HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Mちゃん楽譜がんばったよ

2017年07月31日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小2):
今日も変わらず、レパートリーを目いっぱい楽しんで弾いているMちゃんです。
ダンスのあいて、このゆびいちばんめ、ことりのけっこんしき、メリーさんのひつじ・・・
右手でメロディーを弾き、左手でCとG7のコードをつけながら、メドレー形式で弾いていくのが、現在のMちゃんの「マイブーム」です。
最初に習ったとき、左手は「ソ」の音だけで、コードでは弾いていなかった曲も、自分でコード伴奏、それも省略形ではなくちゃんと3つの音を全部押さえて弾いていて、しかも毎週、コードの押さえ方が上手になってる。
いつも、よく弾いてるんだね!

「楽譜なしでいいから!」
と、Mちゃんはカバンから楽譜を出さないまま 暗譜で弾いています。
「すごいね。楽譜置かなくても、覚えてるんだね」
と言いつつ、でも先生にはわかってるぞ。
実は 楽譜を見て弾くほうがしんどいからだな。
簡単な歌だし、楽譜なんか見ないで、覚えたのを弾く方が、ずっと楽しく、生き生きと弾けるんだよね。

その証拠に、新しいテキストで しらない曲を弾くときになると
「え~、やだ~。もっと こっちの曲(レパートリーの方)弾きたい」と言い出しています。
レッスンにも大分慣れ、そろそろ甘えが出てきたな。
Mちゃん、実生活では中学生のMちゃんの「妹」なので、甘えん坊のところがある。
そこで、先生は Mちゃんにそっと耳打ちしました。
「実はね、この本、この間 保育園に行ってるCちゃんにもあげたんだ。Mちゃんが『やだ~』ってやらないでいると、保育園に負けちゃうなー」
それを聞いて、Mちゃんの顔が真顔になりました。
テキストは「ビッグベン」という曲です。
ロンドンのビッグ・ベンという時計台の キーンコーン、カーンコーン というチャイムの音を模したイギリスの曲。
右手と左手がいり組んでいて、メロディーがよくわからないので、とりつきにくいのです。
でも、先生と一緒に、一つずつ音符を読みながらゆっくり弾いていけば・・・
ほうら、ちゃんと弾けるのです。
「Mちゃん、いいこと教えてあげる。ちょっと立って。そして、3つあるペダルの、1番右のペダルを、ずーっと踏んだまま、この曲弾いてごらん」
先生にそう言われて、Mちゃんがよいしょーっとペダルを踏んで弾いてみると・・・
まあ、何てすてきなチャイムの響き!
「5時のチャイムだね!」とMちゃんも目を輝かせます。
「もう一回弾いてみるね!」
レッスンが終わってママがお迎えに来たら、Mちゃんは先生に内緒で言いました。
「あのね、全部の曲、続けて弾く。それで最後に、『キンコンカンコン』も続けて弾く」
そして、「ビッグベン」だけは まだ曲を覚えていないので、譜面台に楽譜を広げて・・・
ママに聴かせてあげたら、ママも
「わあー、スゴイねー。ペダルも使ってるんだね♪」と大絶賛してくれました。

甘えん坊Mちゃんが、真剣にがんばった瞬間でした。

Aちゃん発表会はジブリで

2017年07月31日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
「今回のレッスンでしあげる」と約束していた「ミッキーマウスマーチ」が合格になったので、約束通り「発表会で弾く曲」の楽譜をあげました。
曲は「借り暮らしのアリエッティ」のテーマ「アリエッティーズ・ソング」です。
前から「ジブリの曲がやりたい」と言っていたし、ついこの間の「金曜ロードショー」で「借り暮らしのアリエッティ」を観て録画したんだ、あの曲もいいな、と言っていたAちゃんなので、彼女の希望をかなえてあげることにしました。

一応、Aちゃんのためにピアノアレンジを考えたのですが、今日はその中の最初の2ページだけを渡しました。
(出た!、ヒバリ教室特ワザ『見せかけ簡単作戦』)
最初の2ページは テーマが示される部分です。
「アリエッティーズ・ソング」は ケルト風の曲なので、伴奏コードが独特の流れをもっています。
シンプルで、それでいて雰囲気のあるコード進行。

