HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

弾き語り・歌とピアノ両方は大変だ

2019年05月31日 | 弾き語り

Kさん(メンズ):

今日は「花はどこへ行った」という曲を練習しました。

ラウンドコードで構成されている曲なので、コードの練習のために選んで、先週、歌詞とコードをお渡ししておいたんですが、今日Kさんは、もらったC→ Dのキーによるラウンドコードへときちんと書き直して持参していました。

「弾き語り」なので、ご自分の声に合わせて、キーチェンジしたんですね。すばらしい。

Dのキーのラウンドコードは

Bm  という流れになります。

さて、このラウンドコードを弾きながら歌詞を歌うことになるんですが、一生懸命ピアノを弾けば弾くほど、歌の方は置き去りになってしまう

だって、ピアノ経験まだ4回目なんだから無理ないよね(汗)

でも、せっかくなのに、声が出ないともったいないね

そこで、「ちょっと、歌だけで思い切り歌ってみましょうよ。私がピアノ弾くから」と提案して、ヒバリがピアノを弾き始めてみました。

ピアノも大事だけど、たまには思い切り声出してもらいたいと思ってね。

ヒバリのピアノに合わせて、初めて伸び伸びと歌うKさんの声は、ちょっと甘くてチャーミングで、とても素敵でした。

今にピアノに熟達して、これくらい歌いながら弾けるようになるといいね。

がんばりましょう♪

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ふよみ、バーナム、実力ついたね

2019年05月31日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小3):

今日も、一番最初にやるのは「ふよみワーク」です。

「待って!最初に考えるから」と、少しでもタイムを縮めたいばかりに、書き始める前に答えを考えておこうと真剣に問題を見ています。

「いい?時間計るよ?」とうながすと

「まだ練習だからね!ね!」と必死。

「いいよ。練習ね。よーい、ドン!」

Rちゃん、真剣に答えを書いて行きますが、つまずいたり書き直したりしていると、たちまち時間を食ってしまいます。

「おしい〜、30秒もかかっちゃったよ」と言われ、

「今のは練習だから!もう1回ね!」

これは公式タイムではないというわけです。

こうして、何度も何度も「練習」を繰り返し、ようやくRちゃんが「本番!」と言った時、タイムは1桁(けた)に縮まって、それを「今日の記録」としてワークの端に書き込みました。

ま、先生としては、記録は大した問題じゃなく、集中して考えることや、何度も繰り返し考えることが目的なので、思うツボ。

Rちゃんが音符をよく読めるようになれば大成功です。

「ふよみワーク」の後は、バーナム(オレンジ)です。

「えー、オレンジは1個だけだよ?」としぶしぶバーナムを開いたRちゃんでしたが、「ふよみワーク」や「にこにこワーク」で読譜力が鍛えられたか、楽譜を読み、それを音にして弾いていくことが、いつのまにかスラスラできるようになってい

たのです。

もともと指の形が良く、きれいなタッチで弾けるRちゃん。すぐに課題を弾きこなし、先生にほめられます。

「弾けるじゃない!すごく上手に。次のも弾いてごらんよ」

こうして、いつもは1曲弾くのがやっとだったバーナムを、今日はまるまる2ページ、4曲も弾いてしまいました。

時間が来たからおしまいね、とレッスンを終わった時、Rちゃんはこう言ったのです。

「Rね、バーナム好きになったよ。前は、難しいからイヤだと思ってたけど、もう簡単になった。バーナムもふよみワークも簡単だし、好きだから、またやろう?!」

そうだね。

スラスラできるのは、気持ちが良くて楽しいよね。また来週、やろうね。

でもね、それは、Rちゃんがいっぱいがんばったからできるようになったんだよ。

Rちゃんは気がついてないかもしれないけどね


もう両手で弾けました!

