M4ちゃん(小3):
このところは、テクニックの本「バーナム」と それに併用して「
こどもポップス曲集」を弾いています。
今までに「となりのトトロ」「ミッキーマウスマーチ」「ハッピーバースデートゥーユー」を弾き、今は「君をのせて」をやっています。
「君をのせて」は、小学校中学年の学芸会とか、合唱祭などに歌われる定番ですね。
M4ちゃんも「学校でこれ歌うんだ」というので、ピアノでも弾いてみようよ、ということになりました。
今M4ちゃんが使っている「こどもポップス曲集」は、みんなのよく知っている童謡や世界の民謡、アニメ、ディズニーの曲などがたくさん載っていますが、「子どものピアノ学習者」のための楽譜ではないと思います。
多分、大人の・・・幼稚園や保育園の先生とか・・・が弾くための曲集じゃないかな。
でもそれだけに、そこそこのテクニックで演奏効果もあるように配慮され、イントロや間奏・エンディングなどもついていて 曲としてまとまっているので、3年生のM4ちゃんが弾くのにちょうどいいのです。
ただ難点は、本の版が 一般のピアノ楽譜よりひとまわり小さくて、音符も小さいことかな。
でも、M4ちゃんは大人っぽくしっかりしてる子ですから、小さい音符でも大丈夫でしょう。
この「こどもポップス曲集」は、とてもいいです。いい本みつけた。
子ども向けの曲集とか、アニメソング集、などといった楽譜はたくさんありますが、中身をよーく吟味しないと、つまらないものが多いので要注意です。
その歌のテーマやコンセプト、表現などを第一に考えず、「バイエルの○○番でひける」とか「ハ長調でひける」とかを優先するため なんでもかんでも バイエル風の伴奏をつけていたり、C、G、Fの3種類だけの和音ですべてまかなっていたりと、だっさい編曲がいっぱい市販されています。
私自身は、小学生のころ水星社という出版社から「NHKみんなのうた」のピアノ伴奏つき楽譜が1巻~10巻ぐらいまで市販されていて、それを弾いて楽しんでいました。
子どもの読譜力で読みこなせ、弾きこなせる曲もたくさんありましたが、基本的には「一般向け」の本だったと、今になって思います。
音符も小さいし、TVで放映されていたその通りのアレンジが採譜されたものでしたから、音楽的にしっかりしていて一流でした。
私が小さい頃には、今のように「子どものための○○」などの楽譜は あまりありませんでしたが、逆に、ヘンなアレンジの楽譜に毒されなくて、かえってよかったような気もします。
ピアノの演奏力が大分ついてきたM4ちゃんにも、広いジャンルの音楽を弾き、楽しみ・工夫して表現する経験をひろげてほしいと思って、この曲集を取り上げてみました。
M4ちゃんのように、まじめで、よく勉強する優等生の子には、特に、王道のテキストだけでなく、こうした「感受性」や「表現力・応用力」などを刺激する楽しい曲をたくさん弾くことが大切だと思います。
それにしても、ヘンな曲集 多いよ~
買うときは、みなさん気をつけて!