HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「子供のバイエル」買っちゃいました♪

2013年03月31日 | その他日記
始めに申しあげておきますが、ヒバリは「バイエル使わない派」の先生なんです。
そのことについては、HP「ピアノのすすめ・POCO A POCO通信」の中に「バイエルって」というページを設け、理由を書いていますので、お読みいただきたいと思います。

ところが、自分自身は幼い頃にバイエルを習って、子ども特有の不思議な感覚を以(もっ)てそれを捉(とら)えており、「曰(いわ)く言い難い」奇妙に惹かれる妖しさみたいなものを感じていたのも事実です。

大人になって、K音楽教室の講師となり、指定教材としてバイエルと再会した私は、大人用の「全訳バイエル教本」も研究しましたし、K出版その他の「子ども用バイエル」も何種類も手にしました。

しかし最近になり、HPに「バイエルって」のページを作って、昔 自分が持っていた「黄色いバイエル」の絵のことを書いたら、どうしても記憶の中の「その絵」を確認したくなったのです。
というわけで、買っちゃいました。
全音楽譜「子供のバイエル下巻」。

明日の日記で、その中の「絵」をお見せします。


ピアニストの脳を科学する(古屋晋一・春秋社)

2013年03月31日 | 読書・絵本
この間、ふと目に留まったので読んでみました。
筆者は 工学・医学のスペシャリストでありながら、一時はピアニストの道も夢見たというほどピアノにも卓越している人です。
その筆者が、ピアニストの脳と体が、どのような働きをしているのかを、研究と実験によって徹底的に探究した結果をまとめたのが、この本です。
興味のあるひとは、読んでみてください。

「まえがき」から抜粋すると

『超絶技巧の大曲を、いともたやすく、華麗に弾きこなすピアニスト』
『膨大な数の音符をすべて頭の中に記憶し、それを左右の10本の指を使って正確無比にアウトプットしつつ、聴く人を心の底から感動させるような、芸術的な演奏を繰り広げる』

と なんかすごそうに書いてあって、おおっ♪ と感動してしまいます。

 調査によると、ピアニストは、多い曲では 1分間に数千個もの鍵盤を打鍵するということもあるそうです。
そうか、私らは 知らずに、そんなたくさんの音を弾いてたのか・・・
そしてまた、

『ピアニストは、感性豊かな芸術家であるとともに、高度な身体能力をもったアスリート』であり
『優れた記憶力、ハイスピードで膨大な情報を緻密に処理できる、高度な知性の持ち主』であり
『実に不思議な能力をもった、世にもまれな存在』なのだそうです。

どやっ
ピアニストはすごいんだ!

この本の中には、さまざまな仮説や実験の報告と、それによって引き出されたピアニストの能力や、脳の状態などがこまかに記されています。
それによると、ピアニストは、音楽家でない人よりも、小脳の細胞が50億個ぐらい多いそうです。
また、子どもの頃からピアノを練習した人は、脳の発達が顕著とのことです。

ひとつの例として、ある複雑な作業をするのに、ピアニストとそうでない人とでは 脳の使い方に差があり、ピアニストはあんまり脳を使わなくても、それぐらいの作業はちょろい、というぐらいに発達した脳を持っているのだ。

このことは、4年前に私がHPの「音楽のツボ」に書いた内容を裏付けるものです。
「マジシャンの脳 ― ピアニストも」というタイトルで書いていますので、読んでみてください。
ピアノのすすめ・POCO A POCO通信

ピアノを練習するということは、豊かな感性を育てるのももちろんのこと、脳を発達させ、アタマそのものをよくするのです。
そして、性能の高い脳は、身体コントロールも高度にするので、何事においても卓越した能力を養うこととなります。

小さい頃からピアノを習わせてもらったみなさんは、親にたくさん感謝しましょう。
そして、ピアノを練習する時間を削って 勉強時間を増やす、というのはあまり得策ではなく、たっぷりピアノを練習して、アタマそのものをよくする、というのが効果的な方法なので、これをおすすめします。

サウンド・オブ・ミュージックと ドラクエと

2013年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
難しかった「ドラクエ4・街」を、ついに最後までがんばって完成しました。
後半のリズムは、とっても複雑で難しかったと思いますが、Sちゃんは「好きな曲を弾けるようにがんばる」という意思を貫いて、がんばり通したのです。
「やったー。最後まで弾けたね。ついに合格だ!」
と、本に大きな3重マルをもらい、大喜びのSちゃんです。

