名作でした。
迷い込んだ鳩が大空に飛び立ち、俯瞰で田園風景を眺めながら、
執事として全うした彼の人生は、すべてこの屋敷の中で起きていたんだと思うと、
感情が一気に押し寄せてきて、なんとも言えない気持ちになりました。
究極の大人の恋愛映画。
お互い気持ちを明かすことはない。
でも、仕事を通じて心を通わせたことは間違いないはす。
読んでいる本を見せてと言い寄るシーンはドキドキしましたね。
エロティックだった。
第2次大戦前の情勢と絡んで屋敷は国際会議の裏舞台の場でもあって、
ナチスに宥和的だった雇い主は最後は失意の日々を送る。
時代によって価値観が揺れ動く中、政治的な思想は持たずに執事の使命を全うする。
恋愛ドラマだけでなく、そういう背景も面白かった。
アンソニー・ホプキンスが流石の素晴らしさでした。
静かな上品な作品でした。
日の名残り(原題:THE REMAINS OF THE DAY)1993年 ☆☆☆☆☆
監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス
原作:カズオ・イシグロ
1958年。オックスフォードのダーリントン・ホールは、前の持ち主のダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)が亡くなり、アメリカ人の富豪ルイス(クリストファー・リーヴ)の手に渡っていた。かつては政府要人や外交使節で賑わった屋敷は使用人もほとんど去り、老執事スティーヴンス(アンソニー・ホプキンス)の手に余った。そんな折、以前屋敷で働いていたベン夫人(エマ・トンプソン)から手紙をもらったスティーヴンスは彼女の元を訪ねることにする。
予告編は観てましたから、はい。
ダンケルクという町から40万人の兵士が撤退する話だと、
そういう予備知識で観に行きました。
先ず体感から言いますと、
いきなり戦場に放り込まれたような感じ、ですかね。
映像は迫力あって綺麗で凄かったです。
ひたすら戦場を一緒に逃げ回ってるような気分でした。
しばらく観てたら物語の骨子が理解できるはずと思ってるのに、
いつまでたっても逃げ回ってる自分。
セリフも少なくて、
主人公はたぶんこの人なんだろうけど、あんまり説明されないまま、
とりあえず生き延びるんだーって頑張ってる気分でしたね。
正直、敵国はどこ?(ドイツだよね?)くらいで
なんにもわかんない。
あは、あたま悪そうな感想←
不思議な不協和音のBGMが流れて、空から攻撃され、魚雷で攻撃され、
戦争はヤダって思ったし、、生きて帰りたかった。
最初は戸惑ったけど、
映画は体験ですから、
そういう意味で面白かった映画だったかもです。
ダンケルク 2017年
監督:クリストファー・ノーラン
出演:フィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、ケネス・ブラナー、
キリアン・マーフィー、マーク・ライランス、トム・ハーディ
1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する。
2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故の話。
原題の「Sully」は機長チェスリー・サレンバーガーのニックネームで、
事故後にPTSDに悩まされながら、国家運輸安全委員会の事故調査で否定されるという
彼の葛藤の物語だった。
記憶に新しいよね、私もニュースで見てた。
だからこそ、映像作品にするのは難しかったんじゃないかと思う。
状況を知ってる人がたくさんいるんだから。
結末はみんな知っているわけだし、
物語も淡々と進むんだけど、静かに魅入ってしまう。
ベテラン監督によるベテラン俳優の名作ですね。
機長を英雄のように描きたかったわけではなく、
彼の葛藤と、仕事に対する揺るぎなさがきちんと伝わってきた。
しみじみと、トムハンクスが流石の名優だった。
ハドソン川の奇跡(原題: Sully) 2016年
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。
「英国王のスピーチ」のコリン・ファースのイメージが強すぎて、
勝手にそんなイメージを持ったまま何も知らずに観たら、
まぁーーー驚きました!
そういえばスパイ映画ってどっかで聞いたような気もするケド(←そんな程度)
こーーんなにお洒落で!
いろいろやらかしちゃう!
オモロイ映画だったとは!
初代ジェームズボンドの頃の「007」を思い出す。
でもB級テイスト感もプンプン匂ってて、不謹慎極まりない(笑)
こんなにばっさばっさと人を殺していいの?って心配になりました。
そりゃR指定になるでしょね。
教会の大殺戮はあそこまで吹っ切ってやりきっると清々しい。
クライマックスの、頭部がバーンバーーンって打ち上げ花火みたいになった時は大笑いしちゃいました。
そう、面白ければいいじゃん!
それに勝るものないよね!
