Sちゃん(年長):
ピアノに入門して、3回目のレッスン。
もう大分、教室やピアノにも慣れてきたようです。
毎週会う「先輩」のY子ちゃんにも、とても親しみを感じているようす。
今日は、「Y子ちゃん、もう帰っちゃった?」と、息を切らしながらやってきました。
「あのね、Y子ちゃんちには、ジャムっていう猫がいるでしょ?わたしの持ってる『モモちゃんとプー』っていう本に、ジャムが出てるの。だからY子ちゃんに貸してあげようと思って持ってきたの」
大急ぎでカバンから取り出したのは、「ちいさいモモちゃんシリーズ」の中の1冊。なつかしい表紙だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0137.gif)
先週、Y子ちゃんちにジャムという猫がいることを聞いて、同じ名前の猫が登場する この本のことを思いだしたのでしょう。それで、ぜひY子ちゃんに読んでもらいたいと思って、今日持ってきてくれんだね。
「はいっ、ゆっくり見てから、わたしに返してくれていいから」
思わぬ「好意」に、Y子ちゃんは
「えっ、いいの?ほんとに借りて・・・ありがとう」と 本を貸してもらっています。
貸してあげたSちゃんは 嬉しそうです。
レッスンの番がくると、
「もう、しょうぼうしゃとパトカーの歌、おぼえちゃった!見ないでもひけるの」と、新しい曲を元気よく『暗譜』で弾いてくれました。
今日も次々曲を弾いていき、あっという間にド、レ、ミ、ファ、ソ、の5つの音と、二分音符までのリズム譜を習いました。
嬉しいハイな気分はますます膨らみ、ちょっとした弾き間違いや失敗にも大笑いしてしまいます。嬉しくて笑いが止まらない、といった感じです。
音符をノートに書く段になって、わざとふざけて大きな音符を書いたりしています。
けれど、あんまりはみ出して書いたときには、先輩のY子ちゃんから「線、ふんじゃいけないんだよ。この中に書かないと、ちがう音になっちゃう」とたしなめられて、「そうか・・・」という顔をしていました。
また、グランドピアノの中に見えている弦に興味しんしん、先生から「見てもいいけど、さわらないのよ」と言われているにもかかわらず ちょいとさわってみて「ダメ!」と指摘されたり、エレクトーンを開けようとして「ダメ!」と言われたり、そろそろ「慣れ」が出始めました。
初めのうちは「どんな先生だろう」「ピアノ、ちゃんと弾けるかな」などと緊張し、次に緊張が解け、次には必要以上になれなれしく甘えたりする・・・
これは、実はどの子も通るルートなのです。
今 しっかりしたお姉さんになってる、あの子もこの子も(名前は言いませんが)、みんなこんなルートを経て 今日まで成長してきたのです。
この時期を過ぎると、また落ち着いてくるので、幼い好奇心に、気長につきあっていきたいと思います。
エレクトーンもピアノの中身も、いずれみんな愉快に体験することになるのですが、今日「いいよ」とさわらせてしまえば、「先生はやさしい」「何しても大丈夫」と学習してしまうことになり、結局は子どもをスポイルすることになります。
そんなわけで、今日はきっぱり「ダメ!」でした。
これもひとつの体験です。
今日は、ペットのわんこ「ティモシー」も紹介してくれたSちゃん、これから体験していくことがいっぱいあるからね。楽しみに成長していきましょう。
これは、Sちゃんが描いてきてくれた「ピアノの絵」です