先生は言いました。
「さあ、『街』が合格したから、いよいよ『サウンド・オブ・ミュージック』だね」
そして、ピアノの上に用意してあった「サウンド・オブ・ミュージック」の楽譜を、譜面台に置きました。
Sちゃんは、その楽譜をのぞきこむようにして、もうさっそく歌っています。

♪ ラーララララー、 ララララ、ラーラー~

まだ練習してないので、メロディーを弾くことはできませんが、歌はよく知っています。
その嬉しさを精いっぱい表現して、歌っているのです。
先生も一緒に歌いながら、メロディーを弾いてあげます。
歌い終わって、Sちゃんは言いました。
「ね、先生、私ね、『サウンド・オブ・ミュージック』やるんだけど、ドラクエもまたやりたい」
意欲満々です。
「いいよ。両方、少しずつやっていこうね。」
「うん!」
Sちゃんは、安心したようにニッコリしました。

来週も、意欲的なピアノが聴けそうです。

ピアニスティックなタッチで

2013年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
春らしく 一日暖かだった今日。
「暑い!暑い!」と言いながら飛び込んできたM4ちゃんは、半そでのTシャツ1枚しか着てない。
予想通りだ。
いつも暑がりのM4ちゃんは、本当に元気。


M4ちゃんは「ぴあのどりーむ5」と「ぴあのどりーむ5・レパートリー」を併用してレッスンしています。
両方の曲を合わせて2~3曲前後、毎週弾いてきて、これまでにハ長調・ト長調・ヘ長調・ニ長調の調整の曲をひととおり経験しました。

もう「どりーむ」も終盤に近づいて、かなりの実力が身についたと感じます。
今日は、スタッカートやスラーが小刻みに投入されている曲だったので、きちんとフレーズ感や手首のスナップを使って 正確にピアノの表現ができるように指導しました。
レオポルト・モーツァルト作曲の「メヌエット」に出会ったときは、教室にある漫画「モーツァルト」を開いて見せました。
「ほら、これがモーツァルト。この人は、モーツァルトのお父さんなの。お父さんも宮廷学長で、この人がモーツァルトにピアノや作曲の入門を教えたのよ」という具合です。
ピアノを通して、漠然とながらも作曲家や楽器の背景、音楽史の流れなどについても 少しずつ知ってもらいたいと思っています。
もうすぐ3年生になるM4ちゃんですが、ピアノの実技、それに楽典や歴史のこと、どれも どんどん吸収してくれる、キラキラした目をしています。
来週もがんばろうね。

一人でたくさん練習してるよ

2013年03月28日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
先月に、電光がひらめいたように音符や指のしくみに目覚めてしまったHちゃん。
たちまち「ピアノひけるよ・ジュニア2」を修了してしまい、あたらしく「ジュニア3」をもらって、快進撃を続けています。
今日は 前にも出てきた「こいぬのマーチ」を、よりピアノらしい伴奏の新バージョンで弾きました。
おうちでたくさん弾いてきているようで、教室でも自信まんまんで弾くことができます。

久しぶりに付き添ってくださったおばあちゃんが、「一人でとってもよく練習しているんです。言われなくても・・・」と教えてくれました。
Hちゃんも、新しいプリキュアのふでばことエンピツ、消しゴムを買ってもらって 意気揚々です。
「こいぬのマーチ」は さっそく合格となり、来週は「あわてんぼうのうた」と「メリーさんのひつじ」を、両手で弾いてきてね、ということになりました。
2曲とも、「こいぬのマーチ」と同じく 前に弾いた知ってる歌で、伴奏形がバージョンアップしたものです。
こうして、知ってる曲を、もっと大きい子のような難しいバージョンで弾くことが、Hちゃんや小さな生徒たちの自信をアップさせる大きな助けになっていると感じます。
来週も楽しみです。

私たち- 西野カナ

2013年03月27日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(中1):
学校は春休みになりましたが、イベントがあったり私用があったりで、久しぶりのレッスンです。
教室に来なかった間も、自分でコツコツと練習していたようで、これまで難しくてなかなか弾けなかった、16ピートのリズムの伴奏が とてもなめらかにスラスラと弾けるようになっていて、驚きました。
「じょうずになったねー」
と絶賛すると、Aちゃん自身も嬉しいようで、
「うん。弾いてても、メロディーが自然に流れて聴こえてくるようになった。とくに、ここの難しいリズムが弾けるようになって、超うれしい!」
と、ずっと苦労していたパッセージの部分を指さしています。
「ほんとに、スンナリ弾けるようになったね。ここがうまく弾けるとかっこいいよね」
「うん。ここが一番好き」

