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映画「日本の黒い夏(冤罪)」

2013-09-30 | 映画

この映画は、松本サリン事件で、当初の通報者 河野さんが冤罪で、犯人扱いされた事件。

事件発生は、1994年6月27日。

死者8人・重軽傷者660人を出した事件。

当初は、新聞情報しかなかったので、その当時は、この人が犯人と思っていた。

その翌年3月、東京でサリン事件が発生し、オウムが犯行を自供したため、河野さんの無罪が確定した。

映画は、高校生が、冤罪でないかと地元の放送局を訪ね、この事件に関連する人が吐露しながら、冤罪にならないように対応したかを描いた映画。

実は、この映画、昨日まで、GYAOで公開されていた作品。

昨日の23時頃、今日まで公開を思い出し、夜中にかけて見た映画。

映画の詳細は、ここを参照:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%BB%92%E3%81%84%E5%A4%8F%E2%94%80%E5%86%A4%E7%BD%AA

松本サリン事件は、ここを参照:

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

映画では、高校生役の若い遠野凪子さんが印象的だった。

この映画撮影時の年齢は、19歳か20歳。

他の役者も、良かった。

配役が良かった。

 

冤罪の発端には、いい加減な証言が多いこと。

・サリンは、高校生でも、バケツを使って作れると言った教授。

 サリンが簡単にできるかどうかも、数人の化学者に確認すれば済んだ話。

・オウムの人がタクシーに乗車したと思うが、それを河野さんと勘違いして証言したタクシー運転手。

 多分、見たままを伝えたら、そうなったと思うが、乗車した人が河野さんかどうか、タウシーの車内とか、受け取った紙幣や硬貨の指紋を採取しておけば確認できたのに、多分、それをしていなかったと思う。

映画を見ていても、見込み捜査が行われたことが分かる。

この映画では、新聞社は謝罪したが、テレビ局は謝罪していないと言っていた。

ウィキべディアを読むと、週刊新潮は今でも謝罪していないことが書かれている。

 

捜査がいい加減。

取材もいい加減。

一人の被害者が、冤罪となった。

 

何事も、事実に基づいて、対応することが大事。

仮説は、仮説であって、事実ではない。

仮説は検証されて、初めて事実となる。

仮説と事実を同じ土俵に上げて議論しては、いけないということ。