HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

急速テンポのタランテラをきれいに弾くコツ🎵

2024年06月19日 | 音符・楽譜・テクニック

ゴマちゃん(中1):

12月の発表会で弾く「タランテラ」(ヘラー)を練習しています。

「タランテラ」という曲は いろんな作曲家が作っているので 何曲もあるんですが、みんなの一番身近なのはブルグミュラーのタランテラでしょうか。

春頃ゴマちゃんがテキストでその曲を練習していた時、とっても上手に細かい音列を弾いていたのに気づいた先生が「こういうのすごく上手だねえ!発表会で弾くのどう?『タランテラ』!」と提案したのです。

「タランテラ」というのは 曲のスタイルの名前で、三連符スタイルのパッセージを急速テンポで弾くのが特徴です。

この、ヘラーのタランテラにも三連符の連続が出てきますが、これをきれいに弾くコツを。

 

① 音を3つずつ、3つずつにフレーズ化し、それぞれのフレーズを1回のストロークで弾く

②その時の指使いは123、123、(下降の時は321、321 )と3つの指で素早く置き換えながら弾く

手首の弾力をうまく使って、フレーズの最初の音で重みをかけ、3つ目の音で手首を持ち上げながら重みを抜き切ると軽やかに弾けます。

「タランテラ」の由来や本場イタリアのタランテラについては、前にも記事にしているので読んでみてください。(けっこうびっくりなので)

本場「タランテラ」ダンス、驚きの元歌 - HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

 

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ブリン-バン-バン-ボンで大盛り上がり🎵

2024年06月16日 | いろんな歌・いろんな曲

黒ねこちゃん(小4):

バーナム速弾き〜持ち曲のレッスンとメニューをこなした後、「さあ、これやろう!」とピアノに向かったのは『Bling-Bang-Bang-Born(ブリン-バン-バン-ボン)』、ちょっとおさまって来てはいますが、まだまだ世界中でブレイク中のごきげんな曲です。

ジュニアクラスは全員知ってる、全員弾ける、中毒性のある歌とダンス。

「みんなでコレやろうよ!」

「うん、いいね!発表会で弾こうよ」

ということになって、黒ねこちゃんは「ボク伴奏やる!」と ピアノ伴奏者デビューを表明。

「先生、歌弾いてね」

「いいよ。せーの!」

で弾き始める。

ブリン バン バン、ブリン バン、バン、ブリン、バン、バン、ボン!

どんどんテンポを上げながら何度も繰り返し、止まらない!

🎵ピンポ〜ン

「あっ、ロータスちゃんが来た。じゃ黒ねこちゃん、また来週ね」

「えっ、もう時間?早いよー もう一回、もう一回だけお願い」

「じゃあと一回だけね!」

と始めたら、入ってきたロータスちゃん(小1)がドラムスティックを握り、ドンチャカ叩き始めた。

先生と黒ねこちゃんの連弾に合わせて、スネアを叩き、バスドラを踏み、シンバルをジャーン!

「今度、交代だよ!」

黒ねこちゃんとロータスちゃんが、ピアノとドラムを交代してまた続ける。今度は先生が伴奏だ。

もう三人とも止まらなくなって、ますます演奏は白熱。

ふと振り返ったら、隣室に遊びに来ていたドクターが、何事かとドアのところに来て ニコニコしながら見物していた。

「盛り上がってるねー」

やっと演奏を止め、

「黒ねこちゃん、もうほんとに帰らなきゃ」

「あ〜ん、こんなに楽しいのに〜帰りたくない〜ここは音楽ワールドなんだから〜」

「もう帰る時間過ぎちゃったよ。ママが心配するよ」

「じゃ来週は、少し遅くなるねってママに言っとく!」

こうして、ようやく白熱ライブは終了しました。

ジュニアクラスは、全員この曲が大好き。発表会では小学生全員で合奏する予定です。楽しみだ。

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ドラえもん「パラダイス」は変ニ長調ーつづき

2024年06月15日 | コード奏法

大好きなドラえもん劇場版のテーマ曲「パラダイス」を練習し始めたジェリーくん(小3):

今まではどんな曲も、できるだけ♯や♭の少ないキーに直してあげていたんですが、今回はがんばって、フラット5個の調子記号「変ニ長調」の原調に取り組んでいます。

画像の楽譜のように、いきなり

「D♭」のコード、その後もB♭m、G♭と、コードというコードほとんどがフラット付きです。

「こんなコード知らない。習ってないから弾けない」なんてこと、ジェリーくんは言いません。

いつも通りルートの音を見つけ、それをベースとして淡々とコードを作っていくだけです。

DのコードはD (レ)の音をルートにして、ドミソの響きになる和音。

だから、D♭のコードは、D♭(レのフラット)の音をルートにしてドミソになる和音を作ればいい。

簡単ですね。

でも、もし途中で黒鍵の迷路にはまってわからなくなったら?

