HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

題名のない音楽会・名前を覚えてもらえない作曲家

2024年08月18日 | TV・映画・ステージなど

遊びに来ていたドクターが、今朝放送された『題名のない音楽会』の内容を教えてくれました。

「『クシコスポスト』の作曲者の名前をね」

「ああ、ネッケ」

「知ってる人0人だった」

 へー、びっくり。

運動会とかでいっぱい聴かれてる曲だけど、作曲者の名前はみんな知らないんだね。

ドクターが帰った後、予約録画しておいた「題名のない音楽会」を見てみました。

本日のテーマ「学校で習ったのに、しかも超有名曲なのに、作曲者の名前が知られていない曲」の街角調査ランキングで、知られてない順に

5位 ハンガリー舞曲5番(ブラームス)

4位 ペールギュントより「山の魔王の宮殿にて」(グリーグ)

3位 カルメン前奏曲(ビゼー)

2位 トゥーランドットより「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ)

…ときて、映えある1位がクシコスポスト(ネッケ)、ということでした。

曲の知名度と作曲者のそれとのギャップも面白かったけど、このラインナップを見て私が面白いと思ったのは、その曲の舞台となってる国の人が作ったんじゃない曲だらけ、ということです。

民族色満載の「ハンガリー舞曲集」を作ったのは 「ドイツ3大B」と評されるブラームス(もちろんドイツの人)だし、スペイン舞台で闘牛士とかが登場する「カルメン」を作ったのは スペインの人じゃなくてフランス人のビゼーだし、中国が舞台の「トゥーランドット」を作ったプッチーニはイタリアの人だしね。

プッチーニは、他にも 自国じゃない日本を舞台にした有名なオペラ「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」を作ってるよね。

ちなみに、「クシコスポスト」の作曲者ネッケはドイツの人で、タイトルの「ポスト」はドイツ語の郵便のこと、そして「クシコス」は英語で言えば「ライダー」、訳せば「馬に乗る人」なんだけど、この「クシコス」という言葉、実はハンガリー語をドイツ語読みしたものなんです。ほら、ここにも自分の国のことじゃない言葉が。全体「クシコスポスト」は「郵便馬車」という意味です。(ドクターは「クシコスっていう人が作ったのかと思ってた」とのこと笑)

こうして見ると、昔のヨーロッパの人たちの まだ見ぬ国(特に東洋)へのエキゾチックなイメージや憧れを反映してるのかなあ、と思いました。

東洋や中近東への憧れといえば、モーツァルトやベートーヴェンも作ってる「トルコ行進曲」もその類だし、多くの音楽家が作ってる「アラベスク」という曲も、意味は「アラビア風の」ということなので、やっぱりオリエンタルな雰囲気への憧れなんだと思うんだよね…

今みたいに、簡単にいろんな国へ行けたり、ネットやTVや本やいろんなメディアで、自分が行けなくても世界の国々を知ったりすることがなかった、昔の人たちの憧れが、これらの名曲を生み出したのかなー、と思ったことでした。

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反田恭平さん「みんなを笑顔にする仕事です」🎵

2022年09月23日 | TV・映画・ステージなど

NHKEテレの子ども番組「みいつけた !」に、ピアニストの反田恭平さんが出ていました。

反田さんは、去年(2021)18回ショパン国際ピアノ・コンクールで2位に入賞した人で、これは日本人としては、51年ぶりの快挙なのです。

さて、番組の中で、キャラクターの「スイちゃん」が、反田さんに「『ピアニスト』って、どんなお仕事なんですか?」と質問しました。

そしたら、反田さんは

「ピアニストってね、世界中でピアノを弾いて、みんなを笑顔にする仕事です」と答えていて、なんかすごくいいなあ、と思いました。

ただ「ピアノを弾く」だけじゃない。

「みんなを笑顔にする」んだよ。

反田さんの、ピアニストというお仕事に対する 愛情と誇りが、この言葉から伝わってきたよ!

