2008 話がしたい
ときどき、beagle元気の頭を撫でながら「何を考えているんだ」、と尋ねる
83歳になるひとり暮らしの婆ちゃんがいる。
歯は数えるくらいしかない
髪は抜け落ち地肌が目立ってきた
(そういう自分も後ろから見ると毛は抜け落ちた)
糖尿病、心不全、脳出血があり
毎日インスリン注射をされているが
自己流で体調により単位数が変わってしまう。
いまは、貧血が進み、血糖値コントロールができていない。
そのため腎臓に負担がかかり、クレアチニンがかなり悪い。
主治医からは「2週間入院すれば、血糖値も安定するからどうかな」と
尋ねられるが、「入院できない」と断ってしまう。
自宅には14歳になる老柴犬と暮らしている。
「仲ちゃん(男の子)」と呼ぶと傍によってくる。
寂しいのか、寄り付き頭をすりすりし甘える。
犬は、人間(飼い主)の言葉はわからないけれど
表情を見て、犬も話しかけてくる。
ひとりでいる時間が長いため
彼女も誰かとお茶を飲みながら話がしたいのです。
訪問すると60~90分お邪魔虫をしてしまう。
貧血で動くの億劫で、おかずを作ることもできない。
食欲がないから、作る気もしない。
誰かのために作る、ということもない。
少しでも食べ病気に負けないようにしなくっちゃ、と思っている。
自分が入院したら「だれが仲ちゃんの散歩やご飯、水をあげてくれるのか」
仲ちゃんは彼女にとり、生きていく支えになっている。
躰が苦しくても辛くても怠くても、入院できない、と話す。
いまでも躰はぎりぎりのところにあるが
最後のぎりぎりの線を越える前に
仲ちゃんをどこかに預けることも必要になってくるかも
命ある仲ちゃんだから 自分が面倒を見るから入院してきなよ、と
安請け合いもできない。
仲ちゃんもお婆ちゃんのことを心配そうな仕草を見せる、
そう見えてしまう、思ってしまう。
いつも「また来るね」と席を立ち上がり
キャンバスのハンドルを握り出だすと
サイドミラーに仲ちゃんが映る。
見送りをしてくれる。
何故か寂しそうな感じに思ってしまう。
明日から、ランチ(弁当)が彼女のところに届く
週3回(月水金)は、市の事業で「あったかランチ(350円、糖尿病食、ご飯はつく)」が届き、
火木土は、468円(全額自己負担、おかず のみ)の糖尿病食が配食される。
「あったかランチ」は見守りも兼ね、本人の様子がおかしいときはケアマネに連絡が入る。
彼女は、「ケアマネの手を煩わせて、申し訳ない」、と詫びる。
「気にしなくていいよ。だれかが彼女のことを気にかけ見守ってくれる」
彼女はそう言いながら、躰がよほどしんどいから
他人の手を煩わせることを選んだ。
数ある弁当屋さんから
一番評判のいい弁当屋さんをお願いした。
(自分も食べてみて美味しいかった)。
弁当を希望する老人がいるときは、いつも美味しい弁当屋さんにしている。
ときどき、beagle元気の頭を撫でながら「何を考えているんだ」、と尋ねる
83歳になるひとり暮らしの婆ちゃんがいる。
歯は数えるくらいしかない
髪は抜け落ち地肌が目立ってきた
(そういう自分も後ろから見ると毛は抜け落ちた)
糖尿病、心不全、脳出血があり
毎日インスリン注射をされているが
自己流で体調により単位数が変わってしまう。
いまは、貧血が進み、血糖値コントロールができていない。
そのため腎臓に負担がかかり、クレアチニンがかなり悪い。
主治医からは「2週間入院すれば、血糖値も安定するからどうかな」と
尋ねられるが、「入院できない」と断ってしまう。
自宅には14歳になる老柴犬と暮らしている。
「仲ちゃん(男の子)」と呼ぶと傍によってくる。
寂しいのか、寄り付き頭をすりすりし甘える。
犬は、人間(飼い主)の言葉はわからないけれど
表情を見て、犬も話しかけてくる。
ひとりでいる時間が長いため
彼女も誰かとお茶を飲みながら話がしたいのです。
訪問すると60~90分お邪魔虫をしてしまう。
貧血で動くの億劫で、おかずを作ることもできない。
食欲がないから、作る気もしない。
誰かのために作る、ということもない。
少しでも食べ病気に負けないようにしなくっちゃ、と思っている。
自分が入院したら「だれが仲ちゃんの散歩やご飯、水をあげてくれるのか」
仲ちゃんは彼女にとり、生きていく支えになっている。
躰が苦しくても辛くても怠くても、入院できない、と話す。
いまでも躰はぎりぎりのところにあるが
最後のぎりぎりの線を越える前に
仲ちゃんをどこかに預けることも必要になってくるかも
命ある仲ちゃんだから 自分が面倒を見るから入院してきなよ、と
安請け合いもできない。
仲ちゃんもお婆ちゃんのことを心配そうな仕草を見せる、
そう見えてしまう、思ってしまう。
いつも「また来るね」と席を立ち上がり
キャンバスのハンドルを握り出だすと
サイドミラーに仲ちゃんが映る。
見送りをしてくれる。
何故か寂しそうな感じに思ってしまう。
明日から、ランチ(弁当)が彼女のところに届く
週3回(月水金)は、市の事業で「あったかランチ(350円、糖尿病食、ご飯はつく)」が届き、
火木土は、468円(全額自己負担、おかず のみ)の糖尿病食が配食される。
「あったかランチ」は見守りも兼ね、本人の様子がおかしいときはケアマネに連絡が入る。
彼女は、「ケアマネの手を煩わせて、申し訳ない」、と詫びる。
「気にしなくていいよ。だれかが彼女のことを気にかけ見守ってくれる」
彼女はそう言いながら、躰がよほどしんどいから
他人の手を煩わせることを選んだ。
数ある弁当屋さんから
一番評判のいい弁当屋さんをお願いした。
(自分も食べてみて美味しいかった)。
弁当を希望する老人がいるときは、いつも美味しい弁当屋さんにしている。