はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

どうせ死ぬなら「がん」がいい

2013年07月06日 | 医学


以前に(5月2日)にアップした、”医者に殺されない47の心得”の著者である、慶応大学放射線科講師の近藤誠氏と、
1940年生まれで京都大学医学部を卒業した中村仁一氏の対談をまとめた本です。
中村氏は2000年2月から社会福祉法人老人ホーム「同和園」付属診療所所長ですが、
その前は、財団法人高雄病院の院長、理事長であったそうです。
そう、あの江部康二先生の病院ですね。
まだ読んでいませんが、2012年に出版した、”大往生したけりゃ医療とかかわるな”がベストセラーになっています。
老人ホームでの10年余りで、300名もの入所者の、”自然死”を看取ってこられました。
その内の70名ほどは、”がん放置”の結果だったそうです。

両氏の考え方の基本にあるものは、老衰にせよ癌にせよ、末期には食事が入らなくなり、次に水分の摂取が無くなり、
脱水が進んでいって死亡するのが自然だというものです。

また、本物の癌には、早期発見、早期治療はありえず、見つかった時点で、オペも抗がん剤も有害でしかあり得ないと口をそろえます。

以下この本から抜粋してアップします。

自然死というのは、なにも口に入らなくなったままだんだん意識が薄れていき、だいたい7日から10日後に亡くなるんです。
自然死は、いわゆる”餓死”なんですが、それはとても穏やかな死に方です。
飢餓状態では脳内にモルヒネ様物質が分泌されていい気持ちになり、脱水によって血液が濃く煮詰まることで、意識レベルが下がって、ぼんやりとした状態になる。
さらに息づかいが悪くなって酸欠状態になると、これも脳内モルヒネ様物質が分泌されると言われています。
また、炭酸ガスもたまりますが、これには麻酔作用があります。
つまり「死」とは、心地いいまどろみの中での、この夜からあの世への移行なんです。
本来、そういう自然のしくみが備わっているんですね。

最近、分子生物学分野の研究が進んで、「癌細胞には、できるとすぐ転移する能力がある」ということが明らかになっています。
「癌は大きくなってから転移する」という説は間違いだということが、いよいよはっきりしてきた。
つまり本物の癌は、早い段階で多数の臓器に転移している。
だから、検診で見つかってから標準治療(外科手術、放射線、抗癌剤)をしても治りません。

よく「癌検診で早期癌が見つかって、手術できれいに取ってもらったから5年経った今も再発せずに元気でいる。私はラッキー」
という話を聞きますが、本物の癌なら、見つかる以前に転移しています。
なんの害もない「がんもどき」を見つけられ、必要のない手術を受けて臓器を傷つけたのだから、ラッキーではなく損をしたことになります。

食べないから死ぬのではなく「死に時」が来たから食べない

「予防医療」センターは「患者を呼ぼう」センター

医療は恫喝産業。不安をあおって患者を増やす。不安をあおってファンを増やす。

日本人が一生に使う医療費の2割が、死ぬ直前に使われる。だから「香典医療」と言われるんです。

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