きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012年03月21日 | アメリカ・イギリス
珍しい経験しちゃいましたね、まさに引っ越しの最中に観ました
今回は札幌から埼玉ということで荷物が届くまでに数日かかったんですよ
すっぽり空いた時間ができてしまって、そーだ、映画を観ようと思ってピッタリ上映してたのがこの映画

何度かタイトルを反芻したけど忘れる(笑)
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 直前にタイトルを再度確認してチケット買いました

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

父親がトム・ハンクスで母親がサンドラ・ブロックですよ、最強の布陣
さらにマックス・フォン・シドー演じる話せないおじいさんがいい味をだしてるんだけど
なんってったてオスカー役のトーマス・ホーンが素晴らしかった
彼は初めて演じたんだってね、信じられない

アスペルガー症候群ではなかったが似たような挙動をもっている繊細な少年
オスカーは自分を確立しているさなかだったんだよね
心の支えですべてだった父親を突然失ってしまった
立ってる場所がなくなったようなもんだもんね

偶然見つけた「nonstop looking(探すことをやめない)」という記事と鍵
父親からのメッセージかもしれないと思い鍵の開く場所を探し始める彼は
探すことをやめない限り父親と繋がってると感じたんじゃないかな

鍵穴を探す彼のいでたちでもう泣けるんだよね
音が怖い彼はタンバリンを持ちタンバリンの音を鳴らしながら歩く
地下鉄では防毒マスクを被り
現実世界と全く折り合いがつけられない子供
だって支えを失ってしまったんだから世界中が怖くて仕方ないんだろう

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怖さを乗り越えて進め

タイトルの「ものすごくうるさいもの」とは何か
街の雑踏
車のクラクション
電話の音
勇気を出して「ブランコ」乗ろうという父親の言葉
自分を心配する母親

父親のトーマスはオスカーの性格を心配して「調査探検」と呼ばれるゲームをさせていた
ニューヨークにかつて存在したという第6区がどこにあるのか探すというゲーム
それは恐怖を乗り越えて先に進める力を息子に持ってほしいという両親の愛情
彼にとってはものすごくうるさいものだったものを
彼は鍵穴を探しながらたくさんの人とかかわることで乗り越えていったんじゃないかと思うんですよね

9.11が映画の重要なテーマ
夫を失って悲しんでいるだけかと思ってた母親だけれど、実は大きな愛情や行動があって
彼のトラウマだったものが明かされるというラストの衝撃がクライマックスに待ってます
オスカーが自己を確立させ、悲しみや恐怖を乗り越えていく姿は感動です

いや~、面白かったです☆




監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー
製作年: 2011年

9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)は、父の突然の死を受け入れられずに日々を過ごしていた。そんなある日、彼は父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の“鍵”を見つける。この鍵は父が残したメッセージかも知れない。オスカーはその鍵の謎を探しにニューヨークの街へと飛び出した。