「その時はね」と先生。

「今まで慣れてる『D』のコードは レ、ファ♯、ラ の3つの音で出来てたよね? D♭のコードは、ルートがレより半音低いレ♭なんだから、後の2音もそれぞれファ♯→ファ、ラ → ラ♭と半音ずつ下げれば、音がみつけられるよ」

「ふーん。こう?」

ジェリーくんはすぐやってみました。

図の緑色の鍵盤レ、ファ♯、ラをそれぞれ半音ずつ紫の鍵盤レ♭、ファ、ラ♭へうつせば、確実にD♭のコードが出来上がり。

ジェリーくんはこうして、そのほかのコードも次々と音を見つけながら、新しいD♭キーの世界をモノにしていったのでした。

そう、コードは覚えるものじゃなく、自分で見つけるものなんだからね。

みんなもそうしてね。

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ドラえもん「パラダイス」は変ニ長調!

2024年06月11日 | コード奏法

ジェリーくん(小3):

ドラえもんの映画のテーマ曲が弾きたいと言うので、

「ふーん。どれどれ」

YouTubeで検索してみます。

新しい映画の曲「タイムパラドックス」はちょっと難しいねえ。前回の映画のテーマ曲「パラダイス」はどう?

「うん、それ!それでいい」とジェリーくん。

来週、楽譜作っといてあげるね、と約束してジェリーくんは帰っていったけど、さて、キー(調)はどうしよう。

原曲はD♭(変ニ長調)。♭♭♭♭♭と、♭(フラット)が5つ付くめちゃんこ複雑なキーなのです。(なんでそんなキーなのかというと、この曲を歌ってるのがNiziUで、彼女たちの声に合わせてるから。低学年がピアノで弾くための曲じゃないからね)

こういう場合、今までたいていは 簡単な調に直してあげていました。

今回も、半音下げれば調号の何もないC (ハ長調)になるんだから、一気に簡単になるし、聴いた感じもオリジナルと半音しか違わないので、ほとんど違和感もないはず。

最初は、ためらわず「ハ長調に」と思ったんですが、まてよ、と思い直して

 ここは敢えて原調のまま、D♭でいくことに決めました。

D♭のキーにすると「♭だらけで難しい!」と思われるかもしれないけど、手や指は、いっそほとんど黒鍵ばっかり、となって、かえって弾きやすいかもしれないよ。(とジェリーくんにも暗示をかけた) 

原調通りのキーで弾けば、もともとの音源に合わせて一緒に弾けるってことも嬉しい。

左手で弾く伴奏用にコードネームをつけてあげるんだけど、ジェリーくん、幼稚園の頃からコード奏法やってるし、初めて見るコード続出でも、恐れず弾いてくれると思います!

ということで、思い切って原調のD♭(変ニ長調)で楽譜を作って練習を始めました。

さあ、どうなるか。

続きはまた!

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キーボードのススメ🎵

2024年06月08日 | キーボード

私はかねがね、シニアの方がキーボードを習ったらいいのになーと思っていました。(今も思ってる!)

理由は次のような点です。

キーボードは

  1. 鍵盤が軽いので、ピアノみたいに訓練しないでもすぐ弾ける
  2. いろんな音色が 出せて楽しい(ピアノ、オルガン、バイオリン、トランペット、シンセサイザーなど、リアルな音色がいっぱいある)
  3. 自動伴奏がつけられる(簡単に1本指で指示するだけで、本格リズム付きの伴奏が奏でられる)
  4. 小さくて軽い
  5. 値段が安い

などなど、とにかく全てが「お手軽」、それでいて、初心者でも ちょっとやれば、なかなか素敵な演奏ができるのです。

ピアノなら何ヶ月も、いや何年もレッスンに通わないとできないような演奏が、キーボードならすぐできる。

辛気臭い基礎練習もバイエルもいりません。

ねえ、もしかしてお宅にも、お子さんやお孫さんのために購入したキーボードが部屋の片隅にあったりしませんか?