続編が来年に公開されることが決定だそうで、
楽しみに待ちたいと思います。
キングスマン 2014年 ☆☆☆☆☆
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エジャトン、マーク・ストロング、ソフィア・ブテラ
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。
☆1時間 58分☆
ひゅ~~~~!!パーフェクトです!
脱出の場面は緊張しました。
ドキドキしながらただ見守った。
一度も外の世界を見たことがない5歳のジャックが、
生まれて初めて空を見上げた瞬間の驚きと、切迫した場面が、
とてつもなく素晴らしかった!
この男の子にアカデミー主演賞を差し上げたいです。
ルームでの暮しを見せ、そこから脱出するまでの前半も良かったけど、
後半の、全く違う世界に来てからの戸惑いと悩みも、これまた素晴らしくて、
ともかくこの男の子に救われたよね。
しかし、あんなに大きくなったのに授乳してるってのがリアルだった、
二人だけの世界にいるとそうなるよね。
そして男の子が部屋に帰りたいと言った時、そうかもな、、と思いながらも戸惑った。
だって彼にとってあそこが自己を築いた原点の場所なんだもん。
いろんなことをいう人たちいますからね、
そもそも彼は誰の子かっていうとんでもない現実があるし。
悩み葛藤する母親の気持ちは充分理解できる。
でもお母さん、あなたは素晴らしい子を育てましたよ。
子どもの対応能力、可能性は素晴らしい。
だからそういう子をあの状況で育てたお母さんは立派よ(なんか2回同じこと言った、笑)
ルーム 2015年 ☆☆☆☆☆
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。
ネタバレ気にしないで書くのであしからず(いつもですが)
う~~~~ん
邦題と、予告編と、ポスターの印象とチト違う。
明るい発明家おじさんの話かと思いきや全然違う。
ほら、
この場面よかったんですよ。
痴呆症になりかかっているレバーナの失敗を
ウィットの効いた慰めと励ましで自分たちも全裸になっちゃうの。
年をとっても仲間がいるってことは幸せよね。
マンションに共有スペースがあるタイプの老人ホームの暮らしは、自由で幸せそうに見える。
テーマは『安楽死』
末期の苦しみから解放されたいと願うのはエゴなのか、
愛する人と一日でも長く一緒にいたいと願うのはエゴなのか、
自分が自分でなくなるのなら、判断ができるうちに人生を終わらせたいという願いは、、
わかんないよ~~
介護疲れから起きる悲しい現実もある昨今、
自らの意志で選択しようとする登場人物が不幸そうには見えないんですよね。
だからといってやっぱり認めるのは難しい。
全裸になって怒られ中。。。
原題のMita Tovaは英訳するとgood death『良い死』
英題The Farewell Partyは『送別会』
エンディング曲を劇中で歌う場面があって、
送った仲間も、安楽死で亡くなった方も歌いだすの。
どちらも願うことは同じ、日本の映画だとジメジメしそうなんだけど、そうはならない。
そうすると「良い死」というタイトルにはなんとなく納得しちゃうんですよね。
あの場面は心が軽くなる気がして好きでした。
イスラエル映画で笑いながら「死」を考える:『ハッピーエンドの選び方』監督インタヴュー
ハッピーエンドの選び方(MITA TOVA/THE FAREWELL PARTY ) 2014年 ☆☆☆☆
監督:シャロン・マイモン、タル・グラニット
出演:ゼーヴ・リヴァシュ、レヴァーナ・フィンケルシュタイン、アリサ・ローゼン、イラン・ダール
発明が好きなヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は、妻のレバーナ(レバーナ・フィンケルシュタイン)と共にエルサレムの老人ホームに住んでいる。ある日、彼は死の床にある親友マックスに、何とか自らの意志で穏やかな最期を迎えられる装置を発明してほしいと頼み込まれる。人のいいヨヘスケルはレバーナの反対にも耳を貸さず、新たな発明に挑む。
いや、あくまでワタクシの話です。
レ・ミゼラブルで映画にミュージカル要素は求めてないと思い知ったのに、
⇒レ・ミゼラブル
もしかしたら面白かもしれないじゃないかっって思ってね。
結果、面白くなくはなかったですけどね、、(←まわりくどい)
開始早々の高速道路での歌と音楽。
遥か遠くの向こうの人も踊ってるのが見えるのは実際に道路を封鎖して撮影したんだって。
でもさ、私としてはまずは物語に入り込んでから始まって欲しいワケですよ、歌と踊りは。
いきなりわけもわからず歌って踊られたら、
え?これCM? な、、、、
いかーん、いきなりの疎外感(汗)
前半は若干そんな感じでした。
映像はカラフルで綺麗で、長回しで撮ってるから臨場感もあるし充分楽しい。
ロサンジェルスの風景も綺麗で楽しめます。
二人が恋に堕ちてラブラブな時間を過ごした後、
夢に挫折して物語が展開し始めた頃に、やっと仲間入りできた感じですかね。
全体的にちょっと古典的というか古臭くないですか?