それと同時に、ヒバリが思ったのは、ピアニストに限らず世界中の働く人たちも、「みんなを笑顔にする仕事」をしているんだね、ということでした。

「八百屋さん」… 「新鮮な野菜を提供して、みんなを笑顔にする仕事です」

「レストランの人」「おいしい料理を作って、みんなを笑顔にする仕事です」

「美容師さん」「素敵なヘアメイクをして、みんなを笑顔にする仕事です」

「テレビに出る人」「おもしろいことや楽しいことをして、みんなを笑顔にする仕事です」

「お医者さん」「みんなの病気を治して、みんなを笑顔にする仕事です」 

などなど

ねっ

大人のみなさん。

 日々 忙しいけど、ちょっと立ち止まって、「私は 私の仕事でみんなを笑顔にできているかな」と振り返ってみたら。

もしも、いまいちかな…などと感じたら、ただただ仕事をこなすだけじゃなく、自分の仕事によって 一人でも多くの人が笑顔になるように、と、心を込めてお仕事してみましょう。

そうしたら、自分ももっと楽しくなって、そのことによって、笑顔になってくれる人も増えるかもしれないよ。

と、反田さんの言葉から、そんなふうに思ったのでした。


反田さんは、また、「ピアノ弾けるってとても楽しいし、人生豊かになるから、みんなも弾いてね」と言っていました。

コレは、ヒバリもめちゃくちゃ同感です。

みんな、たくさんピアノを弾きましょう!

人生豊かになるよ!

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連弾楽しいよ🎵

2022年05月21日 | TV・映画・ステージなど
テレビ朝日「題名のない音楽会」。
題名のない音楽会|テレビ朝日

題名のない音楽会|テレビ朝日

テレビ朝日「題名のない音楽会」オフィシャルサイト

 
本日のテーマは「連弾」でした。
ピアノをやってる人にとって連弾は、自分以外の人と「共演」できる、いちばん手近な合奏形態です。
それでいて、そのサウンドは豊かでリズムは楽しく、演奏効果は一人の何倍にもなる。

ヒバリ先生は連弾が大好きで、発表会はもちろん普段のレッスンでも頻繁に連弾を取り入れています。

ヒバリ教室には「げじこ&K美」、「炭焼き職人くん&ジェリー」など 固定した連弾ユニットもいくつか存在し、またヒバリ先生自身も「おゆみとピーコ」という連弾ユニットに長年所属していて、連弾が好きすぎて連弾と合奏だけのYouTubeチャンネルも作ってしまったほどなのです。

下に動画の一例を貼っておきますので、興味のある人はYouTubeチャンネルの動画も見てくださいね。
連弾は素晴らしいので、みなさんも好きになってください。



チコちゃんに叱られる・「逆上がりはなぜやるの?」とピアノ

2022年05月14日 | TV・映画・ステージなど
今朝、テレビで「チコちゃんに叱られる(NHK)」を見ていたら、「小学校で『逆上がり』をやるのはなぜ?」という問題が出されていました。

チコちゃん 逆上がりは何のためにやる?逆上がりのコツや練習方法は?

22年5月13日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『小学校で逆上がりをするのはなぜ?』という問題。子供たちに努力が報われる成功体験を積んでもらうために番組で...

What an Interesting World

 
その答えは「子どもたちに達成感を経験してもらうため」ということでした。
確かに「達成感」は大事。最初はできなくても自分で努力をし、工夫して練習を重ね、ついにできるようになった時の喜びは他に変えがたいものがあります。ぜひ子どもたちに経験してもらいたい。
で、『逆上がり』は、低学年の子どもたちにとって
1.最初は難しくてできない
2.でも練習すればできる程度の難易度である
3.難度、体力レベル、諸々 小学校低学年が 少しがんばって達成できるちょうどいいレベル
であるため、課題として組み込まれているということでした。

この番組を見て私は思いました。
「ピアノも『達成感』獲得のために最適じゃん!」と
新しい曲をやる時、最初は難しくて弾けない。だけど弾き方を工夫し、練習法を考え、フォームを検討して、何度も何度も失敗しながら練習を積んで、ついに弾けるようになった時の達成感!
それは苦しい登山道をよじ登って、ついに山頂に立った時と同じ、素晴らしい達成感。まさに「カタルシス(浄化)」とも言えるほどの爽快感と満ち足りた幸福感に包まれる、と言っても過言ではありません。
「逆上がり」で得られる達成感、ピアノも同じだよ。うん、そうだ!
それに、ピアノは、次々と新しい目標にチャレンジし続けることができる。
言い換えれば、次々にいつまでも、達成感を経験し続けることができる。
ピアノすごいぞ\(^o^)/
ねっ、そう思いませんか?