Aちゃん、学校が遠いし、部活もあって大変だけど、その中で よく練習がんばっています。
「私たち」も、6ページもあって長いけど、もう半分以上制覇できました。
出来上がるのが、ほんとに楽しみです♪

下北沢・あかずの踏切ついに撤廃

2013年03月23日 | 下北沢いろいろ
最もヒンシュクだった 一番街入口の踏切。事故も多かった。


昨日 小田急線地上駅の 最後の喧騒を経て、今朝は静かな朝。
あんなにも地元住民を苦しめた「あかずの踏切」たちはすべて、その役割を終え 閉鎖されました。
これで街から 無駄な停滞と過重なストレスがなくなるのだ。
やった~ \(^o^)/

撮り『撮り鉄』

2013年03月22日 | 下北沢いろいろ
                         後ろ姿はみんな『撮り鉄』さんたち。


 踏切のむこうにも『撮り鉄』満載。

ヒバリの住んでる下北沢では、いよいよ明日から小田急線が地下化され、駅周辺にあった「あかずの踏切」たちが すべてなくなって 道路はスイスイ通れるようになります。
ここ1週間ぐらい、下北沢駅を訪れる「撮り鉄」の人たちが増えてくるようになりました。
みんな、手に手に デジカメやケータイなどを持って、駅や線路や街などの写真を撮っています。

今日は 旧駅舎最後の日。
夕方近く、ヒバリが出先から小田急線で帰って来て、下北沢駅で降りたとたん・・・
パシャッ、パシャッ、パシャッ、と シャッター音とフラッシュの嵐!
驚いて見回すと、ホームにも踏切にも、撮り鉄のみなさんの群衆が。
みんな夢中で、シャッターを切り続けています。

そこでヒバリは、電車を撮る 撮り鉄さんたちの背後に忍び寄り、撮った。
撮り鉄の人たちも、まさか自分たちが「撮られ」鉄になっているとは思うまい。

「撮り『撮り鉄』だね!」とは、今日レッスンに来て、ヒバリ先生から「撮り鉄」の写真を見せられたMちゃん(中2)のセリフ。
そう、「鉄道」←撮る(撮り『鉄』)←撮る(撮り『撮り鉄』) (^○^)v

春は奇跡の季節 - みんな天才

2013年03月22日 | レッスン日記(小中高生)
しばらく日記更新を怠ってしまいました

私がブログをさぼっている間に冬は去り、春がやってきました。
桜も満開になって、まさに春まっさかりです。

春というのは、なにかしら心騒ぐ季節と思います。
なにか、とほうもない魔法が起こる季節。
三月ウサギやマッド・ハッターが活躍する、奇跡のとき。
わがヒバリ教室では、この1か月の間に、生徒のみんながそれぞれ驚くような奇跡を見せてくれました。

5才になったばかりのHちゃんは、いきなり楽譜をマスターし、それと同時に初見奏がバリバリできるようになってしまいました。
新しい本もまたたく間に弾きこなし、次々と新曲に挑戦しています。
2年生のNちゃんの歌唱力はすばらしい。
その感受性と表現力は、わずか8才とは思えないほどの美しさです。
同じ2年生のM4ちゃんは、小さいのに よく訓練された柔軟で強い手を持っています。
それも、たゆまぬ努力の証。課題を次々とこなし、いっぱしの「中堅ピアニスト」になったことを実感させてくれました。
3年生のSちゃんは、子どもには難しい楽譜を根気強く読み、積極的に取り組み始めました。
指も大変よく回るようになりました。
5年生のTちゃんは、発表会のために大曲に取り組み、それだけの実力と表現力が身についていることを見せてくれました。
中1のAちゃんは、自分の好きな曲を選んで、難しいリズムに根気強くチャレンジして、着々と自分のものにしています。
同じ中1のY子ちゃんは、「発表会にはちゃんとしたクラシックを弾きたい」と、ソナタに挑戦しています。
中2のM3ちゃんは、見るたびに自信を増し、生き生きとした音楽を表現していると思います。学校の吹奏楽部でも、充実した日々をすごしているようです。
中2のMちゃん。彼女のリズム感や音楽センスは、やはり秀逸です。最近では、大人っぽいボサノヴァを追求しています。

どの子も皆、すごいな、と思います。
レッスンするたびに 毎回「この子は最高!」と思うんですが、それがどの子に対してもそう思うので、各々の個性が、その子だけが持っているすてきな天才を発揮させているのだと実感します。

