老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

248;勝手な生き物

2017-07-18 04:59:41 | 老いびとの聲
勝手な生き物

昨日は雨を降って欲しいと願った
今日朝 目が覚めるほど
雷雨と大きな雨音が頭に響く
いつもなら明るい空なのに
今日はまだ薄暗い

「自由」と「解放」
解放は 不自由な状態から解き放され
自由の身となる
なにものにも束縛されない

自由は やっかいな言葉
なにものにも束縛されていない
自由の身なのに
「自由になりたい」
孤独になりたい(独りになりたい)
知らない町へ旅に出たいと想うのは           
まだ見ぬもうひとり「わたし」に出会うためであろうか
心の重荷から解放され
自由になりたい

いざ独りになると
人恋しくなり寂しさが襲ってくる
自由になりたがっていたのに
そう考えると
人間は勝手な生き物なのかもしれない

帰れる家があるから
心は安らぐのかもしれない
家ほど自由な時空間は他にはない