今日は上記を読み終えました。
百田尚樹の作品ですので、面白くないはずは無かろうと信用して読み始めたのですが、案の定、あっという間に読了してしまいました。
予想に違わぬ素敵な恋愛小説でした。
ネタバレは避けますので、是非読んでみて下さい。
私にとっては、海賊と呼ばれた男、永遠のゼロ、モンスターに次ぐ第4作目ですが、百田尚樹の作品の傾向が分かってきました。
主人公には、どれも、実在しそうにも無い、素晴らしいキャラクター付けが施されています。
現実離れしたキャラを丁寧に描写し、周囲との関係を綿密に構築していくことで、そのキャラが現実味を帯びてくるのです。
時代劇では、ありふれた様式なのでしょうが、時代劇だけに許されるものだと思っていました。
さて、作品中に面白い話が出てきます。
ネタバレにはならないので、紹介します。
バクダッドの裕福な商人のところに、市場に買い物に出かけた召使が震えながら戻ってきて言った。
" ご主人様、市場で死神に会って、脅かされました。今すぐ馬を貸してください。サマラの町まで逃げます。 "
商人が馬を貸すと、召使はサマラの町まで逃げた。
その後、市場の人ごみの中で商人は死神を見つけて尋ねた。
" 今朝、どうして私の召使を脅したんだ? "
死神は答えた。
" 脅してなんかいない。彼とは今夜、サマラの町で出会うはずだったから、びっくりしただけなんだ。 "
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