HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ゴマちゃん、ソノジェニックでシックスコード発見🎵

2024年09月24日 | コード奏法

12月に開く発表会のオープニング曲、今年は「ジングルベル・ロック」に決めました。

ゴマちゃん(中1)に振った役割りは、イントロのピックアップや ところどころに入るフィルインなど、出番は飛び飛びなのですが 、むしろそのせいで なかなか難しいパートです。

合奏するときの役割りで、 メロディーはもちろん重要なので上手に弾かなければなりませんが、 わかりやすいので意外に弾きやすいです。

ですが、的確なフィルインをピシッと間髪入れず投入していくのは、メロディーとは違った難しさがあるので、経験を積んだ上級生にやってもらうことになります。

今回ゴマちゃんには、ショルダーキーボード(ギターのように肩からしょって弾くキーボード)を使って、ジャズギター風のパートを弾いてもらうことにしました。

「まずはイントロからだからね」と楽譜を見せます。

「え、これ、私が一番に出るってこと?」

「そうだよ。イントロだもん」

「えー、心臓バクバクじゃん〜」

「だって中学生でしょ。(ゴマちゃんは今年から中学生になった)今年 中学生は4人。ひまわりちゃん(中3)とグリーンロードちゃん(中3)は伴奏やらなきゃだし、ちくわ(中2)はドラムだから、もうこの役はゴマしかいないじゃん」

「そっかー」

と言いながら、ゴマちゃんはショルダーキーボード「ソノジェニック」を肩にかけて「ギター」の音をセットし、さっそくイントロ〜フィルインを弾いてみて「いいね!かっこいい🎵」と気に入ってる様子です。

「かっこいいよねー」と先生も同意。

あれこれ弾いてみていたゴマちゃん、Cのコードを弾いた時 たまたま「ラ」の音も一緒に出てしまったのですが…

「『ラ』ってかっこいい…なんかかっこよくない?こうやってCと一緒に「ラ」を弾くと…」

と新鮮な驚きがあったようです。

「そう、かっこいいね。だって、それってジャズでよく使う音なんだもん」と先生。「何ていうコードだかわかる?」

聞かれたゴマちゃん、真剣に音を探り、「ド、ミ、ソ、でCでしょ?それにラがつくから… C…と 1、2、3、4、5、6…だからC…シックス?」

「ピンポーン!大当たりー\(^o^)/」

C6のように、コードに6の付加音をつけた和音は、デキシーランドジャズなどの時代によく使われたので、和音に6thの音を加えると、たちまち曲の雰囲気がジャズっぽくなるのです。

ゴマちゃん、するどい発見したね!

さすがヒバリ教室ジュニアクラスの最古参だ(^O^☆♪

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ピアノでコードを見つける方法🎵

2024年09月06日 | コード奏法

前回の記事で、コードネームを見て鍵盤で位置を探す方法をお話ししました。

見つけたいコードのルート音を「ド」として、

  1. 「ドミソ」の和音が そのコード(メジャーコード)。
  2. 「ドレミファソ」を見つけ、そこから「ド」「ミ」「ソ」を見つける。
  3. 「チューリップ」の歌を弾いてみる。「さいた」の「さ」と「た」、「チューリップの花が」の「チュ」、この3つの音がドミソ、つまりメジャー(長調)コード。そして、真ん中の「ミ」の音を半音下げれば暗い響きになって、これがマイナー(短調)コードです。