物語の展開も、主人公のキャラクタも既視感ないですかねー(誰に言ってる?笑)
ラスト10分くらいは意外性があって驚いた。
どれが現実でとっちが夢(記憶)なのか戸惑ったよね。
あのとき違う選択をしたらどうなったのか、、って誰でも一度は思ったことあるはずだから、
ぐるぐるしたまま終わっちゃって、
結果どっちだったか、ってことより、切なさで終了した感じ。
この感じは面白いなって思った。
デイミアン・チャゼル監督は、前作「セッション」を観なくちゃね。
ラ・ラ・ランド(LA LA LAND) 2016年
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会する。
社宅時代の友達が韓国と福島から集まって1泊2日のお喋り会してきました。
たわいもない昔話と今の話。
私が社宅で過ごしたのは2年足らずで、ちょうど今の娘たちの年代だったのよね。
若かったしお金なかったよねーっていうエピソードが笑えた~。
で、何故だか映画を観ようって話になって、
観たい作品と時間的にちょうどいいのが4DXだったので初体験してきました。
ジャングル・ブックの吹き替え版。
ジャングルの奥地に取り残された人間の子モーグリ以外は全部CG。
4DXで観るのに一番最適な作品でしたね、ジャングルの遠近感がリアルだったし、
俯瞰の映像のときはゆっくり椅子が傾くので本当に上から眺めてるようだった。
雨のシーンは本当に雨が降るんですよ。
前半で3回ほど雨のシーンがあるんだけど、あまりに降るのでホント傘さしたかった。
風もあるのでちょっと寒くて、自分がどれだけ濡れているのか服を触って確認しちゃった。
しかしCGとは思えない、すっかり忘れて没頭しちゃって、
彼ら本当に演技が上手い(笑)
前半緊張の場面が多かったから、クマのバルーが出てきてからはリラックスして楽しくて、
ジャングルで自由気ままに暮らす大きなクマはもう西田敏行そのものでピッタリだった。
映像の迫力と美しさだけでも観る価値大です。
黒豹に助けられて、オオカミのお母さんに育てられたモーグリは
人間のように知恵を働かすことを禁じられて、オオカミのように立派になろうと努力してた。
でも、火を扱えるのは人間だけ、危険も伴う火は判断力も知識も責任も必要で、
モーグリは人間として知恵を働かせてジャングルを守る。
たくましくなった彼は密林の王者みたく、そうかこれはターザンの子供時代の話なんだ。
4DX初体験だけど、MX4Dってのもあって調べてみたら、
4DXは体感が9種類、MX4Dは11種類なんだって、さらに上があったのか。
一回は体験したいかなって思うけど、
たぶんね、たぶん、映画好きとしては何回も行かないと思う。
IMAXは視界いっぱいで画質も音質もいいらしいから、これはいいなぁって思うのよね。
立川にあるすごい音で上映するってのもこれも興味あるかな。
作品を選ぶよね。
なんでもいいわけじゃないから、ちょうどいい作品で楽しめたら選択肢が広がってさらに楽しい。
次はIMAXを目指そう。行く時間あるかなー。
美味しそうだった~。
キューバ料理って全く想像できないけど、
美味しそうでヨダレジュルジュルもん。
さらに素敵な音楽と、
途中からワタクシの大好物のロードムービー風になるし、
息子ちゃんが利発で可愛いかった。
ツイッターで失敗して職を失うけど、
たくさんの人に目にさらされたことが逆にツイッターのおかげで成功に繋がった。
主人公のシェフは腕利き料理人だってことはわかるけど、
別れた奥様が無駄に(笑)超美人で色っぽくて何故か凄いお金持ちで、
別れた旦那への信頼度が絶対的なのですね、
全幅の信頼を持って息子を預けてる。
フードトラックを始めることを勧めたりして元旦那への理解度も凄い。
元奥様の元旦那まで出てきて話はややこしけどそんなの関係なくみんないい人。
しかし、父親が裸一貫から仕事を始めるのを手伝いながら
息子が人生を学ぶ良い話かと思いきや、
会話の内容がピーってなりそうなレベルだったりします、要注意。
美味しい食事があって、
音楽があって、
仲間がいたら、
人生は幸せ☆
そう思える映画だったのでした。
フワフワで温かそうなベイマックスに
ぎゅーって包んでもらいたい。
真ん丸くて、動く姿がむっちゃ可愛かった。
舞台はサンフラントーキョー。
ヒーローもののアメリカンコミック風なのに、
どう観ても日本のあそこやここだったりして、
不思議な安心感に包まれる。
