本日は江部康二先生のブログからです。
2010年のデータによれば、年間に糖尿病性網膜症で失明する人が3000名、糖尿病性腎症で透析を受け始める人が16000名も発生するそうです。
彼らは突然にそうなる訳ではなく、長年にわたって医者の指導を受け、カロリー制限をしながら三食を規則正しくバランス良く食べて、
それでも駄目な時は、内服を処方されて、さらに駄目な場合にはインスリン注射を受けて、
そのあげくの果てが失明や透析や、更には糖尿病性の壊疽による手足の切断術なのです。
最近発表になった海外での研究論文(ACOORDの結果とランセットの報告)によれば、
”高糖質食を摂取しながら、強力な糖尿病の薬物治療を行えば、かえって総死亡率が上昇する”
という明確なエビデンスが存在するそうです。
そして、最後に江部先生は以下のように書いておられます。
”医師として糖尿人として、日本糖尿病学会に、一言申しあげたいのです。
上記の明白なエビデンスを無視せずに、現実を認めて、ワンパターンの食事療法(カロリー制限、高糖質、低脂肪食)の見直しに着手するのが
糖尿病専門医として科学的な態度と言えるのではないでしょうか?”
江部先生が糖尿病学会に対して、これほど明確に非難を表明されたのは初めてです。
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