これでも難しい場合は、もう鍵盤をかぞえて探しましょう。

ルート音を1とし、高音に向かって順番に黒鍵も白鍵もすべて数えていきます。1ド、2ド♯、3レ、4レ♯…というぐあいに。

そして1、5、8の3つの音で構成されるのがメジャー(長調)コード。Cなら1ド、5ミ、8ソとなります。


1、4、8の3音で構成されるのがマイナー(短調)コード。


曲集などには、「コード一覧表」が見開き2ページにびっしり印刷されているものもありますが、そんなもの覚える必要は全くありません。

CとCm、この2つの理屈さえわかれば、もう自分で全てのルート音に対するメジャーコードとマイナーコードを見つけることができます。

7つの白鍵

C、D、E 、F、G、A、B、

5つの黒鍵

C♯、D♯、F♯、G♯、A♯、

D♭、E♭ 、G♭、A♭、B♭、

同音異名でカブってるものもありますが、ざっとこの17種類のルート音に対するそれぞれメジャーコードとマイナーコード、合わせて34個は簡単に見つけられるのです。

もう少し複雑なコードはおいおい使うとして、とりあえずメジャーとマイナーの2種類がわかれば何でも弾けます。

だからコード表なんか覚えて無駄なエネルギーを使わないように。

くれぐれもよろしくね

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チューリップでコードを探そう🎵

2024年09月06日 | コード奏法
ごましおくん(小4)の質問:

「Fはファラドでしょ。じゃあほかのコードはどうやって見つけるの?」

「それはね、『Fのコード』はFの『音』を一番下に置いて「ド」とする。そこから『ドミソ』になる和音が『Fのコード』。だからファラドなの」

先生はピアノのファ(F)の音に指を置いて、「🎵ド、ミ、ソ」と言いながら3つの音を拾って「Fのコード」を弾きました。鍵盤で言えば「ファラド」ですが、音色は「ドミソ」と同じです。

「直接『ドミソ』を見つけるの難しかったら、『ドレミファソ』って旋律になるような音を探して、その中の『ド』『ミ』『ソ』の3つを拾えばいいよ」

「ふーん…じゃ たとえば『B』のコードは?」とごましおくん。

「やってごらんよ。Bの音を『ド』としてそこからドレミファソ… って、難しいかな?なんかアラビアの曲みたいになっちゃうね… そうだ!」

と先生は思いつきました。

「『チューリップ』を弾いてごらんよ!『さいた、さいた、』のとこ。それが『ドレミ』だよ。ほら、すぐできた!」

ごましおくん、簡単に「シド♯レ♯」を使って「ドレミ」の旋律を見つけました。「ドレミ」はわかりにくくても、「さいた」だと不思議にすぐ見つかる。

「ねっ、『さいた、さいた』でドレミでしょ、それから『チューリップの花が』の『チュ』がソだよ!これでドレミファソもドミソもわかるじゃん!『さ』、『た』、『チュ』でドミソ、だよ。これでどんなコードもすぐわかるよ!」

先生はこの発見に大喜び。

「試しにやってごらんよ。えーとね、F♯のコードってどう?」

ごましおくん、ファ♯の音に指を置いて「さいた」… そして「チューリップが」の「チュ」は…

「できた!」 

♫ファ♯ ラ♯ ド♯

「ほーらね!全部黒なんだよ!」

「おおーっ!」

ごましおくん大感激。

やったやったー

コードの見つけ方、画期的な方法発見だ

みなさんもコードがわからないときは

🎵『さ』い『た』、『チュ』ーリップ

で探してください!

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ドラえもん「パラダイス」は変ニ長調ーつづき

2024年06月15日 | コード奏法

大好きなドラえもん劇場版のテーマ曲「パラダイス」を練習し始めたジェリーくん(小3):

今まではどんな曲も、できるだけ♯や♭の少ないキーに直してあげていたんですが、今回はがんばって、フラット5個の調子記号「変ニ長調」の原調に取り組んでいます。

画像の楽譜のように、いきなり

「D♭」のコード、その後もB♭m、G♭と、コードというコードほとんどがフラット付きです。

「こんなコード知らない。習ってないから弾けない」なんてこと、ジェリーくんは言いません。

いつも通りルートの音を見つけ、それをベースとして淡々とコードを作っていくだけです。

DのコードはD (レ)の音をルートにして、ドミソの響きになる和音。

だから、D♭のコードは、D♭(レのフラット)の音をルートにしてドミソになる和音を作ればいい。

簡単ですね。

でも、もし途中で黒鍵の迷路にはまってわからなくなったら?

