HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

6月最終週-M3ちゃん

2009年06月30日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
「エリーゼのために」最初から通して弾いてみます。
最初の「A」の部分を弾き終わると、そのまま前にやってたように、最後の「C」の部分に続けていこうとしています。
「えっ? そこ行っちゃうの?「B」もやるんでしょ?」
先生につっこまれて、
「う~ん・・・ここ難しいんだもん・・・右手でいい?」
いいよ、と許可が出て、M3ちゃんは右手だけで「B」の部分を弾きました。
シブシブながらも、なかなかきちんと弾けているのです。

やっと「B」を抜けて、「A」→「C」→フィニッシュと、後半は目を見張るような迫力の演奏で、驚きました。
「すごいね。もう暗譜しちゃってる?」
「最後のラドミラドミ・・・のとこはね。ほかは、ときどき見たりしてるけど」
Mちゃん、すごい演奏だよ。
もうこうなったら、Bも含めて 全曲弾くしかないよね?!


ってことで、M3ちゃんの宿題も「来週、全部両手で仕上げてくる」になりました。

M3ちゃん、6月いっぱいで、曲 さいごまでクリア!(^^)v

6月最終週-Mちゃん

2009年06月30日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
「ソナチネ、半分まで暗譜したよ!」来るなり、大きな声で言うMちゃん。
「え~っ、本当?どれどれ」
弾いてもらうと、弾き始めからぐんぐんと曲に入り込んでいるような、生き生きとした演奏です。
複雑な和音の連続も、とまどうことなく確実に弾いています。
きっと毎日、コツコツ練習してきたのに違いありません。

「ほんとだ!すごいねえ」
「わーい!」
上手に弾けた!という嬉しさで、Mちゃんは弾けそうな笑顔です。
さらに、後半の曲も、指こそまだ練習に取り組んでいないものの、旋律はもう、心の中にしっかり入っているらしく、Mちゃんは「ランララーラン、ランララーラン・・・」と 表情たっぷりに歌っているのです。
「ちょっと、それ、弾けば弾けるんじゃないの?ほら、最後の所みてよ。」
「ああ、このメロディーだねえ。えーと、和音は・・・」
Mちゃんは、転調されている後半の音を読み、和音をつかみ、メロディーを弾いてみました。
「ほら、できるよ!それを両手、一緒に弾けばいいのよ」
「うわあ、できるかな」
言いながらも、Mちゃんは新しい部分を ちゃんと弾くことができました。
「じゃ、その前のところもやってごらん。できるから」
「え~っ」
こうして、Mちゃんは、ソナチネの後半ほとんどを この時間で一気に弾いてみることができました。

Mちゃんみたいに 音感のいい子は、たとえ転調されていても、前に出てきたメロディーをすぐ感じとり、「同じだから簡単」と解釈して、すぐに違うキーで弾くことができるのです。
そういう感覚の弱い人だと、その都度 新しい調性での譜読みからやらなければならず、ソナチネのように転調の多い曲は ものすごく複雑なものと感じてしまうのですが。

さて、持ち前の音感のよさで 後半のほとんどをつかんでしまったMちゃん。
先生は「これで、残すはあと ほんのちょっとだけだね。 よしっ、今日の宿題は『来週、全部両手で仕上げてくる』だよ!」と、Mちゃんのテキストに付せんを貼って書き込みました。
1週間で、一気に残り半分仕上げておいで、ということだから、かなりハードです。「え~っ、そんなに~?」って言うかな、と思いきや、Mちゃんは
「やった~、がんばる!\(^O^)/」と歓声をあげたではありませんか。
すばらしいです。

Mちゃん、6月いっぱいで 曲最後までクリア! (^^)v

6月最終週-Tくん

2009年06月30日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
おかあさんとの連弾「星のカービィ・グルメレース」。
テンポが速くて、けっこう難しいメロディーですが、毎回レッスンにくるたびに 先週よりは上達していて、今日も ところどころつまづいたりはあるものの、ほぼ完成に近づいて来ていました。
弾けるようになったら、一度、おかあさんと一緒に 合わせのレッスンをしたいと思っていますが、この分なら 近々それが実現できるのではないでしょうか?

