
18時50分過ぎ在宅訪問を終え
キャンバスを発進させようとしたら
スマホが鳴り出した。
慌てて耳にあてると
「17時03分に亡くなりました」、と長男嫁の静かな言葉
(89才、寝たきりだった鈴木静男さんが亡くなった)
私は思わず「えっ!」と声がでてしまった。
「ご愁傷さまでした。お疲れ様でした」と
続けて「いまお家ですか」と尋ねると
「救急車で運ばれ、病院です。病院に着く前に亡くなった」。
「検死になってしまったのかな」
「これから検死です」
長男嫁には届かなかった。
「急変したときは訪問看護師か私(ケアマネ)に電話して」
「急変し救急車で運んでも間に合わないとき、あるいは亡くなったときは
かかりつけ医に診てもらうこと。そうしないと検死になってしまうよ」と
在宅訪問のたびに話をしていたが・・・・
仕方がない
それも彼の運命だったのかもしれない。
来週の月曜日 訪問看護師が入るときに訪問しよう、と思っていた
その前に亡くなり悔やまれる
いま39件の要介護老人を抱え
急変やサービスの追加等の変更や入退院がなければ
在宅訪問は月1回になってしまっている
どの家も月2回は訪問したい、と思ってはいるのだが・・・・
持ちケースを25件位ならば余裕があり理想なのだが、
そうもいかない事情がある。
突然の訃報
寝たきりでいる場合は
突然の訃報でもないのだが
何かあったら訪問看護師かケアマネに電話をする
まだまだ絆が弱かったのかな、と反省をする
今日亡き彼の自宅を訪れ
眠りの顏に対面し合掌して来よう、と思う
いま外は秋雨
鈴虫が寂しく体を震わせ鳴いている