2019年05月30日 | レッスン日記(小中高生)

Mちゃん(小4):

先週「カリプソ・カーニバル」が宿題になっていました。

「ちょっと難しいから、右手だけでもいいよ。右手と左手、別々とかでもいいし」と言っておいたのですが。

ピアノの前に座ったMちゃん、「はいっ」と楽譜を閉じたまま、先生に渡しました。

「えっ、そういうこと⁈」

「はい、そういうことです!」

Mちゃんは、ちょっと得意そうに言いました。 

先生に楽譜を渡してしまうってことは「暗譜してるから、楽譜は見ないで弾く」ってことだよね。

「わかった。じゃこっちで、ちゃんと合ってるかどうか見てるからね」

先生は楽譜を受け取って、Mちゃんからは中身が見えないように小さく広げ、間違えずに弾けるかどうかよーく見る準備をします。

「じゃ、弾きまーす」

Mちゃんは弾き始めました。

右手も左手も、一つ一つ丁寧に音を出して行き、ちゃんと、間違えずに最後まで弾き通しました。

「右手だけでもいいよ。右手と左手、別々でもいいし」と言われていたのに、Mちゃんはがんばって両手で弾けるように練習し、おまけに暗譜までしてるのです。

すごいね!いっぱい練習したんだね。

Mちゃん、一人でこんなに練習できるって、ずいぶん大人っぽく地道な作業をやりとげてるなあ、と思います。

やる気まんまんで向上心、克己心に富んだMちゃん、ますますがんばってもらいたいです。


和音の転回は「花見だんご」♪

2019年05月30日 | 音符・楽譜・テクニック

Cちゃん(小2):

「ピンクのバーナム」もグループ3の終わり近くまで進んできました。

今日は半音階やオクターブのフレーズ奏法、6度の重音奏など、ピアノに欠かせないテクニックを次々と学び、8-3番「でんぐりがえし」まで来ました。

「ピンク」の前のオレンジの本にも「側転(そくてん)」などというタイトルで出てきていた、左右の手で交互に置き換えを使いながらのアルペジオ奏法なのですが、今回は少し高度です。

ドミソ、ドミソ、ドー と弾いたら、次のパターンはミソド、ミソド、ミー と、転回した形でのアルペジオになるのです。

生徒がこの課題に来た時、ヒバリ先生がいつも描くのはこの図です。

「これ、なーんだ?」と聞かれて、

「あっ、おだんごだ」とCちゃん。

「そう、『花見だんご』だよ。3個のおだんごが、串に刺さってる。ピンクがド、白がミ、緑がソ」

色エンピツでひとつひとつ色を塗りながら説明します。

「3つ合わせて

「Cだね!」

さすが、Cちゃんよく知ってるね。

「そう、Cだね。で、このおだんごのピンクをとって.一番上にもってくる」

先生は、もう1本串だんごを描いて、順に色を塗っていきます。

「一番下が白でミ、次が緑、ピンクが一番上。だけど、ピンクと白と緑の3つのおだんごが串に刺さってるのは変わりないね。並び順が変わっても、CはCだ。」

「うん、そうだね」

「で、もう一度、並びを変えてみるよ。今度は白を取って一番上にする。」

もう1本、串だんごをえがいて.順に色を塗っていきます。

「一番下が緑でソ、それから

「ド

一つ一つ塗っていく先生の色に合わせて、Cちゃんは元気に音名をコールします。

「そうそう。こういう風に、同じCでも並び順を変えていくことを『転回』って言うんだよ」

「てんかい?」

「そう、回っていくこと。ドミソが基本形、ミソドが第1転回、ソドミが第2転回。もう一度転回したら元に戻って基本形」

「ふーん、わかった」

これで転回形の説明はおしまいです。

2年生の子どもに、こんな用語いっぺんに教えて難しくないの?と思われるかもしれませんが、ヒバリ教室ではどの子もこれだけの説明で、すんなり転回形を飲み込んでくれます。

そしてこれからは、だんだん複雑でピアニスティックな曲を習うにつれ、何度となく「転回形」という名称を思い出すことになるのです。

今日はその入口かな。

みんなも覚えておいてね。

転回は「花見だんご」!

