ラストランナー

知人のお父様がご逝去され、お悔やみに行った。

直前までしっかりされていらした上に、さらにご家族に看取られ、有り難い大往生だったとのお話を伺った。

容態が急変したあと、心拍数が140を超えたそうだ。
それって若者が思いっきり走る時くらい？

ラストスパートかけて、極楽浄土へ行かれたのかしら…。

雀の話を持ち出しては失礼かもしれないが、嵐の後に巣から落ちた雀のヒナが、私の手の平の中で
「ピーっ！」
と、全身を震わせて息絶えたことを思い出した。

生を受けたものの最期…

その時こそ、人生の大団円かな。

献身的に奥様の介護をされ、奥様亡き後は、娘さんとたくさん旅行をして楽しく暖かい日々を過ごしておられたとのこと。

あぁ誰かに似ているな…。

合掌。