きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

海街diary

2015年12月11日 | 日本
映画らしい映画だなぁって思った
「映画は経験」って常々思ってるけど
まさにそういう作品だなーって

もしかして、これ公開初日に観たんじゃないかなぁ
速攻☆5つけてタイトルを下書きしたまま
忙しくてそのままになってました
いい映画なのにごめんなさい(笑)

20150613-1.jpg

庭に立派な梅の木があって毎年梅酒をつくったり
ぬか床を大事にしたり
贅沢ではないけれど丁寧に日常を暮してる
憧れです

四姉妹のキャスティングが最高にいいんだけど
私的に特筆したいのは綾瀬はるか
番宣でテレビに登場した彼女はいつもの天然キャラで面白くて
長女的なまとめ役は長澤まさみだって言ってた
なのになぜ?(笑)
映画の中の彼女は堂々の長女で
品があって風格さえも醸しだしてて
先日亡くなられた原節子さんを彷彿とさせたんですよね、ええ
驚きでした



しっかりものの長女さちは実は一番父親を求めていたのかもね
末っ子のすずと二人で叫ぶシーンは、あぁこの二人はとても似た姉妹なんだって思った

四姉妹それぞれの父親との距離感もちゃんと伝わってくるんだよね
詳しく説明なんてされてないのに
暮らしぶりから伝わってくる

今でも鎌倉のあの家で四姉妹が暮してる気がする
いい映画でした



◆海街diary  2015年  ☆☆☆☆☆
監督:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず

鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届 く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活 を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。

おみおくりの作法

2015年12月11日 | アメリカ・イギリス

今年も残すところ3週間
まだ年末という気分ではないけど
そろそろ今年観た映画は今年のウチにと思い始めました

「おくりびと」を連想させるいかにもなタイトル
わかりやすいっちゃかわかりやすい
死者を弔う人の話ね、ってイメージできますからね

似て非なるもの、原題はSTILL LIFEです
静物画
そう、静かな静かな映画でした



主人公のジョン・メイの仕事は身寄りがなく亡くなった方の葬儀をすること
上司からは時間をかけずにもっと迅速に処理しろと支持されるが
律儀で真面目な彼は、身内を捜し、亡くなった方の人生を知り
敬意をもってその人にふさわしい葬儀を手配する

ジョン・メイさんはおいくつなんでしょうね
家族もいなくて恋人もなくて、孤独なひとり暮らし
毎日同じルーティン動き、食事も魚の缶詰とパンとリンゴと飲み物の繰り返し
非常に簡素に、今流行りの言葉で言うと、ミニマリスト(←ちょっと違う、笑)
でも、ワタクシこういう暮しは嫌いじゃない



電車に乗る時に進行方向に向かって必ず逆の席に座るんですよ、彼は
ま、確かに終焉した人生に関わるだけの作業ですから前は向かない(笑)

でもあるタイミングで進行方向に向かって座ったの
おっ!って思ったら、思いがけない方向に進んでっちゃいました、彼の人生

ラストは予想外でした
いいよね、余韻を楽しめます

こういう映画、好きです



◆おみおくりの作法(STILL LIFE ) 2013年  ☆☆☆☆☆
監督:ウベルト・パゾリーニ
出演:エディ・マーサン

公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。