大人のみなさんもすごいですよ。

Hさんの暗譜力は まるで十代の青春真っ盛りの人みたいだし、キノパパのピアノの音色は、とても柔らかで美しい。
また、Tさんの音楽に対する情熱と努力、そして何事も克服してしまうパワーには圧倒されます。

こんな天才のみんなに、わたくしヒバリ先生が教えることなんて何もないんだけど。
私は、教えるんじゃなく、プロデューサーというか、練習のアイディアやヒントを思いついて助言したり、生徒のみんなと一緒に、楽しいやり方で演奏したりしてるだけ。
先生、というよりプレイリーダー、みたいだといつも思っています。
いつも、みんなから教わることばっかりなので、私は生徒の皆さんを尊敬する毎日です。

春は、みんなの天才が一気に爆発したみたいな、すばらしいときです。
音楽はすごい。
みんなはすごい。

がんばって やってみよう♪

2013年03月02日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(小3):
先週、最初の1段だけ伴奏を練習してきた「街」の曲。
今日は、2段目にがんばって取り組んでくるかな、と思ったけど、
「2段目はまだやってません」とのことでした。
やる時間もとれないほど忙しかったはずはないと思うけど、まあ、確かに「街」は 小学3年生にはしんどい音読みであるので、今日はちょっと手伝って元気をつけてやるか。

というわけで、
「2段目の伴奏も、1段目とそっくりなパターンだよねえ」
「うん」
「見て。下の音(ベース)が、半音ずつ下がっていくだけじゃない?」
「あ、ほんとだ」
「じゃ簡単なんだね。それにほら、上の和音は、ずっと同じ音のままなんだ。1段目より簡単かも」
「弾いてみる!」
といった風に、少しずつ誘導して、1ページ目を全部、両手で弾くところまで、まんまと(?)こぎつけることができました。
Sちゃんは、その気になれば充分、自分一人で予習することができる力を持っているのですが、いつもいつもコンスタントに、一人で努力を続ける、というのは子どもにとっては重いことだと思います。
しかし、こうして、ちょっと励まされたりヒントをもらったりしただけで、「やってみる!」と勇気を出すことができるのです。

何より、「弾いてみたい」と憧れる気持ち、そして「難しいけどがんばって取り組めばできる」という勇気を持つことが、子どもたちが難しいピアノを続けていく力となるのだと、Sちゃんたちを見て実感しています。

一人一人に合った楽譜で♪

2013年03月02日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(小2):
「♯と♭」を練習する課題が宿題でした。
ヒバリ教室では、生徒の一人一人に、どんなテキストが合うか 熟考して「この子にはこれだ!」という、考え抜いた楽譜を与えています。
だから一人ずつ、みんな使っている楽譜がまちまちです。
(「バーナム」とか、基本のエクササイズに使うものはみんなが使いますが)
そして、Nちゃんは「ともだちピアノ」というテキストを使っています。
このテキストは、イラストも品があっていいし、他のテキストに比べて イメージや感性により訴えるような内容なので、本好きで想像力豊かなNちゃんにはぴったりだと思います。

話を戻して、今日のNちゃんの課題は、同じメロディーで 第三音に♭がついたのとつかないのを弾き比べるというものです。
メロディーに♭がつくと、曲が短調に変わり、途端に悲しい曲になってしまいます。
今日の課題では、仲良く眠っている子ヒツジたちと、お母さんが見当たらなくて泣いている子ヒツジたち、という説明がついていて、Nちゃんはその「お話」を朗読するところも含めて、楽しんで弾くことができました。
来週は、同じメロディーに、さらに第四音に♯も加わります。
すると曲は、たちまちアラビアンな曲に変わりました。
「ふしぎなランプ」というお話もついています。
来週、Nちゃんが、イメージ豊かに弾いてくれるのを楽しみにしています。

リズム感抜群、ワン・ノート・サンバ♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Mちゃん(中2):
M3ちゃんと同じく、学年末テストがようやく済んで、ホッとしたというよりは消耗した(?)といった印象・・・
ウォーリー3号(忘れん坊チーム第3メンバー、という意味)のMちゃんではありますが、実は誇り高く目標も高い女性なので(とヒバリ先生は見抜いている)、試験期間中は努力したのであろうと思われます。
それでも、ピアノは休まず、よく頑張りました。
先週は試験前日だというのに、「今日、この曲終わったら、発表会の曲決めると思って」と、練習中だった「マシュ・ケ・ナダ」のアドリブを全部完成し、曲を仕上げてきたのでした。
そして決めた「発表会の曲」。
今年のMちゃんの曲は、ボサ・ノヴァの「ワン・ノート・サンバ」に決定しました。
タイトルからもわかるように、メロディーの主体となる音が「ワン・ノート」つまり、1つしかありません。
1つだけの音で、どうやってメロディーを聞かせるか?
それは1にも2にも、躍動感あふれるリズムにかかっているのです。
リズム感抜群のMちゃんにこそ、「ワン・ノート・サンバ」はピッタリというものでしょう。