 


テスト中でも一歩前進

2019年05月28日 | レッスン日記(小中高生)

Sちゃん(高1):

「テスト終わりました〜」と言って、ぐったりソファーに座りました。

「えっ、Sちゃんもテストだったの⁈それなのに休まずレッスンに来てたの変更してもよかったのに… NちゃんもMちゃんも、テストだったんだけどピアノ来てたよ〜みんなスゴいねー」

「でも、私はもう高校だから受験もないしNちゃんやMちゃんは中3だから受験だけど」

Sちゃんの頭にも、NちゃんMちゃん同様「テストだからレッスンを休む」という考えはないようでした。

いいよ、君たち。

それでこそ地アタマが良くなるってもんだ。

 

ハノンの39番、スケールとカデンツにも少しずつ慣れてきたようなので、今日は一番最後の調性からやってみました。

最後といってもト長調。

シャープ1つ付くだけです。ト長調スケールとカデンツ、その平行調(ホ短調)の和声的短音階、旋律的短音階と、次々弾いていきます。

Sちゃん、カデンツの音列が大分覚えられたようで、初めてのホ短調もあまり迷わずカデンツが弾けました。

「弾けたね!音階、大分できるようになってきたね」と先生。

「はい、なんとなく」とSちゃん。

それでいいよ。

音階の流れと指づかい、カデンツの響きなど、どんな調性にでも即座に対応できるよう、身体で感じながら覚えていくのは大事だ。

でも譜面もちゃんと見て、裏付け取りながらしっかり覚えていく。これが最善の方法です。

連弾「アイ・ガット・リズム」、右手だけしか弾けません、と言っていたのですが、ゆっくり一緒に練習して、一通り両手でできるようになってきました。

あとはニュアンス込めて、ノリ良く弾くだけ!

今日は一歩前進できました!


オー・スザンナはバンジョーのノリ♪

2019年05月28日 | レッスン日記(小中高生)

Lちゃん(小4):

先週、楽譜を教室に置き忘れて帰ってしまい、練習があまり出来ませんでした。

残念。

それじゃ、アルフレッドピアノライブラリーの残った曲を終わらせよう、ということにして、ニ長調の課題「オー・スザンナ」を一緒に見てみました。

バンジョーを持った男の人が、楽しそうに歌っているイラストがあります。

「バンジョー提げて出てきた、アラバマを〜♪」という歌詞がついています。

「バンジョーって、これよ。スザンナは女の子の名前。昔のアメリカの歌西部劇ってわかる?カウボーイとかさ。馬に乗って」

今の子どもたちって、西部劇なんか分かんないだろうな、と思いながら聞いてみたら、Lちゃんは「うん、わかる」と言います。

それなら話は早い。

youtubeを開いて、テンガロンハットをかぶったおじさんがバンジョーを弾き、その周りを子どもたちがスキップしながら歌い踊る「オー・スザンナ」の動画をみました。

Lちゃんは「わあ、早い」とテンポの速さにびっくりしていましたが、

「このくらいの速さで弾かなきゃ、オー・スザンナの感じにならないじゃない?最初はゆっくりでいいから、慣れたらこのくらいで弾こうね」と目標を立てました。

ところが、試しに弾いてみたら、Lちゃんはさっき見た動画とほとんど変わらないようなニュアンスで弾けています。

テンポ、タッチ、フレージング。

アーリーアメリカンのいい感じがちゃんと出ているのです。 

すばらしい。

さすがヒバリ教室の上級生だ。

いいノリが身についてる。

来週は仕上げだね!


リードシート楽譜のススメ

2019年05月27日 | おすすめ楽譜・アイテム

昨日は、ふとしたことからレッスン中にセッションとなり、楽しく遊んでしまいました。

たまたま、生徒がコード奏法のできるTさんだったので、そんなことができたのです。

曲のキー(調性)とメロディー、コードネームさえわかれば、何も打ち合わせとか練習しなくても、すぐに合奏したり、もちろん一人で弾いたりもできる。

これが「コード奏法」、そしてそれに使う楽譜が「リードシート楽譜」です。

クラシック楽譜と違って、五線譜は1段、メロディー譜だけです。

その上にコードネーム、そして下に歌詞が書いてあります。(歌詞のある曲の場合)

