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昨日は電気館で上記を鑑賞しました。
原作者はハンガリー人女性であるアブタ・クリストフです。
1935年生まれですので、生きていれば78歳くらいでしょうか。
1956年のハンガリー動乱でスイスに亡命しました。
彼女は1986年に悪童日記をフランス語で執筆しフランスで出版しました。
彼女の処女作ですが、計算すれば51歳でのデビューだったことになります。
第二次世界大戦下のハンガリーの田舎町のはずれにある農家が舞台です。
ブタペストに住む母親が、田舎に独り住む祖母のもとに、双子の兄弟を疎開に出したのです。
この作品は、質が高く、お勧めですのでネタバレを避けます。
とにかく主役の双子の少年のキャラクター付けに感心させられてしまいます。
異常な環境の中で、泣きわめくことも無く、クールに経験値を積んでいき、やるべきことについては、ためらいを見せません。
戦争映画ではありませんので、無理やりジャンルを当てはめるならば、" 子供版のハードボイルド映画 " でしょうか、
全編に、ハードボイルド特有の、 " 抑制 " がよく利いた作品です。
悪童日記はアブタ・クリストフの3部作の1作目だそうです。
例によって?映画化は絶対不可能と言われてきた小説でした。
2作目、3作目も期待できるかもしれません。
この映画は2013年に完成したのですが、アブタ・クリストフはそれを見届けることも無く2011年に死亡しています。
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