ソロの曲「光と闇の踊り」「勇気をもって走れ」は、もう暗譜もでき、大分慣れてきた感じです。
慣れてくる、ということは、指が速く動いたり迷わず弾けたり、と いいことがいっぱいなのですが、その一方で 指が惰性で走るクセがついてしまい、変にすべった音で弾くようになってくる、という恐れも含んでいるものです。
Tくんも、あまりに慣れてしまったフレーズが速く走りすぎて、音がみんな団子になってきていました。
この辺で、すこし初心を思い出し、1音1音、ていねいにさらい直すと、本当の意味でしっかり弾けるようになるので、みなさんも試してみてね。

6月最終週-Tちゃん

2009年06月30日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週、新しく増えた「小さな橋」では大いにほめられたTちゃん、今日も順調な出来映えを見せてくれました。
もう、音はしっかり入っているので、今日はもう一段階踏み込んだレッスンになりました。
「高い音へ向かって上っていく時は だんだんクレッシェンドにして。そして上からおりてくるときは、だんだんディミニュエンドにしてみて」
「後半の 装飾音がついているところで遅くならないように。今までと同じ早さで弾きながら、軽く装飾音を入れていくのよ」
など、けっこう高度な表現を要求され、臆することなく全力で取り組んで 曲がだんだん上等な感じになってきました。

けど、前からやってる「アラベスク」が おろそかになってるようです。
先週注意したところも、ずっと前からいつも直されてるところも、相変わらずおんなじまんまだ。
「ダメじゃん!」
ガーンと喝です。
さあ、その後は容赦なく、ビシビシとムチが入り始めた。
Tちゃんにとっては初めての体験といえる、震え上がるほどのきびしいレッスンだ。
ま、時間にしたら10分くらいなんですが、ビシバシ徹底的にしごかれて縮み上がったTちゃんですが、今までチンタラやってたアラベスクが 見る間にバリッと仕上がりました。
ほーら、真剣にやったらたちまちできるじゃないか。

もう、今日は6月の最終レッスン。発表会への気合いを入れ直すべく、ちょっとおどしをかけられたTちゃんでした。

ソナタ最後までいけた

2009年06月27日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5):
何ヶ月もかかって、コツコツと積み上げてきたモーツァルトソナタK545第一楽章。
先週、難儀していた展開部のとっかかりを突破して、一気にパッと目の前が開けたようなS子ちゃんでした。

そして今日。
展開部を弾くのに大分慣れて、ヘ長調に転調されてはいるけれど耳なじんだ再現部に少し入っていて・・・
先生から「曲の最後のところを、自信持って弾けるようにしようよ」と言われて、フィニッシュの部分を何回か練習、きちんと弾けるようになりました。
先生:「できたできた!じゃ、その、フィニッシュに入る、ちょっと前からやってみよう」
S子:♪♪♪~
先生:「できるじゃない!それじゃ、再現部のテーマのあと、ほら、ファソファソファソファソ~のところもやってみてごらんよ。簡単だから」
S子:♪♪♪~
先生:「できるできる!だったら、その次の所もきっとできるよ」
こうして、出来そうな所を少しずつピックアップして見せながら、S子ちゃんを誘導していきます。
「おお~、弾ける弾ける。このまま最後まで、いっちゃえ~」
そして、さっき練習しておいたフィニッシュまで一気に。
S子:「できたー\(^O^)/」

やった~♪ ついに、目標だった「6月いっぱいで、曲の最後までいく」を達成した!
いよいよ来週からは7月。1ヶ月かけて、曲の細部までていねいに仕上げていこう。

連弾は止まらず

2009年06月25日 | 音楽のツボ
M2ちゃん(小4):
連弾「UFO」、先週あたりから 少しずつアレンジも確定し、曲全体が形になってきました。
先週、パートナーのY子ちゃんとの分担をはっきり決め、M2ちゃんの担当パートを 部分ごとに区切って練習しましたが、今日は、そのパーツを全部つなぎ合わせ、続けて演奏できるように 何度か通してみました。
相方役は先生が代役で弾きます。

生徒のみんなのレッスン時、弾き方にはそれぞれ個性がありますが、M2ちゃんは 「ちゃんと弾けないと 先に進みたくないタイプ」です。
弾いていて、ちょっとでもつっかえると「あっ、だめだ!もう一回最初から!」と、何度でも最初に戻って弾き直したいのです。