例)「若葉のころ」の一部

伴奏やアレンジは書いてないので、演奏者が自分のセンスで弾きます。

即興演奏の場合はその場で考えて弾きますが、ちゃんと編曲して使うこともできるわけです。

リードシートでの演奏は 弾く人の実力に応じてどんなふうにでも弾けるし、楽しいし、アレンジのセンスやテクニックを勉強するテキストにもなるので、ヒバリ先生としては大変おススメなのですが、近ごろ とんとリードシート楽譜が見当たらなくなりました。

そんな中、わずかに一部のマニアやセミプロぐらいの人のために、昔から発行されつづけている楽譜があるので、ご紹介します。

昨日「永遠のポップス1」をご紹介したので、今日はそれ以外で、ヒバリも持ってるものを何冊か。

(それぞれ、画像クリックでAmazonのページに行けます)

■ 永遠のポップス(2)

  「若葉のころ」が載ってたのはこっちでした。

(1)はポップスの黎明期ぐらい~1970年代ぐらいの曲が多いですが、(2)には'80年代ぐらいまでの曲も載ってる感じです。

ヒバリの持ってる古い版では(1)に458曲、(2)に358曲、収録されています。

今は再販を重ねて、曲も少し入れ替わり、曲数も変わってるかも。

永遠のポップス(2) 第10版 歌詞・コードネーム付 メロディ譜
高島 慶司
全音楽譜出版社
 
■ スタンダードジャズのすべて ベスト401
こちらはスタンダードジャズのナンバーが網羅されています。
(1)(2)401曲ずつ、合わせて820曲。
ヴァース、歌詞も載っています。
コードが、あんまりプロっぽくない部分もありますが、専門家の人はご自身のセンスでコードをつければいいです。
 
「永遠のポップス」2冊と「スタンダードジャズのすべて」2冊を持っていれば、大体、セミプロとか学習者には事足りると思うので、できればみんなにも持っていてほしいけど、でも、教材として買ってね、というには高いんだよね。(1冊5000円弱です・・・)
お金ある人は買ってください。

即興セッション「若葉のころ」

2019年05月26日 | コード奏法

Tさん(大人):

いつもながらお仕事が忙しくて(めちゃめちゃ忙しくて)、レッスン予約も家での練習も思うようにいかない、という状態の中、昨日「今日中に仕事が区切りつけそうなので、明日レッスンは大丈夫でしょうか?」とLINEが来ました。

そして今日のお昼前にレッスンする運びとなったTさんですが、ピアノの前に座っても「練習が出来てなくて」と恐縮しながら、とりあえずハノンを開きます。

じゃ、ま、とりあえずハノンだね。

今日は26日だから、26番だね。

ってことで、Tさんが弾き始めたハノン26番に、いつも通りエレクトーンでリズムとコード伴奏をつけ始めたんですが。

ミファソミ、 レミファレ、 ドレミド、ラソラソ〜

アレ?何か

何か懐かしい響きが、ヒバリの耳を捉えました。

何かに似てるよね?あの『若葉のころ』じゃなかったっけ?ほら、ココ」

 

↑ これが問題のフレーズ

ヒバリは、そのずっと昔のポップスのメロディーを口ずさんでみました。

「ファーソラーファ、 ミーファソーミ、レ〜

「『若葉のころ』ですね!」

Tさんもその曲を知っていて、ピアノでメロディーを弾いてみています。

ビー・ジー・ズというグループが演奏してヒットし、「小さな恋のメロディー」という映画のテーマとしても使われていた曲。

「そうだよね!やろ、やろ!ほら、楽譜あった」

本棚からリードシート楽譜集を引っ張り出して、Tさんのためにピアノの譜面台に広げ、もう1冊探し出したリードシートをエレクトーンに広げて、たちまち即興のセッションが始まりました。

Tさんが弾くピアノをメインに、ヒバリのエレクトーンでリズムとバックをつけ、何コーラスも繰り返し繰り返し、レッスンほっぽり出してすっかり遊んでしまいました♪  

でも、いいのさっ

これだって立派な「レッスン」だもん。セッションのね。

「若葉のころ」って、昔は注目してなかったけど、こうやって弾いてみたらすっごく柔らかく優しく、素敵な曲だなーと再認識しました。

Tさんも同感だったようなので、また今度練習なしでセッションして遊びましょう\(^o^)/

■ ヒバリが持ってる「リードシート楽譜」の1冊。
↓ 全2巻、Amazonでまだ現役。いちおう「プロユース」となってるので、けっこう使える。
(画像クリックでAmazonのページにいけます)
 