日本語の看板が身近過ぎて、不思議だけど違和感がなくて見事でした。
面白かったー。
文句なしにただただ楽しめる。
そして、ヒロ少年が成長していく話。
悪役がいても誰も殺さないし死なない、
あれだけのビルを破壊して街で大暴れなんだけど、
誰も巻き込まれてないところが子供と一緒に安心して観られそう。
4DXをまだ未体験なんだけど、
この映像で4DXで経験してみたいです。
最後の最後に出てきた孤島にばかりいってるお金持ちのお父さん。
スタン・リーというベイマックスの原作「BigHero6」のマーベル・コミックという会社の名誉会長なんだって。
数々の有名アメコミ作品の原作者さん、有名な方なのね。
◆ベイマックス 2014年
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。
「メロディ・フェア」
「若葉のころ」
「イン・ザ・モーニング」
懐かしい、ただただひたすら懐かしい。
涙ぐみそうなほど懐かしかった~~☆
wowowで懐かしいタイトルを見つけました。
「小さな恋のメロディ」
1971年舞台はイギリスのロンドン
伝統的な価値観を受け継ぐパブリック・スクール
気が弱くおとなしい11歳の男の子ダニエルと可愛いメロディの恋の物語。
「50年も私を愛せる?」
「もちろん。だってもう一週間も愛してる」
高校生だったと思うんだけど、
ほとんどの場面を鮮明に覚えてたんですよね。
当時はレンタルないし、録画なんて概念もないし、VHSなんて夢のまた夢で、
観るなら映画館しかないはずなんだけど、
私はいったい何回観たの?って思うくらいにすべて鮮明に覚えてた。
これと「フレンズ」
このふたつはまさに思春期の頃に観た原点の映画でございました。
今年も残すところ3週間
まだ年末という気分ではないけど
そろそろ今年観た映画は今年のウチにと思い始めました
「おくりびと」を連想させるいかにもなタイトル
わかりやすいっちゃかわかりやすい
死者を弔う人の話ね、ってイメージできますからね
似て非なるもの、原題はSTILL LIFEです
静物画
そう、静かな静かな映画でした
主人公のジョン・メイの仕事は身寄りがなく亡くなった方の葬儀をすること
上司からは時間をかけずにもっと迅速に処理しろと支持されるが
律儀で真面目な彼は、身内を捜し、亡くなった方の人生を知り
敬意をもってその人にふさわしい葬儀を手配する
ジョン・メイさんはおいくつなんでしょうね
家族もいなくて恋人もなくて、孤独なひとり暮らし
毎日同じルーティン動き、食事も魚の缶詰とパンとリンゴと飲み物の繰り返し
非常に簡素に、今流行りの言葉で言うと、ミニマリスト(←ちょっと違う、笑)
でも、ワタクシこういう暮しは嫌いじゃない
電車に乗る時に進行方向に向かって必ず逆の席に座るんですよ、彼は
ま、確かに終焉した人生に関わるだけの作業ですから前は向かない(笑)
でもあるタイミングで進行方向に向かって座ったの
おっ!って思ったら、思いがけない方向に進んでっちゃいました、彼の人生
ラストは予想外でした
いいよね、余韻を楽しめます
こういう映画、好きです
◆おみおくりの作法(STILL LIFE ) 2013年 ☆☆☆☆☆
監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:エディ・マーサン
公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。
何もなければ絶対に自分から観に行こうと思わない映画だけれど
たまにはそういうのを観るのも良いかもしれない、、と思ったわけです
メル・キブソンのマッドマックスは昔々テレビで観たような気がするんですよ
あんまり詳しくは覚えてなくて、だいたいのイメージだけ残ってる
そんな感じで観に行った「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
謎すぎる
冒頭からわけがわからない
確かに、マックス狂ってる、うん
けど、とりあえず凄いスピードで暴走しまくっているので
振り落とされないように必死に観てる感じ
なんとかくわかるのは
主人公のマックスは、車の先頭に括りつけられて
自分の血液を提供させられてる
しかし、そんなのすぐに死んじゃわないのか(笑)
みんなひたすら車を飛ばしてるけど
どうも洗脳された人たちみたい
こんな乾燥した砂漠で水飲んだりしなくて大丈夫?
