老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

229;この世からその人が もういなくなることは 寂しいことです

2017-07-08 04:34:12 | 老いの光影
死を悼む

卒寿で亡くなった田島一三さん
今年の4月20日 突然脳幹梗塞を発症
元気なとき「鼻腔や胃に管を通し流動食では生きたくない」と
話されていたので
彼は言葉を発することは出来なかったが
問いかけには意思表示ができた
管を挿入することには頑なに拒否した
痩せこけても56日間最後まで闘病し永眠された
自宅の畳の上でや穏やかな表情であった
娘たちは父の死を悼み 悲しみに包まれていた
彼は生前電気設備の仕事をされ
棺には電気関係の本やその専門雑誌が白い菊とともに添えられていた

長く生きた親が他界されても
悲しまない遺族もおられる
他者の死には慣れていけない と自戒していきたい

この世からその人が
もういなくなること
寂しいことです