「その時はね」と先生。

「今まで慣れてる『D』のコードは レ、ファ♯、ラ の3つの音で出来てたよね? D♭のコードは、ルートがレより半音低いレ♭なんだから、後の2音もそれぞれファ♯→ファ、ラ → ラ♭と半音ずつ下げれば、音がみつけられるよ」

「ふーん。こう?」

ジェリーくんはすぐやってみました。

図の緑色の鍵盤レ、ファ♯、ラをそれぞれ半音ずつ紫の鍵盤レ♭、ファ、ラ♭へうつせば、確実にD♭のコードが出来上がり。

ジェリーくんはこうして、そのほかのコードも次々と音を見つけながら、新しいD♭キーの世界をモノにしていったのでした。

そう、コードは覚えるものじゃなく、自分で見つけるものなんだからね。

みんなもそうしてね。

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ドラえもん「パラダイス」は変ニ長調!

2024年06月11日 | コード奏法

ジェリーくん(小3):

ドラえもんの映画のテーマ曲が弾きたいと言うので、

「ふーん。どれどれ」

YouTubeで検索してみます。

新しい映画の曲「タイムパラドックス」はちょっと難しいねえ。前回の映画のテーマ曲「パラダイス」はどう?

「うん、それ!それでいい」とジェリーくん。

来週、楽譜作っといてあげるね、と約束してジェリーくんは帰っていったけど、さて、キー(調)はどうしよう。

原曲はD♭(変ニ長調)。♭♭♭♭♭と、♭(フラット)が5つ付くめちゃんこ複雑なキーなのです。(なんでそんなキーなのかというと、この曲を歌ってるのがNiziUで、彼女たちの声に合わせてるから。低学年がピアノで弾くための曲じゃないからね)

こういう場合、今までたいていは 簡単な調に直してあげていました。

今回も、半音下げれば調号の何もないC (ハ長調)になるんだから、一気に簡単になるし、聴いた感じもオリジナルと半音しか違わないので、ほとんど違和感もないはず。

最初は、ためらわず「ハ長調に」と思ったんですが、まてよ、と思い直して

 ここは敢えて原調のまま、D♭でいくことに決めました。

D♭のキーにすると「♭だらけで難しい!」と思われるかもしれないけど、手や指は、いっそほとんど黒鍵ばっかり、となって、かえって弾きやすいかもしれないよ。(とジェリーくんにも暗示をかけた) 

原調通りのキーで弾けば、もともとの音源に合わせて一緒に弾けるってことも嬉しい。

左手で弾く伴奏用にコードネームをつけてあげるんだけど、ジェリーくん、幼稚園の頃からコード奏法やってるし、初めて見るコード続出でも、恐れず弾いてくれると思います!

ということで、思い切って原調のD♭(変ニ長調)で楽譜を作って練習を始めました。

さあ、どうなるか。

続きはまた!

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コード奏法のカテゴリ作りました🎵

2024年05月17日 | コード奏法

「コードネーム」や「コード奏法」についての質問を、けっこうよく受けます。

また、このブログでも、コード関連の記事へのアクセスが 度々見られるなぁ、と感じていました。

どこか「コード」に関してわかりやすくまとめているサイトがあったらご紹介できると思って探してみたんだけど…

これ!というサイトが なかなかないんですよね…

コードや理論について説明しているサイトはあるにはあるんだけど、どうも「学術的」すぎたり、ある程度の知識がないと理解しづらい内容だったりで、「コレさえ見ればコードのことが1からよくわかるよ!」とご紹介できるサイトがなかなかありません。

そこで、この「ヒバリ教室レッスン日記」のブログに 新しく「コード奏法」のカテゴリを作って、今までの日記の中で「コード」や「コード奏法」に触れてるものを拾い出して、次々入れてみました。

「コード奏法」のブログ記事一覧

下は保育園児から 上はシルバー世代まで、レベルも全くの初心者から上級者まで、いろんな生徒のみなさんとのレッスン風景です。

あれこれ日記を拾い出して集めたのを 自分で読んでみたら、意外と「勉強」的な解説書より わかりやすいかも?と思ったので、コードがわからないと思ってる人は読んでみてください。