柄本明さん

2020年12月04日 | TV・映画・ステージなど

俳優の柄本明さんがNHKテレビ「あさイチ」に出演されてるので見てます。

柄本さんのお住まいは下北沢、ご近所エリアです。

自転車でのんびり一番街を転がしてたり、奥様と二人でそれぞれワンちゃんを連れて、ヒバリんちの前をお散歩で通ったりして、なんとなく顔見知りになり、ご挨拶を交わしていました。

奥様とワンちゃんと、オープンテラスのカフェでお茶してる姿もよく見かけていましたが、最近はお見かけしないなーと思っていたので、テレビでお元気な姿を見ると嬉しくなります。

柄本さんはトークの中で「学芸会が好き」と話していました。

「舞台に子どもたちがいっぱい出て、一生懸命やってる子もいるし、ただボーッと立ってる子もいるし、その子に「ほら、なんとかチャン、セリフ言わなきゃ」って教えてる子がいたり、そういうのが大好き」と話されていて、それは正にヒバリの思ってることと同じだ、と思って嬉しくなりました。

私も、近所の小学校の運動会を見に行って、子どもたちのダンスなど見るのが大好きなんです。

キレッキレダンスの子、リズム感抜群の子、常に一歩遅れてる子、みんなと反対の方むいちゃった子、どの子も最高です。

そういうのが好きで、ヒバリ教室の発表会や合奏をずっとやってるんですが、柄本さんも、そういうのが好きで「劇団乾電池」をずっとやっておられるんだなー、というのが感じられて、ますます親近感が高まりました。

あさっての発表会、がんばるぞー\(^o^)

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ヒガシマルうどんスープの歌 完全版

2019年01月29日 | TV・映画・ステージなど
今冬の初めごろから、何かの拍子にチラッと目に(耳に)入っていたCM。
え? ちょっと好みの曲?と思うまもなく一瞬で通り過ぎてて。
野菜とかの食材たちが ゾロゾロ並んで出てくるアニメなんだけど、なーんか鍋スープのCMなのかなあ・・・ぐらいしかわからなかった。

ついさっき、また偶然の目撃!
メロディーはとっくに覚えて歌えるんだけど、商品名と歌詞が不明。
でも絶対、好きなタイプのはずなんだ。よーし、検索だ!

思いつくワードをあれこれ入れて検索して、見つけたよ!
その名は「ヒガシマルうどんスープ」のCM。
さっそくYoutubeに そのタイトルを入れてみたら・・・
なんと「完全版」っていう動画があったんだよ。
\(^o^)/ ひょ〜、思ってたのよりずーっとごきげんなジャズスタイルの曲だったよ〜♪
次の「8小節ミニミニ楽譜」に載せよっと(≧∇≦)
っていうか、完コピして弾いちゃうぞー \(^o^)/ ♪

みんなも聴いてみてね。
下のタイトルをクリックすると見れます。

ヒガシマルうどんスープの歌完全版

追記:今、改めてもう一度観たら、ダンスも完コピしたくなったo(^o^)o

今夜はとことん!ピアノと日本人~木村ピアノ

2017年07月26日 | TV・映画・ステージなど
BSプレミアムTVで 日本でのピアノの歴史を追った番組をやる、というので見てみました。
興味深い内容満載でしたが、ヒバリが一番惹きつけられたのは「木村ピアノ」のことです。

大正時代の終わり頃、熊本県山鹿市の木工職人の「木村兄弟」が、近所のお嬢さんの弾くスタインウエイのアップライトピアノの音色に魅せられ、毎日通って聴かせてもらってるうち「こんないいもの、村のみんなにも聞かしてやりたいな」と、徹底的にピアノの構造を研究し、二人で見よう見まね、十数台のピアノを 作り上げてしまったという「木村ピアノ」。
早速二人はそのピアノを いろんな場所に貸し出し、みんなにピアノを聴かせてあげたのです。
再現ドラマの中で、リヤカーにピアノを積んで汗びっしょりになりながら山道を運んで行く木村兄弟の姿を見て、ヒバリは一昨年のことを思い出していました。
ある高齢者住宅のクリスマスイベントに「おゆみ&ピーコ」が連弾出演することになったのですが、そこにあるキーボードじゃ音がしょぼい。
「みんなにいい音を聴かせてあげたいよね」と、下北沢のご近所からデジタルピアノを借り、二人だけで二階から担ぎ出し 車に積み込んで、調布に近い会場まで運んでいったのでした。
木村兄弟が「いい音聴かせたい」一心で リヤカーを引いて山道を行く姿に、同じく「いい音聴かせたい」一心で バカ力でピアノを担ぎ出してた自分たちの姿が オーバーラップしたのでした…(爆)