Tくんの分析力

2019年05月25日 | レッスン日記(小中高生)

Tくん(小1):

ふだんは日曜日の午後がレッスン日なんですが、明日の日曜日はお出かけするので、ということで 今日、土曜日の夕方レッスンに来ました。

この前 登校日の後で来た時は、なんだか疲れてる感じがしたので(入学したばっかりなので)、夕方だと疲れてるかなあ、と思ったのですが、今日は大丈夫なようでした。

まだまだレッスンが「楽しいゲームの時間」と認識してる年齢なので、毎週来るたびに「さあ、今日は何からやろうかなあ!?」と、先生と二人で、どちらかが思いついた遊び(とTくんは思っている)からやっていくレッスンです。

今日は、しばらくやっていなかった「リズムカード遊び」の事を思い出したようで、「このごろカードやってないね?」と言うので、それをやってみました。

四分音符、八分音符、二分音符、全音符、それに休符を加えた何種類ものカードをピアノの譜面台に並べ、並んだ通りにリズムを打っていくゲームです。

しばらくやっていなかった間に、習った音符や休符が増え、四分休符だけでなく二分休符や全休符も ちゃんと数えて待てるようになり、並べるカードもいっぱいになって、Tくん本人は遊びのつもりでも、先生から見たら確実な成長が感じられます。

それと、Tくんの理知的な一面…

テキストに出ている曲…知っている歌でも知らない練習曲でもなんですが、例えばA、A' 、B、A' 、という4段構成だとしたら(そんなこと、まだTくんには教えてませんが)、Tくんはジッと楽譜を見て「こことここがおんなじだね」と、Aの前半とA’の前半が同じ音列であることを指摘。そして「だから、ここはおんぷ無しにして、くりかえしの記号にすればいいじゃん。そうして、最後はもう一度おんなじこと弾くんだから、『さいしょにもどる』の印、書けばいいじゃん」と言うのです。

「そうだね。じゃこうすればいいか」

先生は「同じ」と言った部分の楽譜をバツで消し、リピートマークを書き込みます。

それから、最後の部分も消して、D.C. を書きます。

そうすると、楽譜が全部書かれていた時と同じ内容にできるのです。

実は、Tくんがまだ保育園生だった去年、リピートマークやD.C.(ダ・カーポ)、FINE(フィーネ)などが楽譜に書き込まれていて、その時に記号の意味を教えたのでした。

「小さな子に用語は無理」と思われる向きもあるかと思いますが、私は外国語の用語でもコードネームでも、年齢問わず普通に教えてしまいます。

小さい子どもは、意外と、理屈抜きにスンナリ覚えてくれるものだからです。

Tくんは、その用語をちゃんと覚えているのみならず、譜面を見て曲の構成をちゃんと読み取り 分析する、という作業をしているわけで、これはTくんの観察力や分析力の表れである、と同時に、男の子だなー、と感じさせる一面でもあると、ヒバリ先生は興味深く思ったのでした。

 

   


スワニー河、少しバージョンアップです♪

2019年05月25日 | コード奏法

M子さん(大人):

コード奏法によるピアノを始めて半年。月2回のレッスンを、マイペースで楽しんでいます。

今日は「スワニー河」2回目のレッスンです。

前回、1回目のレッスンの時は、右手でメロディー、左手でコードの和音をジャーン♪ と合わせて弾きました。

それだけでも充分きれいですが、M子さんは 昔ピアノを習った経験があるとのことなので、もう少しピアニスティックな伴奏が弾けそうです。

そこで、「コードを3つだけじゃなく4つの音にして(Cならドミソド)、分散和音スタイルのアルペジオにしてみましょう」と提案しておきました。

それが前回の宿題だったのですが、今日、M子さんは とってもきれいに、アルペジオの伴奏をつけて「スワニー河」を弾いてくれました。

せっかくなので、コードもほんの少し変更して、

G → G7 に、そして C → C7に ちょっと変化させてがんばってもらうことにしました。

コードを変えただけで、たちまちメロディーが引き立って素敵になります。

M子さんも「まあ、綺麗になるんですね〜」と喜んでくれました。

そして、さらにもう一つ。

Bメロ、俗に「サビの部分」と言われる、盛り上がる部分で、ほんの少しだけ、メロディーのアタマを「ダブルノート(重音)」にしましょうよ、と提案しました。

M子さんは「あら、できるかしら〜」とびっくりしてましたが、大丈夫、きっとできると思うので、がんばりましょう。

次回、楽しみにしています!