普段、ひとりでやっているときは それもまた(場合にもよるけど)おもしろかったりするんですが、連弾となるとそうはいきません。
どちらかが止まったりやり直したりすると、二人の演奏がダメになってしまいます。

なので、今日は先生が相手役を弾きながら、どんどん先に進めていきます。
迷いそうになっても、「え~と?」となっても、待ってあげない。
ほらね、やってみれば、なんとかついて来れそうでしょ。

音楽というものは、こうして、つまづきながらも止まらず 通して弾く、というのがとても大事。
連弾や合奏は、その いい勉強になるのです。

ショパン・ワルツホ短調

2009年06月24日 | 音楽のツボ
Nさん(大人):
ショパンのワルツ、遺作の「ホ短調」を練習しています。

小品ながら、きらびやかなアルペジオの前奏から始まり、さまざまなエピソードをちりばめながら 堂々とダイナミックなフィナーレでしめくくる、とてもインパクトのある魅力的な曲です。

Nさんはもともと演奏力があるので、一人でちゃんと曲を最後まで練習してからレッスンに持ってくることができ、ほとんど直す必要もないほど完璧に弾いているので、「先生」としてはとても助かります。

これ以上、アドバイスすることのないようなNさんですが、ただ楽譜を正しく弾くだけでなく、曲の内容をよく読み取り、自分の中で温め育てて音にする・・・
つまり、紙に書かれた「音符」を 生きた「音楽」として表現するには、楽譜を正しく再現できた段階が 演奏の ほんの入り口です。

本当に美しい調べを奏でるために、指や手首のムーブメント、腕全体の脱力など、レッスンのたびに身につけていくことは際限がありません。

小さい人は小さい人なりに、上級者は上級者なりに、いくらでも学び、また弾く喜びを見つけていけるのが、ピアノの深いところです。

新世界より さいごまで

2009年06月24日 | レッスン日記(小中高生)
Rくん(小2):
今月にはいってから少しずつ伝えていった「新世界より」。
今日、メロディーの最後の部分まで音が入りました。
去年の今ごろとはすっかり変わって、少年らしくしっかりしたRくんです。
新しい和音も苦労なく覚えて、しっかりつかむことができ、音もとても美しく響いています。
メロディーはこれでできあがりなのですが、「新世界」は、実はこの前後にある前奏 そして曲の最後にある後奏が、なんともいえずすてきなのです。
来週は、その前奏に入ろうと思います♪

ソナチネ最後まで

2009年06月24日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4):
発表会に弾く、ディアベリのソナチネから「ロンド」。
急速なスケルツォ風の曲で、クラシックバレエを習っているY子ちゃんにはピッタリと思い 選んだものです。

今日、とうとう曲の終わりの部分 --- 華やかなスケールの連続に続いて オーケストラのトゥッティ(全員が音を出すところ)みたいな迫力の和音でしめくくるところ --- まで弾くことができました。
今日で6月のレッスンは終わり。
来週からは7月。いよいよ 曲の仕上げにかかります♪

エリーゼすごいぞ

2009年06月24日 | レッスン日記(小中高生)
いつも火曜日には「K小チーム」4人が来るんですが、今日はトップバッターのTちゃん(小2)が発熱でお休み、そして5年生組のMちゃんまで・・・
えっ、まさかMちゃんも熱? と思ったら、怪我をして これから接骨医に行くということでした。
元気が余って怪我しちゃったのか? たいしたことないといいけど (´`)

というわけで、今日はいつになく 静かな火曜日です。

M3ちゃん(小5):
「エリーゼのために」の難所、『B』の部分も弾く! ときめた前回。
今日は、とりあえず曲のはじめから 通して弾いてみることにしました。
「Bのところは まだ始めたばかりだから、右手だけでもいいよ。まずは全体通してみようね」
そして弾いてみたエリーゼ。

Aの部分は、もうずいぶん美しく、それに力強く流れるような音になっています。
練習始めたばかりの頃、あんなに固くギクシャクしてた音とは天地の差です。

新しく取りかかったBの部分。
ちゃんと確実に、和音をつかみ、覚えていないところはきちんと楽譜を見ながら丁寧に弾いています。

そしてしめくくりのCの部分にきた時・・・
おお! これは・・・(@o@)
先週まで、難しい和音に四苦八苦、いちいち五線の音符を「ド、シ、ラ、ソ・・・と、♯でぇ・・・こっちはこうでぇ・・・」と数えながら弾いていたのに、今日はどうでしょう。
なんと すばらしい迫力で、嵐のようなCの部分を弾ききったではないか!