「けっこう簡単なのかも」と思っていただけたら幸いです

※「カテゴリ一覧」は、PCなら画面左側のサイドバー、スマホなら本文をずーーーーっとスクロールした下の方にあります。「コード奏法」以外も興味があったら見てみてね。

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コード奏法 初心者・中級者🎵

2024年05月15日 | コード奏法
ヒバリ教室では、子どもたちにも早いうちからコード奏法を教えています。

最初は簡単なCとG、それも付加音無しのドミソ とソシレ だけで 、CやGのコードネームを見て パッと反応できるように、というところから始めます。

慣れてきたら少しずつ他のコードやマイナーコード、セブンスコードなどの付加和音も徐々に増やしていきます。

これが初心者用のコード練習なんですが、げじこさん(大人)は ピアノはかなり弾けるし、その上とても勉強家なので、コードネーム付きの楽譜の中でも最初から付加音や転回形などを含んだ曲に挑戦し、そのために混乱が起こってしまったようです。

なので少しレベルを戻して、シンプルなスタイルからゆっくりやっていくことに。

今回は「この素晴らしき世界」を選んでいたので、次のようにしました。

① 練習その1:

楽譜に書かれているコードネームの、付加音はとりあえず無視し、コードのメインの部分=トライアドコード、という三和音の部分 だけで弾く

(添付画像の楽譜で なんちゃら7とかM7を無視して赤い丸でかこんだ部分だけを弾く、と言うことです)

練習その2:

①ドレミファソラシ全部の音に対し、その音をルート(ベース)とする三和音を作る

例:ド→ドミソ、レ→レファ♯ラ…

それができたら、同様にしてマイナーコードを作る

例:ド→ ドミ♭ソ、レ→レファラ…

②慣れたら、黒鍵全部の音に対して 同じように三和音を作る

例:レ♭ → レ♭ファラ♭、ミ♭ → ミ♭ソシ♭ …

        ド♯→ ド♯ミソ♯、ミ♭ → ミ♭ソ♭シ♭

①の方法をやってみたら、苦労していた混乱が解消され、全部のコードが正しく弾けた!\(^o^)/

次に②の練習をお勧めしてみたら、スラスラとはいかないけど なんとかやれそうです。

ま、この辺はもう中級レベルくらいなので、けっこうしんどいかと思いますが、げじこさんは「頑張るわ!」とやる気満々です。

来週どうなるかな。がんばれ!

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mはコードの性質を決定、Mはコードに付加する

2024年05月14日 | コード奏法

バッハが大好きな げじこさん(大人)。ずっとクラシック曲をやってきたのですが、最近ジャズピアノにも心惹かれるようになり、コード奏法も勉強し始めました。

ところが、コレが想像以上に手ごわい。

先日のblogで「大人の人は英語やいろんなことを知っているので、かえってその知識がジャマしてコード奏法を難しくしてしまってる」ということを書きましたが、まさにげじこさんもその通り。

今 一番混乱しているのが「m7(マイナーセブン)」と「M7(メジャーセブン)」の違いです。

m7(マイナーセブン)のmは、そのコードが短調だということを表す表記。コードの性質を決めるmなので、コードネームから外すことはできません。

これに対しM7(メジャーセブン)のMは、そのコードに付加する音を表す表記。付加音なので、これを外してもコードの性質は変わらないし、なくっても困らない

 コップの水をGとします。そこに

 ミントの葉「7」を添えたらG7

 レモン「M7」を添えたらGM7 。(M7を取り外してもコップの中身は変わらない)

 コップの水に

 ソーダの素「m」を入れたらGmというソーダ水になった

 そこに「7」(ミントの葉)を添えたらGm7。(mはコップの水と一体なので、mだけ取り出すことはできない)

 Gm(ソーダ水)にM7(レモン)を添えるパターンだってある。GmM7。

↑こんな感じなんだけど… よけいわかんないかなぁ

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コードネーム M7って?

2024年05月07日 | コード奏法

コードネーム…簡単に言うと、ポピュラー音楽で、和音ごとにつけている名前、ですね。

ヒバリ教室では、ごく初歩のうちから年齢やジャンルに関わらず コードを取り入れてレッスンしています。

だってコードは明解だから。

小さな子どもにもわかりやすいしね。

アレ?ちょっと待って。

小さな子ども「にも」というより、むしろ小さな子ども「には」わかりやすい、と言った方がよかったりして…?

