きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

豊山犬

2011年11月27日 | 韓国
豊山犬(原題:풍산개)  2011年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チョン・ジェホン
出演:ユン・ゲサン、キム・ギュリ

豊山犬


面白かった~♪
久々に観終って満足した映画

現実にありえないような展開でも、向かってる方向にぶれがなければ納得しちゃうもんよね
そういう意味では、誰になんと言われようと超納得の映画
話がどこに落ち着くのかわからないので、最後まで必死に楽しんで観たという印象です

東京フィルメックスで鑑賞して、上映後のQ&Aに参加
映画も面白かったし、初めての経験なので興味深かった

南北分断の悲しさがテーマなんだけど、対立することのバカバカしさをブラックに笑わせる場面が随所にあって、客観視してるんですよね、それがこの映画の面白さなんだけど
監督は韓国で生まれのアメリカで育ちと聞いてなんとなくわかるような気がしました

狭い防空壕に閉じ込められた北の工作員と南の保安員が対立する場面が面白い
風刺的で本質をついてて、さらにそこで笑わせるところが凄いと思う

謎の男(ユン・ゲサン)とイノク(キム・ギュリ)の恋愛もののようなイメージだったけど違った
南と北を行き来する、南でも北でもない存在の豊山犬の煙草を吸う男の話
豊山犬とは北朝鮮にある煙草の銘柄だそうです

ユン・ゲサンのセリフが一言もないのは、言葉によって北か南かをイメージさせてしまうからだそうです
ケサン君が本当に良かった
こういう役がやれちゃうんだもんね、惚れるわ~

キム・ギュリも今まで観た中で一番好きかも
そこまで周囲が疑うなら恋愛しちゃうしかないっ!って感じ?(笑)
あの状況での強烈なキスシーンは理屈抜きでいいんじゃないかと、、良かったわ

オダギリジョーのカメオ出演は事前に知ってたので、一瞬の出演場面はちゃんとわかりました
静止画像にしないと本人確認できないくらいの登場シーンでした
8時間かけて撮影場所に移動して、撮影は15分だったそうです
出演するにあたって、友情出演のような扱いでなく、あくまでエキストラの一人としてのエンドクレジットの扱いにして欲しいという話は感心しました

後で知ったんだけど脚本を書いたキム・ギドク監督が会場にいらしたそうです
愛弟子のことが心配だったのね~
いろいろ話題は尽きないけど、結果として良いお弟子さんたちをたくさん育ててますよね
お会いしたかったなぁ、キム・ギドク監督

2012年の日本公開が決まったそうです
もう一回映画館で観たいと思える映画でした
お薦めです☆




南北朝鮮の国境を密かに行き来しながら物資を運ぶ謎の男(ユン・ゲサン)。男は韓国の諜報局の依頼で亡命した北朝鮮の高官の愛人イノクを脱北させる。数々の困難を克服して国境を越えるうち、二人の間には恋愛感情が芽生えるが、それを察知した元北朝鮮高官は男を諜報局に引き渡す。諜報局は男を拷問し、更なる任務を遂行すれば、イノクと一緒に解放してやる、と取引を持ちかける。それは、北朝鮮に潜入した韓国の諜報員を無事に連れ帰ることだった。かくして男は再び北朝鮮へと向かう。


クリック → 東京フィルメックス「豊山犬」上映終了後のQ&A


アントキノイノチ

2011年11月27日 | 日本
アントキノイノチ  2011年
監督:瀬々敬久
出演:岡田将生、榮倉奈々、原田泰造

アントキノイノチ


前半は何故かずっと泣いてましたね
なんでかなぁ
けっこう単純な感動だったと思うんです
なんでこんなに傷つきながら生きてるんだろうって、、
岡田将生が演じる永島君がね
彼はこういう役が似合うよね

亡くなった人が最後に見た風景を想像して泣いちゃうなんて優しいなぁって単純に泣けちゃう
彼が遺品整理の仕事をしながら、生きるってことを考えてる間、ずっと泣いてました

「生きるってことはみっともないことなんだ」
「命は繋いでいくもの」
名言も出てきて、さめざめ泣いてました
生きることと死ぬことがギューッと凝縮された職業ね

私としてはそこで終わっても何の問題もなかったです
仕事をしながら再生していく彼の姿だけで十分
いい映画だなぁって思いながら観てました

最後はおまけっていうか、私的には不必要
傷ついた二人の話なんだろうけど、榮倉奈々のエピソードが弱い気がして
それはそれでいい気がするんだけど
だから最後に彼女に起きた出来事はなくてもよかった(私はね)

あんなにさめざめ泣いてたのに
海岸で「元気ですかー」って叫ばれたら困ってしまいました
遺品整理という仕事で再生されていく彼を見てるだけで良かったのになぁ
(↑何回も言う、笑)

岡田くんと奈々ちゃんのカップルは爽やかで良かった
原田泰造も毎回いい味だしてます




高校時代、とある事件がきっかけで心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田将生)は、遺品整理業を父親に紹介してもらい働き始める。そこで出会った久保田ゆき(榮倉奈々)や仕事仲間と共に過ごすうちに、杏平は少しずつ心を開き始める。そんなある日、ゆきは衝撃的な過去を杏平に告白し、彼の前から姿を消してしまう。


牛の鈴音

2011年11月27日 | 韓国
牛の鈴音(原題:워낭소리)  2009年 
監督:イ・チュンニョル
出演:チェ・ウォンギュン、イ・サムスン、チェ老人の牛

牛の鈴音


慶尚北道奉化郡の田舎の村で暮すお爺さんとお婆さんと老牛の話
当初はアート作品を専門とする7館で公開したところ口コミで広がり、最終的には300万人という驚異的な記録を作った作品
監督さんは自分たちと国を育ててくれた韓国の「父親たち」に感謝する映画を作りたかったそうです

