老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

749;余輩空言(余ノソラ言)

2018-05-19 05:09:45 | 老いびとの聲

エピローグのないプロローグ

人間心が疲れてくると
普段考えてもいなかったことに
悩み始める。
人は何故生きるのか。
それは自分に対する問いかけでもあった。
余輩は何故に生きているのか。
老いの齢を迎え、今更ながら考え悩むテーマであろうか。
人生の成功者や同輩そして青年からみたら苦笑嘲笑の的に映り、敗北者たる世捨て人。
無駄に生きていた時間の分だけ、
老いの先に付け足すこともできず、
近づいた死のなかで、
残り少ない時間、
生きて逝くことの意味を問いかつ僅かな足跡でもいいから、
家族のために生きる。
人間を捨てた余輩に幸福は求める資格はない。
石となり、路傍に捨てら雑草に覆われながらその風景に馴染んでいくことしかない。
空に向かって吐いた言葉は、
青い空の遥か彼方に消え逝く。


748;早朝から鳥達の鳴き声

2018-05-18 04:12:02 | 阿呆者
早朝から鳥達の鳴き声

朝4時に目が覚めた
外では
何羽の鳥達がいるのであろうか
十数羽は居るのかな
心地よく
さえずりが響き合う

その気持ちよさに
浸りながら
朝陽を迎えようとするか

「おはようございます」

747;梅雨入り前の筆休み

2018-05-17 21:06:25 | 阿呆者
梅雨入り前の筆休み

blogも継続は力なり
頭ではわかっているのだが
(本当はわかってはいない)
気持ち的に余裕がないのか
いつも怠け癖なのか
何事も成就できない性格なのか
梅雨入り前の筆休み宣言

『老い楽の詩』廃止にするつもりはない
いまは気持ちがあたふたし
書く気力と言葉が浮かばない

時間を下さい

746;夢見

2018-05-13 07:46:56 | 老いびとの聲
夢見

疲れたとき
熟睡に入り 
(昏睡のような状態になる)
夢か現か
わからなくなる
夢が現であって欲しい
と思うときがある

夢の中で
椅子に坐った老人が話す
「幸せとは何か」
夢に出演していた私は
「生きることです」
老人は
「それを一文字で表してみよ」
私は「生」と答えた



741;自宅で死ねて幸せだった

2018-05-06 22:47:05 | 老いの光影 第2章
自宅で死ねて幸せだった 

18時50分頃
肺水腫により三郎さんが
眠るようにして自宅で
永遠の眠りについた
92歳だった
長男から息がしない、と電話が入り
急いでキャンバスに乗り三郎さん宅に向かった
8分後には到着
三郎さんの手を握るとまだ温かった
本当に穏やかな表情だった

今日午後4時頃は
三番目の孫娘から好きな蒲萄を食べさせてもらい
恵比須顔の三郎さん
最期まで自宅で死にたい、と話され
長男夫婦に看取られた
ヘルパーにおむつを取り換えてもらい
訪問看護師はエンゼルケアを
日曜日で主治医に連絡がつくかどうか杞憂したが
早く連絡がとれ、死亡確認を行うことが出来た

大の病院嫌いで
前回はSpO2が70台まで下がり
先月は急遽搬送し入院した
その後回復し退院
酸素療法となり訪問看護 訪問入浴 訪問介護を入れ
看取りの支援体制をとってきた

食べたいものを食べ
傍らには妻が居て
つねに母屋から長男嫁、長男が訪れ
家族の絆(つながり)があった
病院のベッドではなく
長年生活してきた自宅で亡くなることができた三郎さん
本当に幸せ者だった
今の世の中
なかなか自宅で死ぬことは稀である

私も自分が望む処で死にたいものだ


三郎さん 哀悼の意を表し 安らかにお眠り下さい

740;一円玉を笑う者は一円に泣く

2018-05-06 04:30:14 | メトロノーム
円玉の重さは1

一円玉を笑う者は一円に泣く

普段使う貨幣は紙幣と硬貨
硬貨は6種類ある
1円玉は一番軽く重さは1g
アルミニウムでできている
図柄をみると
「若木」が表なのであろうか
若木は創作の木であり
すくすく伸びる若木に夢を託す

