はせがわクリニック奮闘記

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2012年09月29日 | 読書
昨夜、百合あかりのママからコメントをいただいていました。
一昨日の晩は、酔っ払った足取りで、なんとか百合あかりにたどり着いたそうです。
文学の話で盛り上がったとのことですが、ジュリアン・ソレルがかすかに引っかかるくらいで、殆ど記憶にありません。
もう少し、酩酊していないレベルで再挑戦したいものです。

小学生時代に講談社の、”少年少女世界文学全集”、全50巻を毎月配達してもらうことで、読書の楽しさを覚えた私が、
本格的な文学に触れるようになったのは、中学2年になった頃でした。
オヤジから、出版社は覚えてないのですが、”世界文学全集”全50巻を,お下がりでもらったのがきっかけでした。
漢字も昔の字体で、文章も古い表現が多かったのですが、これが意外と、今、役に立っているのかもしれません。
文章がまとまらない時に利用すると、一応、格好がつくことがあるからです。

まずは、私にとっては最も有名だったトルストイの、”戦争と平和”から読み始めました。
とても面白かったのですが、本の外箱と中身が食い違っていて、実はロマン・ロランの、”ジャン・クリストフ”だったのです。
この間違いが、大成功でした。”戦争と平和”よりも数段面白かったからです。
”ジャン・クリストフ”については、私は高校生の時と、20才の時と、2回も読み直すことになります。
しかも、20才の時は、”魅せられたる魂”との連チャンを4日間でクリアーしました。
部屋に閉じこもって、食パンとグラニュウ糖とコーヒーだけで生活したのです。
当時、私は、最も尊敬されるべき作家はロマン・ロランだろうと思っていましたし、その考えは今も変わりません。

ただし、最も面白かったのはドストエフスキーです。私は邦訳されている作品は、書簡集を除けば、すべて読了しています。
最近でいう、”エンタメ小説”でしょうか、読者サービス満点のストーリーばかりの作品ですので、退屈することはありませんでした。

また、当時の私にとっての官能小説としては、若かりし頃のヘルマン・ヘッセでしょう。
”車輪の下”のエンマ、”知と愛”のユーリエとリディア、いまでも、この名前は、胸キュンを伴って思い出されます。
ある時期以降、ヘッセは、この時代の自分の作品を否定し、ロマン・ロランとの文通で、世界平和を希求していくスタンスをとります。
老年期のエッセーも読みましたが、全く面白くなく、頑固ジジイの世迷言に過ぎないように思われました。

年老いていくにつれ、道徳人へと変化していく症例を多々見うけます。
とても道徳人とは言い難い私は、まだ年老いてないという事なのでしょうか?

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1 コメント

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Unknown (百合あかり)
2012-09-29 21:42:34
かすかに覚えておられたようですね(^^ゞ

先生の文学少年時代のお話はとても楽しいので、又 記憶がある時に是非お話したいです。

宜しくお願いします(^O^)
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