サビ前までは ほとんど
Am ⇔ G のくり返しで、ちょびっとだけFが入ります。(元調Gm→Amに変えたので)
Aちゃんはこれまで、バーナムでほんの少しコードネームのことを教わっていたので、楽譜の上にコードネームも書いておきました。
そして、コードの仕組みを復習して、自分でコードを探して鍵盤で弾けるように練習してみました。
「音の名前は、ドレミ・・・がCDE・・・になってるんだったよね。じゃ、Aの音はどこだろう?」
「CDEFG、A、・・・だからラ?」
「そう。その、ラの音を一番下にして、1つ置きに3つの音を重ねると Amのコード。」
同じようにしてG、Fのコードも探し、左手で弾いてみます。
右手のメロディーは アニメの録画で見て大体わかるので、コードネームを見て左手の伴奏を添えることも なんとかできました。
じゃ、最初のAメロまでを、両手で弾いておくことにしよう! と順調な滑り出しです。

あれこれ考えた末、「小4三人組」のアンサンブルは、「魔女の宅急便」に使われている「ルージュの伝言」に決定しました。
今日は、一応のメロディー譜だけをAちゃんに渡しました。
どのパートを弾くことになっても、メロディーは全員把握しておく必要があるのでね。
譜面をもらったAちゃんの質問は

「ルージュってだれ?」でした。

明日以降、HちゃんやS子ちゃんとも相談して、分担パートを決めていく予定です。




Nちゃん、デュエット伴奏お願いね♪

2017年07月29日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん ( 中1 ) :
コード奏の 転回形練習、そして発表会のソロ曲「LOVE」と、着々とこなしていっています。
基本形なら、どんなコードでも即座に反応できるだけの実力がついているのは頼もしいです。

「ところで、Nちゃんに1つお願いしたいことがあるの」
先生が言いました。
「はい、何ですか?」
「発表会の時ね、Cちゃん ( 年長 ) と 、キーボードデュエットしてほしいの。伴奏パートで盛り立ててあげてほしいんだ」
「えっ、すごい!いいですよ!」
喜んで引き受けてくれたNちゃんは、自分が伴奏してもらった時のことを思い出して 言いました。
「前に 2回ぐらいデュエットやったけど、その時は 私がメロディー弾かせてもらって、上級生のTちゃんが伴奏してくれた… それから、もっと小さかった時は、M2ちゃんに伴奏してもらって『メリーさんのひつじ』弾いたこともあった」
「そうだったね。お姉さんたちに伴奏してもらったんだよね」
「でも、今度は私が、小さい人の伴奏する役!光栄です!」
ほんとにね。Nちゃん、もう立派な上級生だからね。

ヒバリ教室の発表会では、生徒同士のアンサンブルも 重要なプログラムの1つです。
同級生同士や 仲良し同士で連弾することもあるし、小さな生徒の場合は 先生の代わりに上級生に伴奏役を任せることもあります。
小さい生徒は、上級生のお姉さんに伴奏してもらうことで 尊敬や信頼や憧れを持ちますし、上級生の方も 大きな責任感を学ぶことができ、お互いにとって よい経験となるのです。

Nちゃんが小さい時に伴奏してくれた、Tちゃんも、そしてM2ちゃんも、もっと小さい頃はお姉さんやお兄さんに伴奏してもらい、やがて自分が小さい子の伴奏をする立場へと成長していったのです。
そして、初めて先生から「伴奏してあげてね」と言われた時は、やっぱり今日のNちゃんと同じように「小さい時は伴奏してもらったけど、今度は私が、それをやってあげる番になったんだ」と 晴れがましく誇らしい思いを口にしていたのですよ。
こうやって、代々 受け継がれてきたヒバリ教室伝統の「異年齢デュエット」。
今年は CちゃんとNちゃんのコンビに引き継いでもらいたいと思います。
「Cちゃんは そのこと知ってるんですか?」
「まだ話してないの。今度のレッスンで話すつもりだから」
「わかりました!」
Nちゃん、よろしくお願いね。

今日はひとりで帰るの。

2017年07月27日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
少し前から、新しく「たのしいピアノスクール2」を始めています。
とりあえず最初からと、それから まったく知らない歌は飛ばして、知ってる歌をやろう、と言っていたのですが、今日
「『たぬきのたいこ』学校でやったから、弾いてきた」と言って、一人で伴奏もつけて弾けるようにしてありました。
「それから『アマリリス』も」
「えっ、アマリリス知ってたの?!」
「うん、聞いたことがあった」
と、Lちゃんは「アマリリス」の右手を弾きました。
「アマリリス」はフランスの歌。
このテキストの中に載っている、ほかの歌とはちょっと趣(おもむき)が違って、わずか8小節の中にも宮廷の軽やかな感じが現われています。
スタッカートとスラーが交互に示されて、宮廷の人たちが踊るダンスのような効果が出ているのです。
Lちゃんに そのこまかいタッチの使い方(アーティキュレーション、といいます)を伝え、ピアノらしく繊細な弾き方ができたと思います。
この「アマリリス」、ほんとはもーっと長くてゴージャスな曲なんだよ。
いつか もっと上手になったら、弾いてみたらいいね!