というのはね、大人の人は、いろんなことを知ってるのでその知識がジャマして、かえって混乱してしまうのかなぁ、というケースが しばしば見受けられるからなんです。

例えば、Gm7(ジーマイナーセブン)とGM7(ジーメジャーセブン)が出てきたとします。

Gm7は、Gm (ジーマイナー)のコード(ソシ♭レ)にGから7番目の音「ファ」を加えた4音構成の和音。

そしてGM7は、 Gのコード(ソシレ)にM7(メジャーセブン=Gから7番目の音の半音上の音「ファ♯」)を加えた4音構成。

つまり Gm7は Gm+7

対して GM7 は G + M 7

この理論、小さい生徒たちはすんなり受け入れてくれるのですが、大人の人は 英語やその意味を知ってるので、かえってそれがジャマをするようなのです。

違う位置付けで使われてるmと Mを同じ土俵に乗せてしまい、マイナー(少数派とか無名とか)に対するメジャー(多数派とか有名とか)などと考えて、どんどんラビリンスに迷い込んでしまう…

子どものみなさん。

何も知らない、というのは非常な強みです!

新しい知識をどんどん吸収していきましょう。

大人のみなさん。

色々知ってる、というのは非常な弱みですが、心を無にして まけずにがんばりましょう…

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まほちゃん・伴奏コードの作り方🎵

2022年09月19日 | コード奏法

まほちゃん(小3)

月に2回か3回、ピアノに来ています。

毎週レッスンに来る人よりも レッスンスパンが広くなってしまうのですが、自分でちゃんと練習して、遅れないように進んでいます。

「たのしいピアノレッスン」、一人で練習してきた「みんなで遊びましょう」が即 合格になり、残っていた「アビニョンの橋の上で」を先生と一緒にやってみて これも出来上がり。

あとは、最後の「たまごとニワトリ」をやってきてね!ということで、来週はこのテキストも終わりそうだね。

発表会の曲「鳥の人」、「夢をかなえてドラえもん」、どちらも、もう楽譜を見ないでメロディーを弾けるようになっていました。

なので、どちらも少しずつ、コードで伴奏をつける部分を増やしました。

音の名前 ド、レ、ミ、ファ、ソ、を 英語の名前で言うと CDEF

それぞれの音の上に、鍵盤1つ置きに3つの音を重ねると コードができます。

音の名前さえわかれば、自分で簡単にコードを見つけることができるのです。

まほちゃんに、音の並びと音名を教え、メジャーとマイナーのコードの響きを伝えました。

「どう? これでコードつけられそうかな?」

「うー

できるかも、と言う気持ちと、いまいち自信なし、の気持ちがまざった返事   

ま、そりゃそうだよね。

もしできそうだったら、わかるところだけでいいからやってみてね、と言っときました。

「まだ時間はいっぱいあるから、わかんなかったら無理しないでも、来週のレッスンで充分やれるからね」と言ったら、まほちゃんは安心したようににニッコリうなずきました。 

まほちゃんは真面目だから、「宿題」と言ったら、大変でも無理しても、やってきてしまうと思うんです。

だから「無理しないように」も宿題の内容に含めてのミッションとしました。

「やってきてね」と言っておいても、忘れちゃう人もいるし、「無理しないでいいよ」と言ってもがんばってしまう人もいる。

みんな それぞれだね。

がんばり屋。

のんびり屋。

みんなの個性が、それぞれの音楽に生かされて、いい味が育ってくるといいなーと思ってるよー。

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コード奏法で「ハナミズキ」

2021年07月07日 | コード奏法

K子さん(大人):

新しいジャンル「ジャズピアノ」に足を踏み入れたK子さん、それにあたって「コード」や その奏法について学びたいと、楽典の本やリードシート楽譜を買って、熱心に勉強し始めました。