そしてもとのAメロにもどり、ゆっくりと静かに響かせた最後の和音・・・

\(^O^)/ やった~♪ すごいね~ いっぱい練習したね?!
もうこれからは、『壊し屋M3』じゃなく『ピアニストM3』だ!\(^O^)/\(^O^)/
エリーゼの完成、楽しみだ~♪♪♪

今日は相方のMちゃんもいないので「拝啓・十五の君へ」の連弾練習もお休み、「マナマナ」を先生と二人で弾いて、M3ちゃんのレッスンは終わりました。

帰り際に、M3ちゃんは「あっ、そうだ。『お話』書いてきたから」と、カバンからメモを出しました。
以前からMちゃん・M3ちゃんは「今年も発表会で、『お話』やりたい。お話考えようよ」など あれこれ言っていたのですが、先週あたりから 二人で内容を考えたらしいのです。
「これ、私が持ってるとなくすから、先生あずかって。いい?」
「うん、いいよ。じゃ、曲を考えなきゃね。ほかにも誰かお話に参加するか、誘ってみよう」
先生があずかって保存している、その『お話』の主人公は・・・

それはくるみちゃんです。(=^▽^=)
     ↑
     クリックしてね。くるみちゃんのページに行けます♪

技(わざ)を研究する v(^ー^)v

2009年06月23日 | 音符・楽譜・テクニック
いつも二人でやってくるT&Tきょうだいの Tちゃん(小2)が、発熱でお休みでした。
こんな気候だからね (´`) お大事に・・・


Tくん(小4):
今日は一人の時間を、じっくりテクニックの練習に充てました。

「光と闇の踊り」。右手、左手それぞれに「ドレミファソ」、「ソラシドレ」という5つの音の16分音符の連なりが ひんぱんに出てきます。
音としては簡単ですが、これを上手に弾く、というのは大変難しいことです。
速く、正確に、音の粒をそろえてキラリ!と光る音を出すのは、相当のベテランでも難しい。

今日は、その部分を集中的に、繰り返し特訓しました。
●指を丸く、極力ムダのないムーブメントができるフォームを作る。
●横から見たところだけでなく、ピアノ正面に映っている手の形を前から見て、指先が内側に倒れないように起こしてやる。
●ゆっくり、スタッカートで 一音一音のジャストミートを確認しながら打鍵していく。
●特に弱い4の指、そして動きにくい3-4の運指を取り出して、その2音のみさらに練習する。
●「ドレミファソ!」のリズムを変え、「ドーレミーファソー」とか「ドレドレミファミファソ」とかのフレーズで練習する。

などなど、いろいろなバリエーションで 音の粒が揃うように訓練していき、次第にテンポを速め、最後は譜面通り レガート&イーブン16分音符のフレーズに戻します。

こうして練習した後 Tくんの音は、少しですが確実にレベルが上がりました。
このように、普段も自分でトレーニングを積むと 少しずつでも必ずテクが上がりますので、引き続き技をみがくことを続けましょう。

「勇気をもって走れ!」も同様に、ピンポイント訓練をやったので、大分かっこよく弾けるようになってきました。

きょうはTくんと先生の二人で、「K小チーム」のアンサンブル曲「マナマナ」を弾いてみました。
Tくんのパートは エレクトーンです。
先生とのセッションってことで、音もリズムもバリバリ。Tくんもノリまくり♪

Tくんが使う音色は「ジャズ・バップ」という、ジャズのスキャットみたいな音なんですが、Tくん 弾いてるうちに、タッチの仕方によって音にニュアンスをつけるワザをゲットしちゃったっぽいんです。

強く叩いたり そっと弾いたり、長く伸ばしたりするたびに、エレクトーンの「スキャット」は 「♪デュ、デュー!」とか「♪バッ!」とか「♪デュワァ~ッ!」
とか変化するのです。 そんなこと、先生も知らんかったぞ。

「うわあ、おもしろいね!けっさく~\(^○^)/」
「へへ・・・♪♪♪」
Tくんはさらに あれこれタッチを研究し、長く、短く、鋭く、やさしく・・・とテクを使い分けて、ごきげんなスキャット奏法を編み出したのでした。
二人の「マナマナ」は ますますごきげんなノリノリ感で いつまでも続きました。