題名のない音楽会・バッハの謎を知る休日

2017年06月25日 | TV・映画・ステージなど
ヨハン・セバスチャン・バッハ。
バロック時代後期に活躍し、 近代音楽の礎を築いた音楽家です。
今の西洋音楽はすべて元をたどればバッハに行き着くと言われ「音楽の父」と呼ばれています。

本日は、バッハといえばみんなが「ああ、あの顔」と思い浮かべるであろう 音楽室などに掛けられている有名な肖像画の中で バッハが手にしている楽譜の秘密を、音楽家の鈴木優人さんが解き明かしてくれました。
名刺みたいなちっちゃな紙に書き込んである ほんの4小節ほどの楽譜が、壮大な6声3重カノンだったとは!
解説も演奏も、大変興味深く 面白かったです。

この曲に限らず、バッハは、カノン、フーガなどのポリフォニー曲の中に、同じフレーズを転調しながらあちこちに散りばめておくとか、今日のカノンと同じように 楽譜を逆さまから見てフレーズを再現するとか、まるでパズルか「隠し絵」みたいな仕掛けのある曲をたくさん作っています。
その仕掛けを見つけ出し、パズルを解きながらバッハの曲を弾くのは、とーってもおもしろいので、みなさんも是非 バッハの音楽を経験し、彼の仕掛けたラビリンスにはまってください。

もう6〜7年前になるけど、「レイトン教授と永遠の歌姫」という映画がありました。
その中に登場し、秘密を解く鍵となる2つの歌、楽譜をさかさまにすることで現れる第3の歌、そしてその3曲を同時に演奏すると…という 壮大なバロック風の音楽。
このアイディアは、まちがいなくバッハの音楽を下敷きにしたものと思われます。

しかし、バッハの この肖像画にそんな楽譜が描き込んであったとは。
知らなかったよ…というか、これまで音楽史の本や 「伝記」などのさまざまな挿入画、雑誌、パンフレット、などを編集してきた人たちが、載せるのはカオだけでいいや、と 絵の下半分を切り捨てて印刷することが多かったのでは。
これは わたくしヒバリの推理。
新たなる「バッハの謎を解く」であります。


追記:「Google画像検索」で見てみました。
ヒバリの仮説が あながち的外れではないことが立証されました。

題名のない音楽会・カンタービレの音楽会

2017年06月04日 | TV・映画・ステージなど
「のだめカンタービレ」が一世を風靡したのは、もう大分前の話ですが。
「カンタービレ」は音楽用語で「歌うように」という表情記号です。
本日は「カンタービレ」な曲の数々が演奏されました。

ミュージカル「キャッツ」から「メモリー」、シューベルトの歌曲「ます」、そしてラフマニノフの「ヴォカリーズ」。
どれもオリジナルからの編曲で、それぞれ曲のイメージが生かされて素敵でした。

ヒバリは個人的に「ヴォカリーズ」が大好きなんですが、本日の「チェロ+ピアノ」という編成は特に好きです。
胸キュンなメロディーをチェロの音色で聴いていると、息が止まりそうなほど切ないです・・・
ちなみに、演奏したチェリストの横坂源さんが この曲から感じているイメージは
「運命に逆らいながらも 最後は飲まれてしまうような、悲劇的な結末の曲に感じます」ということだそうです。

私はこの曲に「悲劇」は感じたことがないので、これにはびっくりでした。
切ない・・・という意味では、とことん切ないんですが。
やはり曲のイメージは、人それぞれなんだなあ・・・と思いました。

あなたはどうですか。

題名のない音楽会・吹奏楽ならではの音楽会

2017年04月30日 | TV・映画・ステージなど
本日は 東京佼成ウインドオーケストラによる演奏で、吹奏楽の魅力の色々を見せてくれました。
各楽器の紹介、特に音域による細かな紹介があったので、見ている人にもクラリネットやサックスなどが身近に感じられたと思います。
司会の石丸幹二さんも、サックスで演奏に入ってました。
歌も歌えるし、サックスも吹ける石丸さん、すっかり「題名~」のホストとして楽しく溶け込んでると思います。
いつも思うんですが、この方、ミュージカル俳優さんだけあって、立ち姿がとってもキレイですよね。
姿勢がピッと通っていて。
お話もはっきりと活舌よく、よく見ると口を大きく開けて 一語一語しっかり発音されています。
よい姿勢、はっきりとした発声や発音は とてもすがすがしい。
見習うところがいっぱいですね。