K子さんは本当に勉強熱心で感心します。

「知らなかったことについて調べたり、わからなかった理論がわかったりするのが楽しくてしょうがないの。もうやることがいっぱいで、時間が足りなくて」と元気にたくさんの本をカバンに詰め込んでくるK子さんです。

コードの使い方を練習するために、以前このblogでご紹介した「やさしいピアノ名曲150」を買い、その中で好きな曲を…ということで、JーPOPの「ハナミズキ」を弾いてみています。

クラシックピアノから入ったK子さんなので、自由に伴奏パターンをつけることには少し戸惑いがあるようですが、コード奏法は慣れれば簡単になると思うので、がんばりましょう。


「ドミナント・モーション」は「めでたし、めでたし」のオチ。

2021年07月01日 | コード奏法

ジャズやポピュラー音楽で「ドミナントモーション」という言葉を聞いたことがありますか。

「ドミナントモーション」というのは、コード(和音)進行のパターンのひとつです。

クラシック音楽でもジャズやポピュラーでも、この和音パターンは同じですが、「ドミナントモーション」というネーミングは、英語が公用語()であるジャズ&ポピュラー界の用語です。(クラシック音楽はドイツ語が主)

さて、専門的な説明は省略しますが、ドミナントモーションのいちばんわかりやすい例は「曲の終わりの2つの和音」です。

小学校とかでお辞儀をするときの

 ♪ じゃん、じゃ〜ん、じゃ〜ん

あの、曲とも言えないほど短い3つの和音でできている「曲」の、最後の2音 ♪じゃ〜ん、じゃ〜ん の流れ。あれがドミナントモーションです。

それとか、コントなんかで ♪ じゃん、じゃん! という和音でオチをつけたりしますね。これも最後の2音の流れ(全部で2音しかない『曲』だから、つまり全体だけど)がドミナントモーションです。

「はい、おしまい!」とか「完結」を感じられるような、不安定安定へと導くような和音進行。

要するに「めでたしめでたし〜」のオチ。

コードネームで言うと G7 → C (ハ長調の場合)になります。

機能和声で言うと Ⅴ7 → Ⅰ。

それが「ドミナントモーション」なのです。

なんとなく、感覚つかんでいただけたでしょうか?

え?余計わかんなくなった?

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楽譜にコードネームを書くと便利

2021年02月16日 | コード奏法

Lちゃん(小5):

「アルフレッド・ピアノライブラリー3」の終わり近く、「インテルメッツォ」を仕上げました。

イ短調(Am)の曲で、途中でハ長調(C)に転調されています。

イ短調とハ長調の主要三和音が出てくるので、コードが6つ使われています。

楽譜はスタンダードなクラシックスタイルの表記なのでコードネームはついていませんが、音符とコードネームを両方理解しながら弾くと とてもわかりやすいので、ヒバリ教室では早いうちからコード分析を教えています。

Lちゃんはコードがしっかり使えるようになっているので、伴奏譜を見ながら「ここは何のコード?」「ここは?」と先生が聞いて、楽譜にコードネームを書き込んでいきます。

先生「最初は何のコード?」

L「Am」

先「そうだね。(楽譜にAm、と書く)次は?」

L「E7」

先「そう、E7だね(楽譜にE7と書く)で、次はAm、E7、Am、と来て、次は?」

L「えっと、Dm...」

先「そうそう」

こんな具合に楽譜を仕上げてから弾くと、伴奏を弾くとき、音符だけよりさらに和音感を確認できるのです。

「インテルメッツォ」がきれいに弾けたので、次の「スカボロー・フェア」はどう?と聞いてみたら、「少し弾いてみた」とのこと。

弾いてもらったら、あっさり上手に完成していて、これも合格になりました。

タイトルの意味を説明したり、Youtubeでサイモン&ガーファンクルの動画を見たりしてイメージを高めて。

この「アルフレッド・ピアノライブラリー3」も、もう終盤に近付いています。

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付点四分音符のリズムは分散和音の伴奏で

2021年02月02日 | コード奏法

Lちゃん(小5):

