きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

トンケの蒼い空

2010年08月15日 | 韓国
トンケの蒼い空(原題:똥개)  2003年  
監督:カク・キョンテク
出演:チョン・ウソン、キム・ガプス、オム・ジウォン

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これはいつの時代の話なのかなぁ
密陽(ミリャン)で暮らすチョルミン(チョン・ウソン)はどこか足りない感じの子
同級生に愛犬を食べられてしまって大喧嘩をして高校を中退するんだけど
小さい頃からいっしょに育った兄弟みたいな犬を友達に食べられちゃうって
衝撃よね
アイゴーー、、韓国映画のすごさだー(笑)

トンケって直訳すると「糞犬」
糞も食べちゃう雑種犬っていう意味だけど
逞しく育って欲しいっていう意味をこめて幼い子供を愛情こめてそう呼ぶこともあるらしい

高校中退後ゴロゴロと家で過ごすトンケ
刑事の父親の食事を作ったり、キムチ漬けたり、アイロン掛けたり繕い物して
たまには父親の金をくすねたりして暮らしてる
でも父親の職場に行くと「トンケ」ってみんなに呼ばれて
のんびりしてるのよね

たとえば、今うちにこういう息子がいたとしたら親としてかなり悩むし
たぶんもっと殺伐とした感じになると思うんだけど
トンケみたいな子をふわーっと包み込む地域性がなーんかいい

そしたら、いきなり父親がジョンエ(オム・ジウォン)という女の子を家に連れてきて
ジョンエはスリの常習犯だけど身寄りがないから引き取るって言い出す
驚きましたよ
息子一人育てるのに精一杯そうに見えるんだけど!(笑)
映画を観終わった後に残る温かな印象は
小さいことにこだわらない逞しい人間関係を感じたからかもね

そしていよいよこの物語の核心に触れる出来事が起きるんだけど
高速道路の建設計画が起きてヤクザが絡む騒動が
正直いまひとつというか、面白くない
さらに警察官の父とトンケが衝突するんだけど
足りない感じ息子が唐突に反抗期みたいになって
トンケのキャラクタがつかみにくかった

最初は軽い知的障害があるのかと思ったけど、そうでもなさそうで
ぼーっとした性格かと思ったけど、ヤクザと対立する気概もあるし
最後に自分でへそ曲がり(だったかな?)って言ってたけど
へぇ~~そうなの?って思わず言いそうになった(笑)

結局ジョンエのわけありな素性をちらつかせつつ、そのままになっちゃったし
トンケとジョンエの微妙な関係も中途半端だな~

トンケの父親を演じたキム・ガプスがとても魅力的なお父さんでした

トンケとジンムクのパンツ一丁の戦いは
現実にはありえないだろーって思うけど(もしして韓国ではありえるのか?)
この作品のハイライトでしたね

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幼いころに母を亡くし近所でご飯を食べさせてもらっていたチョルミン(チョン・ウソン)の愛称は“トンケ=野良犬”
高校を中退した彼はぶらぶらしながら刑事の父(キム・ガプス)と暮らしていた。



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