マイクロソフト(MS)は、iPad向けに日本語版「オフィス」を販売すると発表した。
米MSは、現地時間の3月27日、主力の業務ソフト「オフィス」を、米アップルのタブレット端末iPad向けに提供すると発表した。
自社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を搭載したタブレットを優先してきた方針を転換し、世界で10億人以上いるオフィスユーザーの選択肢を増やすことで収益拡大につなげる方針。
文書作成の「ワード」、表計算の「エクセル」、プレゼンテーション資料作成の「パワーポイント」の各アプリの提供を始めた。
日本語版は、年内に対応する予定。
今年2月に就任し、初めて記者会見したサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、「オフィスをあらゆるデバイスで利用できるようにする」と強調し、説明した。
タブレット市場で最大のシェアを持つ米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載したタブレットにも今後対応させる考えを示した。
とうとう、MSのOSの時代の終焉の始まりを感じる記事内容である。
MSのオフィスの詳細は、ここを参照:
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Office
1983年のオフィス製品の単体製品発表から31年。
Mac向けが1989年発売。
Windows向けが、1990年10月発売。
約25年-26年経過した製品。
製品の寿命は、約30年と言われる。
カセットテープは、1962年に発売され、1968年には、私も個人所有していた。
しかし、2000年頃には、MDに席巻され、衰退した。その期間は、約32年。
MDに至っては、実質、10年あったかどうかである。
パソコン(PC)は、IBMが1981年に販売し、今年で33年目。
PCの販売台数は、iPad等のタブレットに瞬間(四半期)では抜かれ、年間でも、2014年には、タブレットに抜かれると言われている。
MSのオフィスも一つの製品とすれば、そろそろ限界かと思われる。
しかし、10億人以上のユーザー数は、馬鹿にできない。
新たなビジネスモデルで対応せざるを得ないのが、MSを取り巻く環境と考える。
何しろ、経営土台となるMSのOS製品のPCが売れなくなっている。
「親亀こけたら、皆、こけた」の「負のスパイラル」に入っている。
10億人以上のユーザーがいる「オフィス」は、苦渋の選択であるが、どのOSであっても対応できるようにする必要がある。
そういう意味では、MSはタブレットへの対応が遅かったと観るべきであると考える。