先週、「アルフレッドピアノライブラリー」の「グリーンスリーブス」を弾いたときに、付点四分音符+八分音符のリズムに、いまいちしっくり乗り切れない様子だったので、「左手を分散和音にして弾いてきてみて」と言ってありました。

テキストの楽譜では、左手はコードの和音をじゃーん、と押さえるだけの伴奏系なのですが、それを四分音符3つの分散和音で弾いたら、右手と合わせるタイミングがはっきりつかめると思ったからです。

今日、分散和音で弾いてきたLちゃんの音色はとてもきれいで、イギリスの古い音楽が美しく弾けていました。

じつは和音のままで弾くより、分散和音での伴奏のほうが全然難しいんですが、Lちゃんはアッサリ弾けちゃってるので、そんなことにも気づいてないだろうと思います。(笑)

次の曲やってみた?と聞いたら「ちょっとやってみた」と言うので、次のページの「ファンダンゴ」というスパニッシュテイスト満載の曲を弾いてもらったら、「ちょっとやってみた」どころか、しっかり完璧に弾けてる。一人でちゃんと練習できて、ずいぶん実力がついている証しだと思います。

Lちゃんは持っている曲集の「エリーゼのために」も並行してレッスンし始めています。

ピアノをやってる人なら誰もが一度は弾いてみたい「エリーゼのために」、すてきなレパートリーになるようにしようね。

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コードネーム、C(シー)とCm(シーマイナー)はどうちがう?

2021年01月17日 | コード奏法

Tくん(小2):

先週、今年の初レッスンに来るはずでしたが、珍しく風邪を引いてお休みになってしまったので、今日がレッスン初めです。

「これ練習してきた」いつになく自信あり気に「バーナム」を広げました。それはすごい。

課題は「晴れの日とくもりの日の散歩」というもので、両手ユニゾンでハ長調のドレミファソとCのコード(晴れの日)、ハ短調のドレミ♭ファソとCmのコード(くもりの日)を弾く、というものです。

さっそく両手をそろえて弾いていきます。

自分で「練習してきた」というだけあって、楽譜の見方や指運びに真剣さが感じられます。

「『ドミソ』はCのコード。『ドミ♭ソ』の暗い感じのコードはCm(シー・マイナー)だよ」と確認。

「じゃあさ、こうやったら『マイナー』になるの?」Tくんが押したのは、今弾いたドから1音下がったシ、そして一番近い黒鍵を含む3つの鍵盤でした。

「うーん、これだと、ちょっと違う。マイナーってね、『黒鍵を弾く』っていう意味じゃないの。」

「え、どうして?」

「C(ドミソ)は明るい感じがするよね。そしてCm(ドミ♭ソ)は暗くない?これは、真ん中の音を『黒鍵にする』んじゃなくて、メインの音(ド)からの距離の違いなの。Cの場合、ドから次のミまでの鍵盤を白いのも黒いのも全部数えると、白、黒、白、黒、白、って5番目の音だよね。だけど、Cmの場合は、ドからミ♭までは 白、黒、白、黒、って4番目。」

「ほんとだ!」

「そして、ミまたはミ♭から つぎの音までの数が、Cの場合は4つ目、Cmの場合は5つ目になるの。こうして、コードの構成音が決まるから、いつも黒鍵が真ん中にくるとは限らないよ。たとえばDmは、レから数えて4番目、次に5番目の音でできてるんだけど、黒鍵は使わないよ」

「わかった!」

「じゃ聞くよ。さっきTくんが弾いた、シから始まるシ、レ♯、を使って、コードを完成させてごらんよ」

Tくん、ひとつひとつ鍵盤を押さえながら「1,2,3,4,5。1,2,3,4。」と数え、シレ♯ファ♯ のコードを作ることができました。

「そうそう。それでいいんだよ!じゃあ、このコードは何ていうコード?」

「待って待って!ラがAなんだから・・・A、B、C、D、E、F、G、A、B・・・Bだ!」

「大当たり~ すばらしい!」

理論派のTくんは、コードの仕組みをちゃんと理解してくれたようです。よしよし。

もう今年は3年生になるので、どんどん理論を勉強して、専門的な会話を交わせるようになってもらいたいです。

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