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この2日間は読書に、はまってしまいました。
百田尚樹の作品を読むのは初めてでしたが面白いですね。
エンタメ小説としての完成度は非常に高いと思います。
基本的なトーンとしては、”意気に感ずる”ということでしょうか。
主人公の生き様、モットーに、多くの人物が惚れ込み、彼と人生をともにすることで、自分の人生を豊かなものにしていきます。
出光興産の創業者である出光佐三をモデルとした、ノンフィクションに近い作品です。
現在の神戸大学を卒業しながらも、小さな個人商店に就職し、丁稚として商売のノウハウを覚えようとすることから、
彼のキャリアはスタートします。
その後90歳を過ぎるまで、波瀾万丈の人生を歩むのですが、”士魂商才”すなわち、”武士の心を持って商いせよ”を座右の銘として生き抜きます。
珍しいことに、この作品には女性がほとんど登場しません。
最初の妻、ひいきにした芸者、二番目の妻が出てきますが、いずれも些細な脇役に過ぎません。
この作品は、あくまでも、男による男達のための物語なのです。
女性読者は感動できるのでしょうか?