先週、曲を決めたとき、手ごろなピアノ譜面がなかったので、ありあわせのエレクトーン楽譜を1コーラス分だけコピーして渡し、 「伴奏はコードでつけておいて。リズムはこれで」と、とりあえず伝えました。
なんとMちゃんは、即座に右手のメロディーを弾き、左手のコードネームを見ながらボサ・ノヴァのバッキングを弾き、なんとか1コーラス目を形にすることができたのでした。
すごいぞー\(^o^)/
だってね、その「コード進行」というのは、たとえば Em7 → E♭maj7 → Dm7 → D♭7 みたいなものなんですよ。
これを即座に鍵盤上で構成しながら、ボサ・ノヴァのリズムで弾ける中学生って、なかなかじゃないですか?!

そして今日は、先週渡したエレクトーン楽譜も見なくていいほど、コードの流れもリズムの流れも「はいって」いて、ポイントポイントをアドヴァイスする先生の言葉だけで ちゃんと「ワン・ノート・サンバ」を弾きこなしているMちゃんです。
本人は「だって、すっごいがんばって、記憶を呼び覚ましながら弾いてるんだもん」と言いますが、記憶でボサ・ノヴァが弾けるものではありません。
Mちゃんが「記憶」だと思ってる、自分のアタマの中から出てくる和音の響きやリズム、それは、Mちゃん本人の中にある「センス」というものなんですよ。
楽譜は、その「センス」の裏付けやガイドとなってるだけでね。
わかるかな? わっかんねーだろうな~ (このギャグも、みんなにはわっかんねーだろうな~ 古すぎて)

というわけで、M&M二人とも、そろって個性豊かな天才を発揮してくれた、今日のレッスンでした!


ジャズピアノに慣れてきた♪

2013年03月01日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
M3ちゃん(中2):
学年末テストが終わって、ホッとした様子で現れました。

発表会にと練習している「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」。
今日は以前に比べ、ずいぶん硬さが取れて、きれいな音になってきました。
先週までは、音を間違えないように! 和音をちゃんとつかめるように! などと とても力んで弾いている感じがありました。
一生懸命に弾くあまり、ピアノの鍵盤も叩くようになってしまうため、音はうるさくなるし、自分もとても疲れてしまっていたのです。
ところが今日は、前半など特にふわっとしたきれいな音が出て、テンポも走らず、
「おお・・・これなら・・・」というような音色が出るようになってきています。
ようやく、本来 M3ちゃんの持ち味であった「美しく歌うような音色」を取り戻しはじめたようです。

初めてジャズをやって、今までのクラシックとはまるで違う弾き方にとまどい、力が入ってしまっていたのが、何度も弾くうち ジャズの音使いにも慣れ、自分の音色や歌い方に耳を傾ける余裕が出てきたのでしょうか・・・

1カ月近くもやっていた「テーマ部分」が ようやく軽やかに弾けるようになってきたので、いよいよ、2コーラス目のアド・リブ部分へと進めることにしました。
1コーラス目のコード進行はそのままに、右手が自由なリズムで 踊るようにアド・リブメロディーを奏でます。

ジャズピアノのアド・リブは、クラシックのようなレガートでは弾きません。
ひとつひとつの音が、全部ハッキリと「立った音」で聞こえるように、ノン・レガートあるいはマルカート、という弾き方で弾くのです。
「ジャズの音は、ひと粒ひと粒、チャーハンのお米みたいに弾いて!お米がひと粒ひと粒、パラッパラになるように。ベッタリとか、ねっちりとか、そういうゴハンにならないように。」
先生の、わかったようなわからないような説明に、M3ちゃんは「パラパラゴハンの音」を追及しながら 何度も弾いてみています。
ときおり、「それよ、その音!」というような音が出て、「やったー」という手ごたえを感じることも。

試行錯誤しながらも、一歩一歩、ジャズピアノが板についてきてる!
すっごく素敵な演奏に仕上がりそうな予感がします。
がんばれ。