というわけで、本日は、さまざまなワザを磨いたTくんの 凝縮した1レッスンでした。

K小ふるさとまつり

2009年06月21日 | その他日記
ヒバリんちのあるエリアの、隣の学区域にある 「K小学校」。
今日はこの小学校で、「ふるさとまつり」というイベントがありました。

ヒバリ教室では、T&Tきょうだい、Mちゃん、M3ちゃんの三人がK小の生徒です。
朝から雨が降ってたのですが、おもしろそうなので傘をさしてテクテク出かけてみました。

Mちゃんのおかあさんにきいたところによると、子どもたちが地域の人に教わって作った小物を販売したり、保護者や地域の人によるジュースや焼きそばの模擬店があったり、交流のある岩手県花巻市の方々の物産展などがあります、とのことです。

K小学校に行くのは初めて。
通用門から覗くと、Mちゃんのパパが「警備のおとうさん」の係をやってました。
ちょうど、子どもたちのお昼の休憩になってしまったらしく、みんなを見つけることができなかったんですが、エプロンをかけて模擬店の係をやっていたT&Tきょうだいのおかあさん、「お客さん」として子どもたちの品物を買いにいっていたおとうさん、また、警備の当番が終わって「お客さん」にもどったMちゃんのおとうさんと、一緒に歩いていたおかあさんに会うことができました。

主事さんたちのお店でコスモスの苗や肥料を買ったり、廊下に展示されたトロフィーの数々や学校の子どもたちへの「お知らせ」や「行事予定」などを見てなごんだり、廊下の隅で行われていた「紙芝居よみきかせ」を、就学前のちびっこたちに混じって見物したりしているうち、昼休みも終わって 午後の部が始まりました。

二階に設えられた「販売室」で、4年生のTくんが両手に鍋を持ってガンガン打ち合わせながら、「いらっしゃい!いらっしゃい!手作り石けん、買ってください!この石けんで洗うと、こんなピカピカになります!」と客寄せをしていたので、4年生の子どもたちが作った「手作り石けん」と、板を切り抜いて作った鍋敷きの 猫の形のを買いました。(両方で70円でした (^○^) )
そうこうしているうち、5年生のMちゃんにも 廊下で行き会うことができたのでよかったです。

K小のエリアを歩いて通る、なんてことは日頃ないので、帰りは 小降りになった霧雨の中を、できるだけ知らない道を通り、あちこちのおうちのエントランスやお庭、木々の緑を眺めたり、公園の中を突っ切ったりしながら ブラブラ帰りました。

ほんのひとときのK小訪問と散歩でしたが、のんびりできて、とても楽しい時間でした♪

ソナチネの格調

2009年06月20日 | クラシック曲
キノパパ(大人):
今年のチャティーコンサートでは、初めて本格派のピアノ曲、「ソナチネ」に取り組むことになりました。

「まだ、先週と同じく前半までです」と言って弾いてくれたキノパパさんのソナチネは、前回のレッスンの時と 大きく違った音色で響きました。

「急がないで、ゆっくり確実に音を弾いて練習していてください」とアドバイスしていたのですが、キノパパさんはそれをしっかり守り、着実に 堅実に ひとつひとつの音をかみしめるように弾き込んでありました。

去年まで弾いていたロマン派系の曲とはちがって、古典派の音楽はごまかしがききません。
ひとつひとつの音の質やタッチが、モロに現れてしまう、言ってみれば「労多くして功少なし」といった感じなのですが、だからこそ、しっかり弾かれた古典派のピアノ曲には ゆるぎない格調高さが醸し出されます。

ごまかしがきかないので、なかなか大人で、発表会に古典派のソナチネを弾こう!という人はいません。
キノパパは貴重な「大人の古典派チャレンジャー」なので、私としてはとっても楽しみなのです。

苦労は多いと思いますが、ぜひがんばって、古典派を弾きこなしてほしいです♪

スタートはこれから♪

2009年06月20日 | 音楽のツボ
Cさん(大人):
十月の末に開く「チャティー・ハロウィーンコンサート」で弾く!と決めたドビュッシーの「月の光」を練習しています。
レッスンは月2回しかないのですが、レッスンに来ていない半月の間は 自分で一生懸命楽譜を読み取り、鍵盤で音を取り、努力の末 とうとう最後まで弾けるようになりました。

コンサートまで、あと4ヶ月以上あります。
もう ここまでできたから楽勝! でしょうか?