それを使って、お気に入りの歌を弾いてみませんか?かっこいいバックミュージック付きで。

ピアノに関して言えば「この年でピアノを1から習うなんてとても無理」と思う人が大多数だと思います。

「エレクトーン」という選択肢もありますが、こちらはとてつもなく大掛かり。「忘れ去られたピアノ」みたいに 有り合わせが家にあったりもまずない。

その点キーボード入門へのハードルの高さは、ピアノやエレクトーンの100分の1くらいです。

簡単に始められて、値段も安くて、体力もいらなくて、楽しいキーボードを、みなさんに弾いて欲しくて、表の看板に書いたりもしてたのですが、ついぞキーボードクラスへの入門者はなかったのです。

先日の日記に書いた通り、今、ようやく長年の願いが叶って「キーボードクラス」が活動し始めました!

ここで再度、特にシニアの方へ、キーボードレッスンをお勧めしたいと思って、この記事を書きました。

ブログのカテゴリにも「キーボード」を増設しました。

これからもキーボード関係の記事をアップしていく所存ですので、よろしくお願いします!

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新設「キーボードクラス」🎵

2024年06月07日 | キーボード

るるさん(大人):

去年の春からレッスンを始めました。

全くの初心者なので、ドレミの位置、音符の読み方からのスタートです。

るるさんはシルバー世代。

入門した頃は、ピアノの鍵盤が重く、1つ1つ、指で叩いていくのがかなり大変だったようです。

1本1本の指を別々に動かすのも、なかなか思うようにはいきません。

そんなある日、たまたまキーボードを使って合奏練習をしていて、パッとひらめいたアイディア!

「ねえ、ピアノじゃなくてキーボードをやりましょうよ!」と ヒバリ先生が提案しました。

お家でもキーボードで練習してるんだし、レッスンも「キーボード」を習えばいいじゃない?!それも「ピアノの代用」としてじゃなく、「キーボードそのもの」の楽しみ方を習うのです。

電子キーボードにはポピュラー音楽を弾く機能がたくさんあります。そしてるるさんは、どちらかというとクラシック曲よりポピュラー曲の方が好きと言ってた。

軽いタッチ、多彩な音色、さまざまなリズム、それらキーボードならではの機能を使って、いろんな知ってる曲を弾いたら楽しいよ。

さっそく次の週からは教室でもキーボードを使ってレッスン。

こうして、「キーボードクラス」が 突如新設されたのでした。

るるさんはその第1号メンバー、そして唯一のキーボード生徒です。

「あら、私だけなの?!」とるるさん。

「そうよ、1人だけ!『キーボード専門クラス』一番弟子なの」

るるさん、今では長い指で軽々とメロディーを弾き、左手で自動伴奏をつけて曲を楽しめるようになってきました。

キーボードにしてよかったな、と心から思ってるヒバリ先生です

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アリエルとパイレーツ、2つの海の曲🎵

2024年06月04日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

ひまわりちゃん(中3):

今年は中3の受験生です。

発表会の曲は 春のうちに早々仕上げてキープし、このところ数ヶ月は、楽譜通り弾くクラシックではなく、コードネーム付きの楽譜から自分でアレンジして弾く練習中心にレッスンしています。

先月仕上げたのは、映画「リトルマーメイド」の中の「パート・オブ・ユア・ワールド」。

海の底で生まれ育ったアリエルが、陸の世界に憧れる気持ちを歌う曲です。

オリジナル演奏を聴いたり動画を見たりしながら、アリエルの世界をイメージ〜再現していきます。

冒頭はキラキラと輝くような16分音符の連続パターンを使い、さざ波や水に湧き出ては消える泡のイメージを表現。

アリエルの小さな憧れのメロディーから、だんだん大きく広がる夢と希望を 大きくうねるアルペジオや厚みのある和音で歌い上げ、最後はまた キラキラした泡と波を表して終わります。

ひまわりちゃんの最も得意とする、うっとりするような「美し系」の曲が出来上がりました。

さて、次は何する?

「アリエル」と同じディズニーの本から「じゃこれにしようかな」と選んだのは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ「彼こそが海賊」です。

独特なイレギュラーリズムがちょっと手ごわいですが、「血湧き肉躍る」まさに勇ましい海賊の曲。

いろんなバージョンでいろんな人がカバーしていますが、

「オーケストラバージョンがいい」とひまわりちゃんがコンセプトを決めました。

この二つの曲、同じディズニーの曲、しかも 同じ「海」を舞台としてるんだけど…

その内容はまるで正反対!

かたやロマンティック、かたやスペクタクル。

「ほんとだ。面白いね〜」とひまわりちゃん。

ロマンティックが得意なひまわりちゃんだけど、荒々しい海賊のドラマをどう表現してくれるか。

楽しみです

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