今日のフィナーレは アルトサックスで石丸さんも参加しての「宝島」でした。
この曲、フュージョンバンドの「スクエア」がオリジナルなんだよ。
彼らが「T-SQUARE」となるもっと前、「THE SQUARE」時代の作品なんだけど・・・
みんな知ってる?
今では中高生の吹奏楽で超人気曲らしいので、吹奏楽の曲だと思ってる人の方が多いんでしょうか・・・
とはいえ、演奏聴くとやっぱりスクエアのサウンドがほうふつとし、スクエア大好きのヒバリは「わーい\(^o^)/」でした!

題名のない音楽会・青少年のための管弦楽入門の音楽会

2017年04月23日 | TV・映画・ステージなど
本日の放送は「青少年のための管弦楽入門」。
これは 講演会やコンサートのタイトルじゃありません。
れっきとした、曲の題名なんですよ。
作曲したのはベンジャミン・ブリテンという、イギリスの作曲家です。

オーケストラの4つの楽器群(木管楽器、金管楽器、弦楽器、打楽器)と、それぞれの楽器群の中の楽器たちを 曲の中でひとつひとつ紹介しながら進めていき、最後は今まで登場した楽器のトゥッティ(全部一緒に演奏する)で 華々しく終わる、という楽しい曲です。
テーマには イギリスの古い音楽家ヘンリー・パーセルの曲がモチーフとして使われています。

私はこの曲、音だけで聴いたことはあったけど、今日のように実際の演奏で見るのは初めてだったので、とても面白かったです。
オーケストラのことがやさしく、わかりやすく紹介されているので、子どものみなさんにも興味深く見てもらえると思います。
同じメロディーでも 演奏する楽器によって全くちがう音色やイメージになります。
司会の石丸幹二さんも「ナレーター」として参加されていて、オーケストラのいろいろな楽器とその演奏者とともに、メンバーの一人として溶け込んでいました。
「適材適所」でみんなが活躍していて、いいなと思いました。

こういった、楽器を紹介したり、それぞれの楽器に役割を持たせたり、という曲は、ほかにもいくつかありますね。
プロコフィエフの「ピーターと狼」とか、ケテルビーの「ペルシャの市場にて」とか。
サン・サーンスの「動物の謝肉祭」なんていうのもあります。
長大な交響曲とか協奏曲などを 一糸乱れず整然と演奏しているイメージの「オーケストラ」ですが、たまにこういった曲で 役を「演じて」いるのを見ると、その楽器も、演奏者の人も そのキャラに見えてくる。
なかなか楽しいので、時々こういう曲も演奏してもらいたいもんです。


題名のない音楽会 ー ディズニーを支える作曲家の音楽会 ー

2017年04月09日 | TV・映画・ステージなど
今日の「題名のない音楽会」は、ディズニー音楽の特集でした。
最初は「ピノキオ」、ズートピア」、「ラプンツェル」などのテーマ曲のメドレー演奏。
続いて「美女と野獣メドレー」と題して、今ではすっかりおなじみとなっているメインテーマの演奏に続いて、公開間近の実写版映画「美女と野獣」のため新たに作られた歌「ひそかな夢」を、日本ミュージカル界のプリンスの一人(?)で StarSのメンバーでもある山崎育三郎さんが生披露してくれました。
育三郎さん、いつ聴いてもいい声 〜 ♪ ♪ ♪
先週からの新しい司会者・石丸幹二さんと 二人並んで立ったときは、一瞬 ステージにミュージカルオーラがキラめいたように見えましたよ!
石丸さんもミュージカル俳優さんですからね。
(番組の終わり『次回の予告』画面に、石丸さんが歌ってるところがチラッと映りました。これから少しずつ、歌も披露してもらえるんでしょうか。楽しみです)