写真はM子さんの楽譜です。

「ページが閉じてしまわないように」と留めているのは、リボンのへアクリップ。

「2つ入っていたので、ちょうどいいと思って買ったんですけど」とはにかんだように笑ってるM子さんは、お孫さんもいらっしゃるんですよ。

ご自分のためにこんなの買うなんて、可愛いですよね。

女子力高い!

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音楽ざんまい、下級生のことも忘れない

2019年05月25日 | レッスン日記(小中高生)

Nちゃん(中3)

Nちゃんは中3の受験生。

先日、中間テストが終わり、ホッとする間もなく 運動会の演奏練習に追われています。(Nちゃんは吹奏楽部の ただ一人のユーフォニウム奏者なので)
運動会が済んだら7月の初めにある「下北沢音楽祭」参加のための練習、そして3年生は夏で引退になっても、吹奏楽部の人数が少ないので、年度末の「北斗祭」の演奏までメンバーとして演奏するそうです。
ここまで忙しいのに、「Cちゃん(小2)と発表会で弾く曲、決まりましたか?」と この頃気にしてくれています。
毎年、発表会では 生徒たちが連弾やアンサンブルをやるのですが、同級生や年齢の似通った「仲良し同士」でユニットを作ることもあるし、上級生が下級生の伴奏をしてあげる、という演目もあって、これが下級生の子たちにとっては大きな楽しみになっています。
Nちゃんは優しいので、小さい子たちから人気があります。
Cちゃんとは、一昨年デュエットをして、「また来年もね」と言っていたのですが、去年は新入生のRちゃんが「Nちゃんに伴奏してもらいたい」と希望したため、一度経験しているCちゃんが 潔(いさぎよ)く譲ったのでした。
優しいNちゃんは「Cちゃん、来年はぜったい一緒にやろうね。約束しよう」と指切りしてくれて、Cちゃんが楽しみにしている・・・という経緯があります。
Nちゃんも、それをちゃんと覚えていて、忙しい中「Cちゃんの曲が決まったら、早めに教えてもらえると助かります」と、ずっと気にしてくれているのです。
低学年の生徒は、集中期間も短いし 長いスタンスで曲を準備する、ということはあまりせず、秋ごろに その時本人の旬となってる曲やお気に入りの曲を楽しくアンサンブルする、ということが多いのですが、そうだね、今回は「Nちゃん忙しいから、早めに決めておこうね」と言って、そろそろ曲を考えていこうと思います。
Nちゃん本人の発表会持ち曲は、モダンジャズの「テイク・ファイブ」。
かっこいいよ。


タランテラのコード sus4の意味は?

2019年05月25日 | コード奏法

Mちゃん(中3):

「タランテラ」のレッスンの続きです。

左手の伴奏を弾くとき、コード(和音)分析をするととても便利なので、ヒバリ教室ではいつも楽譜にコードネームを書き込んでから弾くようにしています。

先生「コードネームを順番に言ってね」

M「Dm … と、次は

先「わかんない時は並べ替えてね」

M「レソシ♭→ソシだからGm!」

Mちゃんのような上級生になると、基本的なコード分析は自力で大分出来るようになっていますが、途中で1つ、わからない和音がありました。

音で言うと「レソラ」。

先生がコードネームを書きました。

Dsus4 (Dサス・フォー)、構成音は1度、4度、5度。

なんか落ち着かない、不安な響きのコードです。

先「sus4 (サス・フォー)のsus は、suspend (サスペンド)の略。suspend (サスペンド)ってどういう意味だ?」

M「え〜サスペンド?サスペンド?」

先「suspendは動詞だから、erをつけるとそれをする人、とかになるよね。ほら、こうなるよ。suspender。サスペンダーってわかる?ズボンとか吊るヤツ」

M「ああー、うんうんうん」

先「suspendを名詞にするとsuspense。スリルとサスペンス、っとかって聞かない?