1円 風が吹けば飛ぶほど軽い小銭
いまの子どもだけでなく大人も
落ちて1円玉を見ても見向きせず素通り
財布に1円玉が溜まると疎んじられ
いつの間にか溜まってしまう

お袋によく言われた
1円でも足りなければ
「(国鉄の)切符が買えない。汽車にも乗れない」
1円の大切さを話してくれた
いまはカードで切符を買う時代だから
1円に泣くことはないが・・・・・

自動販売機は1円玉、5円玉の小銭は使えない
セルフのガソリンスタンドでは1円玉が使えるとか
まだ見たことがない

1円玉の人生
1円玉であっても粗末にしたり馬鹿にしない
1円玉に対する価値観は
人に対する見方にも通じてしまうもの





739;私の財布は硬貨で膨らんでいる

2018-05-05 04:06:25 | メトロノーム
私の財布は硬貨で膨らんでいる

老いた人のことを
老人と呼ぶ
老人は
「現世(いまの世の中)便利になったけど、わしら年寄りには棲みにくくなった」
とこぼす

田舎の駅は
駅員がおらず
切符が買えない
都会の駅は
自動発券機
話しかけてもしゃべらず
行き先(下車駅)はわかるのだが
どうしたらいいのか
戸惑ってしまう
後列からわざと舌打ちや小言が聞こえると
余計に焦り
硬貨を床に落としてしまう

それは自動発券機だけでなく
スーパーのレジのときも
同じく焦り
「658円になります」と
言葉をかけられても
小銭の種類と数がパット浮かばず
(5種類の硬貨の組み合わせ)
つい
夏目漱石や福沢諭吉を出してしまう
紙幣の数より
賑やかな小銭が手元に渡され
財布は膨れ上がり更に重くなってきた

738;休日

2018-05-04 20:50:00 | 老いの光影 第2章
休日 

神様は安息日がある
カレンダーに日曜日がある

在宅介護は休日がない
安心して「預ける」ショート事業所が
どの位あるであろうか

多くのショートの実態は
車いすに座らせてテーブルの前に置かれているだけ
それでも在宅介護者にとっては
ショートに「預ける」ことで
介護者にとり
つかの間の休息日
解放された自由な日

介護者が不足している
介護福祉士の資格を持ち拾年以上介護に従事している人に
毎月8万円の手当がつく、と国は宣伝しているが
介護福祉士の資格がない人は
8万円の手当をつける「資格」が無いというのか
嘘までつきながら8億円もまける財務省さん


737;雨に濡れる

2018-05-04 11:38:06 | 春夏秋冬
雨に濡れる

後半のゴールデンウイークは
雨模様
なかなか雨は止まず
別れることのできない二人
〔雨が止んだら お別れなのね・・・・〕

雨に濡れた新緑は
更に輝きを増す
私も振りしきる雨に濡れ
汚れた心を
洗い流すことができたら・・・・


736;無知

2018-05-04 05:18:12 | 阿呆者
無知

無知ほど
怖いものはない
無知ほど
怖れを知らない

ある介護事業所に従事する准看護師
臀部に床ずれができた婆さんに
「お尻が痛い」からと言われ
ロキソニンテープを貼った
床ずれは治るどころか
悪化し
床ずれは広がり深くなった

婆さんを
別の事業所に変えた

735;小さな悩み・大きな憂い

2018-05-03 05:55:16 | 阿呆者
小さな悩み・大きな憂い

老いに入ると
チョッとしたケガやアクシデントで
小さな悩み
から
大きな憂い
を抱いてしまう

いま私の小さな悩み
歩いているとき
突然
左膝がカックンと
骨がずれたような感覚に襲われる
氷の上を踏んだとき
足を滑らし転倒し左膝に打撲を受けたことが
いまなお尾を引き
両膝が重く感じてしまう
いまからこんな状態では
この先歩けなくなってしまうのでは
と心配している

もうひとつ私の小さな悩み
左肘に水が溜まり
肘をつくと痛い
頬杖をつけないことが
・・・・・

他人にとっては
他愛のない小さな悩みだけれど
・・・・・