話を戻し、山崎さんの歌のあとは「主役を支える名キャラクターのテーマメドレー」として、「アナと雪の女王」の人気サブキャラ・オラフの歌「あこがれの夏」、そして「ビビディ・バビディ・ブー(シンデレラ)」、「ハイホー(白雪姫)」と続けて、ファゴットやヴィオラなど 普段メロディーやソロをやることはあまりない楽器にスポットを当てて演奏してくれたのはおもしろかったです。

しかし何だってね。
この間、小学生の生徒たちにちょっと聞いてみたら、みんな「ビビディ・バビディ・ブー」や「ハイホー」の歌はよく知っていても、それを主題歌とする映画は見たことないんだってね?!
「シンデレラ」も「白雪姫」も… (;゚Д゚)
そ、それじゃもしかして「ピノキオ」も「ピーターパン」も?!
「チム・チム・チェリー」は知ってても、「メリー・ポピンズ」は当然見てないんだよね?!(;゚Д゚) (;゚Д゚) (;゚Д゚)

がびーん・・・

「じゃ、じゃあ、みんなにとっての『ディズニー映画』って、何のことなの?」
あせった私は聞きましたよ。そしたら子どもたちの返事は
「アナ雪とか」「そう、アナ雪とか」
・・・それだけ?
「うん・・・」
「『ディズニー映画』=アナ雪なんだ?!」
「うん」
「じゃあ、ディズニーランドっていうのは、いろんなキャラとかがいるアミューズメント、ってだけのことなの? ミッキーとかドナルドとか、プリンセスたちとか?」
「うん!」
みんなは元気よくうなずきました。

うっへー。

ディズニークラシックを観てないなんてもったいない。
今はDVDも簡単に借りて観れるし、ディズニークラシックなんて1枚500円とか セットでいくら、とかで売ってると思うので、みなさん、ディズニークラシック映画をもっと見ておくれ〜
・・・とお願いして、今回は終わりです…

ディズニーについては、また改めて書きたいと思います・・・

題名のない音楽会・「楽譜にあるものだけを演奏しないでください」

2017年03月05日 | TV・映画・ステージなど
上記タイトルは、実は番組の最後に表示された「今日の格言」なんです。
本日の番組タイトルは「歴代の指揮者を語る音楽家たち」で、今、日本で活躍中の三人の指揮者の方の出演により、指揮者としての苦労や 歴代の有名指揮者について語ってもらうという内容でした。
いろいろ興味深いお話を聞けましたが、その中で私が特に興味を引かれたのは、本題ではなくほぼ雑談と言える中での一コマでした。
出演者の一人・指揮者の藤岡幸夫さんがたまたま言っていたこと・・・
それはベートーヴェンの「第九」の楽譜のことです。
「第九」のオーケストラスコア(オーケストラ全体の楽譜)、第1楽章の中で、どうしても腑に落ちない部分がある、というのです。
トランペットとティンパニのリズムが揃っていない。
前後の他の小節は、すべてトランペットとティンパニが同じリズムで演奏するようになっているのに、この1小節だけが違う。どうにも納得がいかないので、楽譜を無視してティンパニにそろえて演奏しているが、たまにトランペットのリズムを楽譜通りに演奏しているのも聴いたりするので、どうするのが正しいのか・・・といったようなお話です。
私はさっそく、手持ちの「第九」スコアを出して来て、問題の箇所を見てみました。
ココです。

なるほど、トランペット(上段)とティンパニ(下段)のリズムが違っています。

ベートーヴェンの「第九」スコアに関しては、以前に岩城宏之氏(日本の指揮者・1932~2006)の著書でも同じような「?」の指摘があったのを思い出し、同じ箇所のことだったかな!と思って 岩城氏の著書「楽譜の風景」を調べてみました。
すると、同じ「第九」ですが、岩城氏の指摘箇所は別のところでした。
「第4楽章の330小節、オーケストラ全員がフォルティシモで盛り上げているときに、ティンパニだけがディミニュエンド→ ピアノになっている謎」。
スコアを見てみると、確かに。