出演交渉は字の読めないお爺さんの代わりに息子さんに説得してもらったけど
お爺さんは映像を撮るということが理解できず写真を撮っているものだと思って止まってしまい、逆にお婆さんは映像だと解って自慢の歌を歌い出してしまい苦労したそうです

6ヶ月以内には終わる予測が牛が生き延びたため撮影は3年に及び
時の経過とともに牛がどんどん痩せていって足元もよろよろになり
それでも毎日働く姿は感動するしかないです

「人は死ぬまで働くんだ、死んだら休めばいい」
お爺さんの言葉は重いです

印象的だったのが婆さんがずっと言ってる小言
いつのまにかそれがまるでBGMのようで、風に揺れる木よりも寡黙なお爺さん(笑)
お婆さんの前では寡黙なのに仲間内では雄弁だったのが可笑しかった

遺影がないと嘆くお婆さんの言葉で、二人して町の写真館に行き写真を撮るんだけど
笑顔でカメラの前に立つお二人が可愛くて微笑ましくて
それは自分自身の姿にも感じられます

これはもう黙って観るしかない映画でした




農家を営む79歳のチェ爺さんには、長年一緒に働いてきた耕作用の牛がいる。牛の寿命は15年というのに、この牛は40年も生きている。しかし最近はそれも限界。獣医は「そろそろ寿命だ」とチェ爺さんに告げる。チェ爺さんはお婆さんと二人暮らしだが、農作業を休む事はない。苦労は絶えず、お婆さんのグチも尽きない。「牛を売って隠居したら」と子供たちは言うがお爺さんは答えない。お爺さんは、このままの生活が一番なのだ。


指輪をはめたい

2011年11月27日 | 日本
指輪をはめたい  2011年
監督:岩田ユキ
出演:山田孝之、小西真奈美 、真木よう子 、池脇千鶴 、二階堂ふみ

指輪をはめたい

失恋から立ち直る女の子の話はたくさんあるけど
これは失恋から立ち直る男の子の話
しかも30才目前の大人な男の子の話ってところが、、今っぽいかな?

前半の現実離れしたシュールな感じは嫌いではないけど
もっとガンガン攻めてもらってバカ笑いさせてほしかった
そしたら最後の謎解きもすんなり受け入れたかも

3人のタイプの違う女性はそれぞれ魅力的で可愛かったですね
ぜんぜん強いし、、それも今っぽい?

頑張れ男子~~☆な映画でした



製薬会社に勤務する29歳独身の片山輝彦(山田孝之)は、ある日営業先のスケートリンクで転倒し頭を打ち気を失ってしまう。目覚めた彼はカバンの中に婚約指輪を見つけるが、その指輪を誰に渡そうとしていたのかまったく思い出せない。そんなとき、輝彦の前にまるでタイプの異なる3人の女性が現われ、3人とも自分が輝彦と付き合っていると主張する。


クイック

2011年11月27日 | 韓国
クイック(原題:퀵)  2011年  
監督:チョ・ボムグ 
出演:イ・ミンギ、カン・イェウォン、キム・イングォン、コ・チャンソク

クイック

想像以上のハチャメチャなアクションでコメディな映画
韓国で大ヒットしたし、日本での評判もそこそこな感じだったので
期待して観に行ったんですけど、、けど、、

爆弾テロの黒幕が誰だってくだりは
刑事が会議でのプレゼンテーションですべて説明
そのあたりでウトウトしてたから全面アウト(笑)
ストーリは全く理解できず
根本的な部分を口頭説明されるってのもなんだかなぁ
大好きなキムテウが登場してちょっとワクワクしてたんだけど
彼がどうなったのか誰なのかわからないまま~~

エンドロールでスタントマンが入院したり怪我してるところが流れるけど
あれだけ爆発して車がクラッシュして、激しいアクションが続いたら
そりゃスタントマンさんたちは大変だったろうなぁって素直に頷けます
ホント、怪我ですんで良かったと思えるくらいの激しいシーンが多かったもん
でも最後に舞台裏見て頷くって、、ちょっと、、
そこがウリの映画なら、そういうのが好きな人にとってはスカッとするかもだけど

アクションは迫力あって見応え十分
車はくるくる飛ぶしバスも電車も大爆発
ビルだってどっかんどっかん爆発するし~
細かいこと言わずに笑って楽しめばいいのかなぁと思うんだけど
それがそうでもなくて恋愛要素もあったり、復讐劇もあって
それはいいんだけど、それぞれがなーんかトーンが違うんですよね

だいたい、あれだけ車を大破しておいて
どっかんどっかんとビルが爆発して
あーこれはごちゃごちゃ言わずにそこを楽しめばいいのかなぁって思いながら観てたら
ラストでその事故で失った家族の恨みって話になってきたので
え~~そういう映画だったの~って思わず言いそうになっちゃった

ド派手なアクションは目を丸くして見てたけど
落ち着きどころのない映画な印象でした



生放送の出演に遅れそうなアイドル歌手アロム(カン・イェウォン)をスタジオまで配達することになったスピードマニアのバイク便ライダー、キス(イ・ミンギ)。そこへ一本の電話がかかってくる。電話の向こうの謎の声は、アロムがかぶったヘルメットに爆弾を仕掛けたと告げ、30分以内に指定の場所にあるものを届けるよう指示するが、それは爆弾だった。10メートル以上離れることも許されず、行く先々に爆弾を届けることになる二人。史上最悪の爆弾テロに巻き込まれた彼らの運命は。