これは面白い!梶尾慎治の作品です。
先日アップした、”アラミタマ奇譚”と同じ作者だとは、とても思えない傑作です。
朝、目覚めてみないと、自分が倦怠期の夫と幼稚園児の娘を持つ、”田村裕美”なのか、それとも、独身でバリバリのキャリアウーマンである
、”中野由巳”なのか分からないという女性が主人公です。
やがて、二人の生きている時代にも2年ほどのズレがあることが判明します。
タイムマシーンでも無く、二重人格などでもない、超常現象なのです。
ネタバレさせるには惜しい作品ですので、これ以上書きませんが、その複雑なストーリの構成力には感心させられてしまいます。
そして、ラブロマンスにもサスペンス作品にも仕上がっています。
梶原慎治に興味が湧いてきました。とりあえずは、映画化された、”黄泉がえり”を読んでみようと思います。
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