、、つかお腹すかないのかなぁ、、
って思ってたら、ペランペランの服を着た女性が
大量の水でシャワーしてる、、もったいないー
なんてこと考えても仕方ない(笑)
だって、こんな車の上にびよーんって伸びた棒に捕まって戦う人がいるし
車の上で演奏してる人がいるし
どんどこどんどこってドラムっぽい音もしてるし、、祭り?(笑)
立川のシネマシティでは極上の爆音で上映されて
すごい人気だったとか、、(ちょっと行ってみたかった気もする)
面白かったどうかなんて正直わかんない
でもつまらなくもなかった
とりあえず、凄かった
シャーリーズ・セロン
この女優さんが超カッコよかった
ずいぶん前に観た映画
やっと感想書けました(これで感想といえるのかどうか)
評判良かったので一応録画したんだけどダメだったなぁ、リタイヤしました
続いて今「テッド2」が上映中のこの映画も
一応録画してはみたものの、コレもリタイヤかなって思ってたんだけど、、
いやいやいや、面白かった
これってR15作品でしょ
ってことは、この時間帯に放映するにあたって
かなり編集されてるってことなんでしょね、きっと
下ネタ満載のエロトークも
日本語吹き替えですっかりマイルドだろうし
聞きなれた有吉さんのしゃべり口調が丁度よくて
そのせいもあるんでしょね、面白かった
ぬいぐるみが普通に会話して日常生活を送るというありえなさを
あっさり受けいれる方向に進んだことに驚きをかくせなーい(笑)
でもホント、生きてるみたいに自然なんだもん
こいつとエッチできる?(えーと、、そういう話でしょ、笑)
何よりテッドがむちゃくちゃ可愛かった
こいつがしゃべって動くだけで、それだけで2時間見とれちゃった
休日にはテッドと共にマリファナを回し飲みし
子供の頃のように「フラッシュ・ゴードン」のビデオを見てダラダラと過ごす彼
日本でいうと、30半ばなのに日曜の朝やってる
戦隊レンジャーものを見てるってこと?違う(笑)
子供っぽい人嫌いじゃないけど(友達なら)
いい奴かもしれないけど
彼氏には、ましてや結婚相手には、、、無理だな
雷嫌いな「雷兄弟」
自宅にデリヘルよんでゲームで〇〇〇させるテッド
最悪===
たぶんこの辺の感じが映画館では満載なんですかね
下品でエロ熊満載の「デット2」が気になってきた(笑)
上映時、観に行こうと思いつつ逃がしてしまっていたのを
息子が借りてきたので一緒に観ました
本編終了後にある特典映像のようなもの
それも合わせて一つの作品として成立してる気がした
イラク戦争のネイビー・シールズ(米海軍特殊部隊)クリス・カイルの物語
若干の原作との違いはあるけれど、ほぼ事実に基づいた話で
主人公が実在していて
まさかの、映画撮影時に殺害されるという出来事があって、結末も変更されたとか
現実が映画よりさらに映画的であるってことに驚く
愛する人と結婚して幸せな家族を持つ彼は
単身赴任するように戦場に赴いて
優秀でエリートな彼は凄腕の狙撃主として160人を狙撃した
戦場という異常な非日常と
日常を行き来することに耐えられる精神を持つ人間なんているんだろうか
半ばで子供を狙う場面があるんだよね
「持つな!持つな!」って目を覆って祈った
現実にはこんな場面はきっとあるはず
戦争ってそういうことなんだよ
正常な人間として生きていけなくなる場所だってことなんだよ
最後の特典映像で、インタビューに応じるブラッドリー・クーパーが
作品の中の彼と全然雰囲気が違うんですよね。全く別人なの
それが、現実に殺害された原作のモデルとなった方が
ブラッドリー・クーパー演じるクリス・カイルとそっくりなの、顔つきとか体型とか
役作りにかなりの体重を増やして体を作り上げたそうで
役者が他者を演じることの凄まじさに、ホント圧倒されました
最後のエンドクレジットは無音だった
平和な今を生きて映画館にこうして座っている今この現実と
今観た私にとってのフィクションが間違いなく現実に存在しているという現実
(あ、違った家で観てたんだった。スクリーンで観たような強烈さだったからつい)
無音の中で流れるクレジットがものすごいインパクトだった
1930年生まれのクリント・イーストウッドは撮影時は83才
今まで数々の名作を作ってきて、で最新作がこんな傑作って
凄いとしか言いようがない
◆アメリカン・スナイパー(AMERICAN SNIPER) 2014年 ☆☆☆☆☆
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー