Hさん(大人):
バッハ平均律第1巻・13番のプレリュードをレッスンし始めています。
「またプレリュードですかぁ〜」という文句は聞き流し。
この曲、なんとシャープ6個という恐るべき調で、おいそれと誰にでもお薦めとはいきません。
日本語で言うと嬰(えい)ヘ長調、英語ならF♯、ドイツ語ならFis Dur (フィス・ドゥワ)…
F♯(ファのシャープ)から音階がスタートするので、F♯、G♯、A♯、B、C♯、D♯、E♯、F♯、と「シ」以外の全ての音がシャープになってる。
「ミ」の音もシャープで弾くので、隣の通常「ファ」と認識されてる鍵盤を弾くのです。
読みにくいのは調性だけではありません。
拍子記号はなんと16分の12。
苦手な人が多い三連符系の拍子で、しかも右手と左手の拍が びみょ〜にずれてるので、正確に読み取って弾くのは けっこう難しいですよ。
この厄介な楽譜を、お一人でちゃんと予習してこれるHさんの実力は大したものですね!
さすがヒバリ教室の最上級生です。