きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ここは退屈迎えに来て

2020年09月29日 | 日本



どうだった?って聞かれて、面白かった!と言い切れないけれど、
好きか嫌いかと言われたら、好きな作品でありました。

冒頭、様々な人が車を走らせる映像が続いて、年代も行ったり来たり、長回しで退屈。
ま、そもそもタイトルがここは退屈だって言ってるんだからそういうことなのかと思ったけど、
全員が出揃ったころには掌握できたし、そんなに複雑ではなかった。

何者かになりたかったけどなれなかった人の話だったら、もうこれは観ている人ほとんどが「自分の話」なわけですよ。
都会じゃない街で暮らす毎日や、記憶にある放課後の景色、さびれたゲーセン、話かけられるだけでドキドキした男子。
そこから10年後の20代後半の自分。
誰も迎えには来ないんですよ、ねえ。
いつの間に何かを待つことも忘れてた。人生ってそんなもん。
ぜーんぶひっくるめて懐かしい自分のものがたりでした。

主人公は「私」なんですよね、名前がない。
ラストに名前に絡む場面があるんだけど、切ない、っつーかそうですか、、ってプチ絶句、のちそんなもん(笑)
あそこが絶妙だったな。

高校生のキラキラした椎名くんと、「つまんない男よ」って言われる椎名くん。
どちらもぴったりでした、成田凌くん。
成田凌くん目的の鑑賞でございましたが、「愛がなんだ」カップルの岸井ゆきのちゃん、結ばれて良かったねーだったし、「勝手にふるえてろ」の二くん(渡辺大知)もいて、なんか得した気分でした~☆




ここは退屈迎えに来て  2018年
監督: 廣木隆一
出演:橋本愛、門脇麦、成田凌、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、マキタスポーツ、村上淳

27歳の“私”(橋本愛)は10年ぶりに東京から故郷に戻ってきた。実家に住みながらフリーライターとしてタウン誌の記事を書いて生計を立てるが、親にはフリーターのようにしか思ってもらえない。ある日、再会した高校時代の友人と、サッカー部のエースで憧れの存在だった椎名くん(成田凌)の話題になり、彼に会いに行くことになる。一方、東京に畏怖を抱くあまりに地元から出られずにいる椎名の元恋人の“あたし”(門脇麦)は、彼と過ごした青春時代の思い出が脳裏に焼き付いていた。