近くの工務店さんが毎年行っている「おもちつき」に参加させてもらいました。
なんでも、地元で昔からずーっとやっているという、本物のおもちつきなのです。
本物の、というとなんか変ですが、子ども会や地域センターなどで「イベント」として行うのとは違う、という意味。
臼からして、近所に生えていたケヤキの木を伐ってくり抜いて作ったものという大臼で、胴の部分には「昭和21年5月」と刻んでありました。昭和21年というと1946年だから、あと半年くらいで、60年使っている、ということになりますね!(@o@)
おもちを入れる部分は、長い間に傷ついたり凹んだりして、時々削り直すので、最初の頃よりも深くなっていて、縁の部分も、5センチくらいは切り取って低くした、ということでした。
親戚の人たちや地元の人たち、お得意さん、取引先の設計事務所さん、お友だち、友だちの友だち、誰でも大歓迎らしく、朝から人がいっぱい集まりました。
工務店の作業所に臼を据え、表にはちゃんと石造りのかまどがあって、工務店ならではの ふんだんにある材木を、男衆が惜しげもなく次々とナタで割っては、ボウボウと火を燃やして、6段重ねくらいの蒸籠で餅米を蒸します。
今日は1日がかりで、170kgの米をつき上げるんだそうです。
火を燃やす者、蒸籠を運ぶ者、細い杵でもち米をこねる者、大きな杵でつき上げる者。子どもたちも、大人に抱えられるようにして、自分の身長よりも長い杵を奮わせてもらっています。
また、割烹着を着た女性たちは、手際よく手水をつけて餅を返し、つき上がった餅は素早く台の上で切り分けられて、のしもちの型の中で四角くのされ、あっという間に「つきたて餅」と印刷された袋にピッタリ納められます。
その合間には、威勢良くかけ声をかけたり、大樽の生ビールを飲んだり、大鍋で煮えているおでんを食べたり、それはそれは賑わっています。
お昼近くになると、「今回のはみんなで食べる分ですよ」と声がかかり、つき上がったひと臼分を、女性たちが次々に、大根おろしや餡のバットの中へ小さくちぎり入れていきます。
たちまちのうちに、大量のからみもち、あんころもち、のりまぶしもちが出来上がり、みんな、好きなのを紙皿にとって頬張ります。
人々の間を縫って「ようこそいらっしゃいました。遠慮なく、どんどん飲んで、食べてくださいな」と声を掛けて歩くのは、工務店の大奥様。
小柄でほっそりして、金色のピアスが光る、粋でかっこいいおばあさまでした。
この『もちつきパーティ』の光景から、私がすぐ連想したのは、ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズ第1巻、「大きな森の小さな家」です。
親戚中が集まって、メープルシロップやかえで糖を作る「砂糖作りパーティー」にそっくりです。
強そうなおじさんたちや、かっこいいおばあちゃんが登場するところもね。
現代の、しかも東京の住宅街で、こんな風習がずっと保存されていたなんて、全然知りませんでした。
私はお昼ごろ帰りましたが、どうやら男衆たちは、夕方までかかって全部の餅をついた後、今度は酒盛りとなるようです。
みなさん、「大きな森の小さな家」を読んでもらったら、この「おもちつき」の雰囲気がよくわかりますよ!
なんでも、地元で昔からずーっとやっているという、本物のおもちつきなのです。
本物の、というとなんか変ですが、子ども会や地域センターなどで「イベント」として行うのとは違う、という意味。
臼からして、近所に生えていたケヤキの木を伐ってくり抜いて作ったものという大臼で、胴の部分には「昭和21年5月」と刻んでありました。昭和21年というと1946年だから、あと半年くらいで、60年使っている、ということになりますね!(@o@)
おもちを入れる部分は、長い間に傷ついたり凹んだりして、時々削り直すので、最初の頃よりも深くなっていて、縁の部分も、5センチくらいは切り取って低くした、ということでした。
親戚の人たちや地元の人たち、お得意さん、取引先の設計事務所さん、お友だち、友だちの友だち、誰でも大歓迎らしく、朝から人がいっぱい集まりました。
工務店の作業所に臼を据え、表にはちゃんと石造りのかまどがあって、工務店ならではの ふんだんにある材木を、男衆が惜しげもなく次々とナタで割っては、ボウボウと火を燃やして、6段重ねくらいの蒸籠で餅米を蒸します。
今日は1日がかりで、170kgの米をつき上げるんだそうです。
火を燃やす者、蒸籠を運ぶ者、細い杵でもち米をこねる者、大きな杵でつき上げる者。子どもたちも、大人に抱えられるようにして、自分の身長よりも長い杵を奮わせてもらっています。
また、割烹着を着た女性たちは、手際よく手水をつけて餅を返し、つき上がった餅は素早く台の上で切り分けられて、のしもちの型の中で四角くのされ、あっという間に「つきたて餅」と印刷された袋にピッタリ納められます。
その合間には、威勢良くかけ声をかけたり、大樽の生ビールを飲んだり、大鍋で煮えているおでんを食べたり、それはそれは賑わっています。
お昼近くになると、「今回のはみんなで食べる分ですよ」と声がかかり、つき上がったひと臼分を、女性たちが次々に、大根おろしや餡のバットの中へ小さくちぎり入れていきます。
たちまちのうちに、大量のからみもち、あんころもち、のりまぶしもちが出来上がり、みんな、好きなのを紙皿にとって頬張ります。
人々の間を縫って「ようこそいらっしゃいました。遠慮なく、どんどん飲んで、食べてくださいな」と声を掛けて歩くのは、工務店の大奥様。
小柄でほっそりして、金色のピアスが光る、粋でかっこいいおばあさまでした。
この『もちつきパーティ』の光景から、私がすぐ連想したのは、ローラ・インガルス・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズ第1巻、「大きな森の小さな家」です。
親戚中が集まって、メープルシロップやかえで糖を作る「砂糖作りパーティー」にそっくりです。
強そうなおじさんたちや、かっこいいおばあちゃんが登場するところもね。
現代の、しかも東京の住宅街で、こんな風習がずっと保存されていたなんて、全然知りませんでした。
私はお昼ごろ帰りましたが、どうやら男衆たちは、夕方までかかって全部の餅をついた後、今度は酒盛りとなるようです。
みなさん、「大きな森の小さな家」を読んでもらったら、この「おもちつき」の雰囲気がよくわかりますよ!