M「あっ、サスペンスドラマって、ありますよね。えと、"殺人"?」

先「サスペンスでも殺すとは限らないじゃん。さあ、サスペンダーとサスペンスドラマの共通点は何だろう?意味を推理してみて?」

M「それじゃ… "奇妙"かな

先「それはstrange (ストレンジ)でしょ」

M「あ、そっか(^O^;)

suspend (サスペンド)の意味は「吊るす」とか「宙に浮いて不安定」または「保留する」みたいなことです。

コードのsus4は不安定な響きを持つため、次のコードへ解決した時、より安定感を増すという効果があるのです。

先「わかったね?それと、ここに書いてある記号leggero (軽やかに)はイタリア語だからね。イタリア語らしくアクセントつけて『レッジェ〜ロ♪!』って読んでね」

M「レッジェ〜ロ♪!」

先「どう?!ピアノばかりか英語やイタリア語の勉強までできる。なんて良い教室なんでしょう!」

M「アハハ

はい、これで本日の「外国語講座」は終わりです。

みなさん、「sus4 (サス・フォー)」覚えておいてね。

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本場「タランテラ」ダンス、驚きの元歌

2019年05月25日 | ブルクミュラー

(Mちゃん(中3):

ひょんなことから 発表会に弾く曲が早く決まり、ある程度練習したので、これをキープとし、何だかんだでまだ残っていた「ブルクミュラー」を どんどんやって終わらせよう、ということになりました。

今日は20番「タランテラ」です。

「タランテラ」についてはこのブログでも何度か書いているので、読んでみていただけるとわかりますが、タランテラというのは固有名詞ではなく、「曲のスタイル」を表す用語です。

8分の6拍子の急速なリズムを持つダンス音楽。それがタランテラです。

名前の由来には、有力な説が2つあり、

1.タランチュラという毒グモに刺された人は、死ぬまで踊り狂う

2.タランチュラに刺された人は 倒れるまで激しく踊り続けると、汗によって毒が抜け、命をとりとめる

というものです。

いずれにしても、毒グモ・タランチュラに由来している。

「どっちにしても、倒れるまでは踊るんだね・・・」

「そうだね・・・」

タランチュラ、恐るべし。

「タランテラって、どんな踊りなんだろうね。見てみようよ」

先生がYOUTUBE画面を開いて、「tarantella 」と入れると、すかさず「talantella ballet」と出たので、その画面を開き、Mちゃんと二人で見てみたら・・・

イタリアの民族衣装っぽい服装の踊り手たちが、軽やかにステップを踏んでいるダンス。

「なんか、あんまり激しくないね」

「楽しそうに踊ってるね」

という印象でした・・・

多分、バレエ画面を出してしまったので、あんまり激しくはなかったのかも?

普通の「ダンス」って入れれば、きっと本格的な激しいのが観れるよ。

そう思って、Mちゃんが帰った後「ballet」なしの「dance」で 再度探してみました。

ヒバリの期待した「タランテラ」は、フラメンコ風の真赤なドレープに包まれた衣装のダンサーが、苦悶(くもん)の表情で 狂ったように急速回転しながら、バッタリ倒れ伏すまで踊る、という感じだったんですが・・・

本物のタランテラはそんなんじゃなく、輪になって和やかに踊る民族舞踊、って感じでした。(^^;

そして、リズムは「スキップ」でした (^^;(^^;

確かに、スキップは8分の6拍子だよね。

タランテラなんだよね。

でもちょっとがっかり・・・明るく軽快すぎ。

そして、もっと驚いたことには、イタリア本場の「タランテラ」ダンスを次々と見て行ったら、途中、曲として「おにのパンツ」までが使われてたことだよ!

