久し振りに、Yuming(松任谷由美)の「青いエアメイル」を聴いた。
歌詞が、今や昔と気がついた。
この曲は、1979年リリースされたアルバム「OLIVE」に収録。
歌詞は、松任谷由美。
「青いエアメイルがポストに落ちたわ
雨が染みぬうちに急いで取りにゆくわ
傘を頬で押え、待ちきれず開くと
癖のある文字が切なすぎて歩けない
以下省略。」
歌詞は、分かり易くするために、勝手に漢字に変えています。
1.青いエアメール:
青いエアメールと言っても、若い人には分からないだろう。
青いエアメールは、海外との航空便の封筒。
航空便の料金が高かったので、薄く強度のある青い封筒が使われた。
便箋と封筒が一緒になった料金が安くなるこんな封筒もあった。
私が、高校生の時、イギリスの高校生とペンパルになり、文通をしていた。
そう言えば、家の近くの特定郵便局で、切手を購入しに行ったら、こんなこともあった。
私:「イギリスまでの切手の金額は?」
窓口の女性:「イギリスはありませんが・・・・」
私:「そんなことはないでしょう」
局員が持っていた料金表を見たら、あった。
但し、国名はイギリスではなく、英国と書かれていた。
今では、笑い話ですが、イギリスと英国が同じ国ということを知らなかった郵便局員。
年齢は、私と変わらないぐらい若かったので、海外のことは疎かったのかも知れない。
2.癖のある文字:
ワープロは、まだ、普及していなかった。
1978年、東芝が発売したワードプロセッサーは、630万円。
PCなんて、IBMで販売したのは、1981年。その当時、車が買える値段だった(150万円)。
当然、手紙は、全て手書きだったので、癖のある文字となる。
癖のある文字がその人の雰囲気も表していた。
今は、メール、しかも、Lineを使ってのやりとりだろう。
メールになったら、癖のある文字はないので、個性がでるのは、絵文字か、スタンプぐらいか。
3.当時は、まだ、海外への電話料金は高かったので、郵便が主な手段:
電話は、直通電話でなく、本人を呼び出すコレクトコール。
コレクトコールだったら、本人がでるまでの通話料金は掛らなかった。
しかし、コレクトコールであるが、時には外国人が電話にでることもあったので、当時はドキドキしながらの国際通話であった。
今は、郵便局の配達を待つなんてことは無いだろう。
海外だって、SKYPEを使えば、無料で電話できる。
この曲を聴きながら、時代がすっかり変わってしまったのに、今更ながら、驚いた。
35年前の出来事。
十年一昔(ひとむかし)というので、3.5昔となるか。
35年前、こんな時代が来るなんて、普通の人は予想していなかっただろう。
これからの35年後とは言わないが、十年後、どんな時代になっているのだろうか。
PCは、もう無いだろうな。
タブレットも残っているのかな。残っていないだろうな。
コミュニケーション手段は、何に取って代わっているのだろうか?
そんなことを、予想してみるのも、楽しい。