老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

607;一言

2017-12-14 06:19:46 | 老いの光影
一言  

義父・義母の介護は、
長男嫁が行うの当然だ、
という声は
耳にすることは少なくなってきた。
でも潜在的にはまだ根強く
介護相談をしていて
介護者は
長男嫁と老妻が多い。

血が繋がっている長男は
介護の様子を見に来ないどころか
妻にさえも声をかけない。

いつかは亡くなるが
長い介護の末
あの世に逝かれたとき
夫(長男)が
妻に
「長い間本当にありがとう。お疲れ様」の
言葉があるだけで
妻はいままでの労苦や葛藤など
さまざまな思いが
その一言で
氷塊が融け涙が滲む。