いいえ、本当のレッスンは、実はこれからなのです。
その曲の持っているメッセージやイメージ、美しい音色や色彩感、心地よい流れ・・・
そういったものを表現するため レッスンを重ねていくのは、実は楽譜が全部弾けてから・・・それどころか、暗譜するほどに完成してから、と言った方がいいかもしれません。
そこまで到達して ようやく、真の音楽を極めていく道のスタートに立ったと言えるのです。
これから完成までの方が、実は険しく長い道程になるのです。

Cさんは 別のジャンルですが 彼女自身 表現者ですし、そこのところはよくわかっていてくれるので、私は安心して、あーでもないこーでもないと、満足できる音を要求させてもらってます。

ひとつひとつの音の響き、フレーズのふくよかな弾き方、右手と左手にめまぐるしく交錯する声部の流れを それぞれ違った音色で弾き分けることなど、課題は山積みで、いくら時間があっても到底たりないぐらいなのです。

「なんだか、初めのころよりヘタになったみたいな気がします」とCさんは言います。
実は、曲がだんだん弾けるようになってきたとき、誰もがそう感じるものです。
最初は夢中で弾いていたけど、だんだん余裕が出てくると、自分の音がよく聴けるようになり、不揃いがわかるようになる。
早いテンポで弾けるようになってきたので、弱点の部分のつまずきが目立つようになる。
こんなようなことなので、決してヘタになったわけじゃありませんから。
最初の頃より、ずっとなめらかに、美しい音色で弾けていますから、安心してね。


ピアノソナタ -和音を感じて-

2009年06月20日 | コード奏法

S子ちゃん(小5):
モーツァルトソナタK545の展開部に進んだのは、もう1ヶ月ぐらい前になるのですが、右手と左手が掛け合いになって 次々と転調しながらスケールを重ねていく部分が なかなかうまく弾けませんでした。
 
今日も、楽譜とにらめっこしながら一生懸命弾くのですが、ちょこちょこ♯や♭を落としたり、ポジションを間違えたり、譜面を見落としたりと四苦八苦です。

そこで先生は、S子ちゃんの楽譜にコードネームを書き込んで言いました。
「この掛け合いのところは、コードが次々に変化していってるのよ。最初はGmだから、右手も左手もGmの中で動いてるの。音使いは同じじゃなくても、コードは同じだから、その中の音で動いてるのよ。次はA、その次はDm。ね?だから、間違ってファに♯つけちゃったらおかしいってことがわかるでしょ。Dmのコードに、♯はないもんね」
そして その掛け合いが続くひとくさりを弾いてあげました。

次に、S子ちゃんの弾くのに合わせて、ピアノの低音部でコードの和音を鳴らしてあげました。

するとどうでしょう。あんなに、楽譜を一生懸命見ても間違えてばかりだったS子ちゃんが、一つの間違いもなく 完璧に弾けてしまったではありませんか。
さらに驚いたことには、なんと楽譜を見ずに、です。

「できるじゃん!楽譜見ない方が弾けるじゃん!なんで?!」
「うーん・・・先生の弾くのと和音聞いて、何かがわかったから・・・」
「『何か』というのは、コードってことかもしれないね」
「たぶん。」
そうなのです。一つ一つの音にとらわれて、♯だ♭だと翻弄されていた間は、曲の流れをつかむことができなかったS子ちゃんですが、音符にまどわされず 自然にあふれてくる音楽に心の耳をかたむけてみたら、何の苦労もなくモーツァルトの音楽が再現できてしまったのです。

「音楽って、そういうことだから。楽譜を正しく弾くことが目的なんじゃないんだから、楽譜はなるべく早く離してしまおうね」

そういって、先生は今度はエレクトーンで、S子ちゃんのピアノに和音を合わせました。
軽やかでかわいいモーツァルトの小さなソナタが、まるでオーケストラをバックにしたピアノコンチェルトのように堂々と響きました。
豊かな和音の響きをバックに聞きながらだと、ますますピアノのスケールが弾きやすくなるのは、まるで魔法みたい。
でも、それが、それこそが「音楽」ってことなのよ。