た、たしかにこの曲はイタリアの歌だ。

「おにのパンツ」というのは日本の替え歌で、ほんとはイタリアのヴェスヴィオス火山へ観光にいく登山電車のCMソング、「フニクリ・フニクラ」なんだから。

イタリアのご当地ソング。

そして8分の6拍子。

たしかに。タランテラだ。

タランテラの条件をすべて満たしてる。

でもな~

情熱的で深刻な踊りかと思ってた「タランテラ」なのに、本場演奏は「おにのパンツ」だったとは。

見なきゃよかったカモ・・・(*_*;

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速書きワザ「ファ」は「フ」で!?

2019年05月24日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小3):

今日も「おんぷわーく」からの始まりです。

「おんぷにこにこわーく」は、もうどんどん進んでしまったので「5巻」までほとんど終わり、あと1~2ページしかありません。

残ったそのページの色塗りをやって、つぎは先生手づくりの「ふよみワーク」です。

Rちゃんは「ヘ音記号」の読みが得意なので、今日はヘ音記号の問題がたくさん出ている「NO.4」をやることにしました。

「時間はかるよ!」と先生がIphoneのストップウォッチをスタンバイし、

「よーい、ドン!」で書き始めます。

「えーと、えーと、なんだっけ。あっ、まちがえたー」などと消したりしていると、時間をくってしまいます。

最後まで書いて、54秒(以下は切り捨て)かかりました。

先生:「消したり書いたりしてると、そこで時間かかっちゃうね?まちがえなければ、1分切れるじゃない」

R:「もう1回やる!いい?やるよ?」

先生:「いいよ。よーい、ドン!」

2回目は・・・46秒になったよ。

R:「もう1回!もう1回!あの、あの、あのね、『ファ』って書くと、時間かかっちゃうんだもん。フ と ァ と二つ書かなきゃいけないから」

先生:「そっか。いいよ、じゃ、ファの所は『フ』って書いとけば」

R:「『フ』でいいの?やったー\(^o^)/」

こうして、何度も同じ問題を繰り返すうち、最後は驚きの「7秒」という数字が出ました!!!

R:「\(^o^)/\(^o^)/きゃ~☆☆☆」

やったね。これくらい早く書けると、名人だね!

来週もまた10秒切れるようにがんばろう。「ファ」→「フ」でね。(笑)


暗譜を早くする方法:「ベースだけで弾いてみる」

2019年05月23日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

ドクター(大人):

月に2回のレッスンです。

ショパンのノクターン中、最難関のひとつと言われてる「8番」を練習していて、もう最後まで、音を取り終わっています。

楽譜を見ないで弾ける箇所もいくつもあり・・・っていうか、楽譜を見てると細かいところや大きなジャンプは弾けない・・・(^^;

そのようにして、楽譜をあまり見ないで弾いていると、ドクターは正直なので、「アレ?ここの音はどうだったかな」とか「つぎのベースはこれでよかったかな・・・試しにこの場所で弾いてみよう・・・」「ホッ、合ってた」「あ~、やっぱ違ってた」などの《心の声》が、みんなヒバリにも聞こえてきてしまう・・・

もちろん、実際に《声が聞こえる》わけじゃないんですが、弾いてる音にその気持ちが反映されてるのです。

「合ってるかな~の音」「心配の音」のように、はっきりと表情のある音色になって、手に取るように気持ちが伝わってくる(笑)

変ニ長調、♭♭♭♭♭と複雑なキー、その上しょっちゅう臨時記号で右往左往させられるので、音を覚える苦労は並大抵ではありません。

そんなとき、左手を「ベースだけ」にして、右手のメロディーと一緒に弾いてみると、ベースの流れがくっきりと浮かび上がって、かなり覚えやすくなります。

「ベース」というのは、和音の性質を代表した音なので、ベースを弾いただけで、その小節を支配してるコードも彷彿(ほうふつ)と浮かび上がってきます。

「ベースだけ」の弾き方をやっておくと、次に全部の音を楽譜通りに弾いたときも、ベースの音が自分の耳にはっきりと聞こえるようになっていて(不思議だけど)伴奏もおぼえやすくなるし、メリハリのあるいい音になってるのがわかると思います。

暗譜に苦労してる人、「ベースだけ弾き」ぜひお試しください。