岩城氏の著書では、どうにも腑に落ちないので東ベルリンの国立図書館に行き、ベートーヴェンの手書き原稿の写真版を出してもらい、よーく調べたところ、問題の箇所にディミニュエンドやピアノは書き込まれていなかった。次に、初めて発行された楽譜を見たところ、そこにはディミニュエンド・ピアノが印刷されていた、というのです。
岩城氏の推察では、写真で見てもベートーヴェンの手書き原稿は記号などがなかなか判読できないくらい乱暴なナグり書きなので、最初に楽譜を発行した出版社が間違って写譜し印刷したのだろう、そしてそれが200年以上たった現代でもそのまま引き継がれているのだろう、ということでした。
岩城氏は、それ以前にもシューベルトの「未完成交響曲」のスコアで アクセント記号>とディミニュエンド記号の写譜間違いを解明しています。

岩城氏の指摘、私も多分そうに違いないと思うのです。
昔は、楽譜の伝達はすべて写譜屋による手書きがすべてだったので、見間違いや写し間違いが、そのまま伝えられていったというのは大いにあり得ることです。
それに何しろ、ベートーヴェンの手書きがキタナいというのは定評のあることです。
有名な「エリーゼのために」のエリーゼだって、ベートーヴェンのキタナい文字から判読して「多分こうだろう」と思われてるだけで、実はエリーゼじゃなくテレーゼだった、とか、エリザベートというソプラノ歌手だった、とかいろんな説があるんですから。
「エリーゼ」も「第九」も、ベートーヴェンさんさえきちんときれいに書いておいてくれたら、今になって私たちが混乱しないですんだのに。

だから、本日の日記のタイトルは、本日番組の「タイトル」じゃなく「格言」の「楽譜にあるものだけを演奏しないでください」としました。
前出の岩城氏も 著書の中でこう言っています。
「将来自分が大作曲家になるという確信を持つ人は、後世の人間を悩ませないために、誤解のないよう、きちっときれいに書いて欲しいものだ」って。

アカデミー賞決まりましたね

2017年02月27日 | TV・映画・ステージなど
やはり前評判の高かったミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」が たくさんの部門で受賞しましたね。
監督賞、主演女優賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞の6部門!
音楽・ダンスの好きな人は絶対観なきゃ!!
なんたってジャズピアノ、そしてタップダンスだからね♪ ♪ ♪
ヒバリの好きなのばっかりなのさっ\(^o^)/
TVのニュースで授賞式の模様が少し放送されましたが、トランプ大統領への皮肉・茶化し・抗議・批判などが随所でチクチクと表明されていました。
声に出してor無言でor行動で etc。
今 世界は大変なことに向かって行くんじゃないかと とても不安な状態になってるけど、映画や音楽やアートの人たちを見る限り、みんなの気持ちは繋がっていると 心強く思いました。
世界の人たち捨てたもんじゃないと思いました。

題名のない音楽会・「若きスター奏者たち夢の競演」

2017年02月26日 | TV・映画・ステージなど
番組2500回記念プログラム第4回の今日は、日本音楽界の未来を嘱望される若いソリストの方々による 特別アンサンブルの企画でした。
まずは指揮、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと それぞれバリバリのソリストの皆さんによる弦楽アンサンブル(メンデルスゾーン弦楽8重奏より第4楽章)。
フルオーケストラヴァージョンから小編成へのアレンジは、キリッとまとまっていてとても楽しかったです。
私もそうなんですが、ピアノは基本的に一人で演奏するものなので、日頃は孤独です。
ピアノだけでなくヴァイオリンやその他の弦楽器でも、ソリストというのは一人だけで舞台の真ん中に立ち、オーケストラのバックを従えて演奏するか、またはピアノなどの伴奏者に伴奏してもらうものです。
今日は、普段はソリストとしてスポットライトを浴びている人たちばかりが集まって 普段では考えられないアンサンブルをする、という夢のような企画でした。

2曲目ではピアニストの辻伸行さんが加わって ショパンのピアノコンチェルト、そしてラスト ガーシュウィンの「前奏曲」からNO.1を、辻井さんのピアノと司会の五嶋龍さんのヴァイオリンとのデュエットでの演奏でした。
この曲は 私も大好きで、レパートリーにも加えている曲なのですが、ピアノとヴァイオリンのデュエットとても新鮮ですてきでした。

最後に、辻井伸行さんが、「こうやって同年代のソリストの皆さんと、今回限りの演奏ができたのは貴重だし楽しかった」という意味の感想を述べ、それを受けて 五嶋龍さんが「今回限りじゃなくしましょう!」と言ってくれたのが嬉しかったです。
ぜひ、また皆さんでの演奏(リユニオン?)をやっていただきたいと思います。