として都心でもよく見かけます。

さて、児童公園の片隅にあったまだ小さなアキニレの木。その葉に何かが着いているのを見つけ近寄ってみました。



一見すると、ハナイカダのような可愛らしい花や実にも見えるのですが、この赤い膨らみの正体は「虫こぶ」。

虫こぶは、 さまざまな寄生生物の寄生によって、植物体が異常な成長をすることで形成されたものです。虫癭(ちゅうえい)ともいわれます。

昔は「虫こぶを作る寄生生物=虫」と考えられていたため「虫」の字が当てられましたが、その後菌類や最近によっても形成されることが分かり、英語カナ読みのゴールが使われることが多くなっていると図鑑に書いてありました。

虫こぶハンドブック↓



アキニレの葉についていた虫こぶは、アキニレハフクロフシというもののようです。



アキニレ+ハ(葉)+フクロ(袋)+フシ(節)

これは、生物の名ではなく、虫こぶにつけられた名前で、実際にこの虫こぶを作っているのはアブラムシの仲間。ひとくちにアブラムシといっても、国内だけで700種もいるそうです。

こちらのアブラムシはアキニレヨスジワタムシ と言います。舌噛みそう(^^;;

アキニレの葉にこの卵が産み付けられると、しだいに葉に変化がおき、アブラムシにとって快適なお家が出来上がっていきます。これ、中は空洞でお部屋になっているんです。

敵から身を守ってくれる外壁。そしてその床や内壁には絶えず樹液という餌が流れています。

そんな風に植物体を勝手に作り変えちゃうんって、驚くべき能力。



アキニレヨスジワタムシの場合は、一つの虫こぶに多数が住んでいるようですが、それでも小さなアブラムシのにとっては快適なマイホーム。

成虫になると脱出口を開け、外へ飛び出し、新たな伴侶を見つけて子孫を残すべく産卵するわけです。(アブラムシの場合は生活環がややこしいものが多いので、詳しいことは調べきれていません)

例えばどんぐりに産卵するチョッキリの仲間や、葉っぱをくるくる丸めて産卵するオトシブミ。彼らは植物体そのものを利用しているわけなんですが、虫こぶを作る寄生生物たちは植物体そのものを変化させちゃうって言うんですから、なんとも恐ろしい話だと思います。

ちなみに動物に寄生して、体をコントロールしちゃう寄生生物も存在します。例えば、フクロムシという寄生生物はカニに寄生し、繁殖能力を奪うべく、オスをメス化させてしまうという能力をもっているそうです((((;゜Д゜)))))))

私たち人間より、ずっとずっと小さな世界では、実はこんなすごいことが日常茶飯事に起きているんだという事実!!

小さな生き物たちがもつ驚異のパワー!!

世の中は不思議で溢れているなぁと思います。

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初夏のご近所散歩

2015-05-18 16:08:35 | 身近な自然情報


カタバミ。
なんと言うことない雑草ですが、お日様の下で、ツンと上を向いた実が、元気いっぱいに見えて思わす足を止めました。

こちらはフユサンゴの花。





ナスの仲間です。

最近はすっかり緑が濃くなってきました。



このプルーンみたいな実はヒイラギナンテンの実です。食べられわけではないのですが、なんだか美味しそう…



頭上ではミズキの花が開きかけていました。高い位置なのでよく見えにくい…





そのお隣の大きな桑の木は、実はついているのですが、白っぽい虫が大量発生中で、写真を撮るのは諦めました。

この道を辿っていくついた先は…



ご近所の珈琲ショップ!!
緑に囲まれたオープンテラスで至福のひととき。

期間限定のヨーグルトなんちゃらがと~っても美味しくて、とぉ~ってもいいお値段(笑)



ドクダミも咲き始めましたね。我が家には八重咲きのやつが植えてあります。葉っぱだけ見たらそんなに違いはありません。花



あ、ドクダミの場合は白い部分は花弁ではなく苞なわけで…。その場合「八重咲き」という表現は正しいのかな?

花は普通で葉っぱが斑入りのものもあります。



でも、どれも匂いはあの独特のドクダミ臭です(^^;;

増えすぎた株を手入れしてると、匂いが手に移ってなかなかとれません(T_T)

それでも、花だけ見てると可愛らしいんですよね。けっこう好きです。

ドクダミの横では、紫陽花も咲き始めました。



そんなわけで、ようやく重い腰を上げ、夏花壇用の苗を買ってきたところです。ちょっと遅くなってしまいましたが、なんとか間に合いますかね。これからは水やりが忙しくなります。



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アオスジアゲハの羽の秘密!

2015-05-17 08:49:39 | 身近な自然情報


織物のような美しい模様と色。
さて、これはなんでしょう?

虫嫌いの方は冒頭からごめんなさい…
ここから先はお引き返しくださいね(^^;;

これ、羽の一部です。

さて、さて、なんの羽かおわかりですか?









ヒント2ですよ。
蝶であることは間違いないですね。

さてさて、その種名はもうおわかりですか???

では、ではヒント3にいきますね。





そうです。正解はアオスジアゲハ。タイトルからしてバレバレでしたね(^^;;

少し汗ばむ季節になるとひらひらとせわしなく飛び回っていますよね。とても美しいチョウですが、あまりに動きが早いので、じっくり観察することはもちろん、写真に収めるのもままならないチョウです。



そんなアオスジアゲハをじっくりと観察できる日がやってきました。つまり、動かなくなったアオスジアゲハを手に入れたのです。

死骸を観察するのもどうなのかと一瞬の迷いはありましたが、自然観察センターなどでたまに見かける「羽の標本」にしてみました。





つまり、羽をラミネート加工して保存し、気軽に観察できるようにしました。裏も表も観察できるし、鱗粉も剥がれない。それに、無機質な感じが、虫嫌いの方にも興味を持ってもらうのに役立ちます。

それを解剖顕微鏡で見たのが最初の写真です。



よく見ると青緑の部分には鱗粉がないんですね!!

蝶の羽って全て鱗粉に覆われているとばかり思っていたのですが、アオスジアゲハはもともとの羽の色が薄い青緑色をしているらしいです。
だから光に透けて、美しく輝いて見えるんですね。



しかもこのグラデーション!

観察したときに、「おや鱗粉が見えない?」と思ったのですが、倍率が低いからかなぁと深くは考えなかった自分。ラミネート加工した標本を光にかざして、綺麗だなぁとも思ったのに、「鱗粉はあるもの」と思い込んでました(^^;;

今、ネットで調べてみたら驚きの事実!!



青緑の部分に黒い鱗粉が付着しているのがなんとなく分かりますよね。鱗粉は体毛が変化したもので、撥水効果があり、大切な羽を雨から守ります。鱗粉のない部分にも細かい毛が生えていて水滴をはじくようです。

毛でもいいなら、なんで鱗粉に進化したんだろう…???

なお、アオスジアゲハなは春型と夏型があり、春型は後ろ羽の下側に茶白色の毛があるんだそうです。



これのことかなぁ?

今回は10倍のレンズを使用したので、改めて20倍で観察してみます。やはり、実物をじっくり観察することはとても意味のあることですね。

アオスジアゲハさん、羽をわけていただきありがとうございました。

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