老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

590;(2017/12/05)夜明け前の満月

2017-12-06 22:02:43 | 春夏秋冬
阿武隈川上流に反射した満月の光


スマホで撮ったからピンボケなのか
撮った人がボケているからピンボケなのか
よくわからないが
夜明け前の満月は西の空に傾いてゆく
阿武隈川に月の光は反射し幻想的な感じを覚える

589;行く場所(処)がある

2017-12-06 12:22:52 | 老いびとの聲
行く場所(処)がある 

テレビの音量は聞こえても
言葉を交わすこともできず
歌を忘れたカナリアならぬ
言葉を忘れた惚け老人
独り暮らしは
誰かのために食事をつくることもなく
本当に簡単な物で済ませてしまう粗末な食事
しんしんとする冬の夜は
膝小僧を抱きかかえ独り寝する私

明日はデイサービスの日
私には
行く場所が在る
着いた場所には
自分の居場所が在る
私を待ってくれる人が居る
私を頼りにしてくれる人が居る
体を動かすことで
心まで元気になる
みんなと向き合い昼食を摂るとき
昔の大家族を想い出す

帰るときは寂しくなるけれど
また来る日を楽しみに待つ

588;騙された男老人宅にヘルパーが入る

2017-12-06 08:49:33 | 老いの光影
騙された男老人宅にヘルパーが入る

昨日は18時30分から
騙された男老人宅で
本人、長男とヘルパーさんとデイサービスの管理者と
話し合いを持った。
毎週火曜日60分間
ヘルパーさんが寝室、居間の掃除とシーツの洗濯を行うことになった。
不衛生のため
円山輪太郎さん(87歳)は、
体のあちこちに赤い湿疹(疥癬??)ができている
皮膚科受診を勧めるも
忙しく1月になったら受診する、と長男は答える
それでは手遅れになり全身に湿疹ができるようになっては大変だし
他者に感染しても困るし・・・・と話す。
今月の早い時期に受診することになった。

きれいずきでない男老人の一人暮らしは大変
シーツは尿の滲みで汚れ
寝室は陽もあたらず風も通らず空気が澱んでいた

湿疹が治癒し部屋がきれいになることを期待し
話を終えた
時計の針は19時30分を過ぎ長針と短針が重なり合っていた。