「今日は一人で帰るの!」
とLちゃんが言っています。
ママの都合が悪くなってお迎えに来れないので、一人でお家まで帰るのだとか。
もう6時半を過ぎているので、少し薄暗くなっています。
「えっ、お家まで一人?! 気をつけるんだよ。道を渡るときとか」
Lちゃん初めての「一人での帰宅」です。
「あっ、もう時間が2分過ぎちゃったから、もう片付けて帰ることにしよう。なかなか帰らないと、ママが心配するでしょ」と言ったのですが
Lちゃんは「大丈夫」と 悠々としています。
「じゃ、『今、出ました』ってママにLINEしとくね」
「LINEしなくていい。大丈夫」
Lちゃんは自信たっぷりで帰っていきました。

ヒバリ教室に入って、あと1カ月で丸1年になるLちゃん。
ずーっと「ママも一緒に入ってて」と言って、今年の春までレッスンの間中も付き添ってもらっていたのに。
2年生になって 一人でレッスン受けるようになってから、別人のようにひとり立ちしましたね!

イエスタデイ・ワンス・モア 素敵です♪

2017年07月27日 | レッスン日記(小中高生)
Sさん(大人):
クリスマスコンサートの時に弾くと決めている ショパンの「ワルツ7番・嬰ハ短調」。
もう、譜面台に譜面を置かなくても弾けるまでになっています。
今日は「少しテンポを上げてみましょうか」と、より盛り上がりを感じる演奏をめざしてみました。
あと、交互にくり返し現われる「Aメロ」と「Bメロ」、これを 全部同じように弾いたのではつまらない。
登場のたびに、その回の登場の意味を考え、より魅力的な弾き方を工夫して 曲全体のイメージを高めていきましょう、という目標も決めました。
だんだん洗練されてくる「嬰ハ短調のワルツ」です。

もう1曲、並行して練習していた「イエスタデイ・ワンス・モア」。
今日は 前回から見ちがえるようにすてきに弾けていて びっくりです。
前回は難しかった、リズムのブレイクも迷わず弾けて、何より和音や音色がたっぷりと響いて、Sさんのパーソナリティがにじみ出てくるような印象を受けました。
「すごい!良くなりましたね~」
「今回は、こっちの曲にちょっと力を入れて練習してきました」
「今度、みんなに聴かせてあげましょうよ!聴かせなきゃもったいない~♪」
みんな、というのは、シモキタ倶楽部のメンバーのことです。
何を隠そう、Sさんは、シモキタ倶楽部反省会メンバーの「ドクターS」ですからね。
みんなにドクターのピアノ聴かせたら、びっくりするぞ~

いつもニコニコ笑顔の、穏やかなお人柄のドクター。
ヒバリの無茶ぶり提案にも、ニコニコ笑っているだけだけど
きっと、次の(か、その次の)シモキタ倶楽部で、「イエスタデイ・ワンス・モア」弾いてくれると思います!

女ひとり-ラウンド・コード

2017年07月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
「女ひとり」という曲を練習しています。
1966年に 永六輔・作詞、いずみたく・作曲でリリースされた歌。

大原、三千院、嵐、大覚寺・・・と、京都の名所が次々歌いこまれています。
また、結城、塩瀬の帯、大島紬(つむぎ)、塩沢絣(がすり)など、伝統的な和服の種類などもちりばめられ、琴の音色なども添えられて、それはもう、しっとりとした京都の風情満載の美しい曲なのです。

「メロディーは何とか弾いてみたけど、コードをつけていくのが難しいわ~」というのが、自分で予習してみたY子さんの感想です。
「そう?でも、もう知ってるコードばかりなんだけど・・・ 最初がC、それからAm、F、G、の順。ほら、前に『シェリー』でやった流れと同じでしょ」
説明しながら、ヒバリはあることに気づいてびっくり。
これって、ラウンド・コードだね。

C、Am、F、G、・・・ の流れ。

ラウンド・コードって、「ダイアナ」とか「シェリー」とか「オー・キャロル!」とかの オールディーズポップスの時代に よく使われていたスタイルです。
日本語で言えば「循環コード」。
ぐるぐる、何回も同じコード進行が回ってる、という意味で 循環、とかラウンド、とか言うわけです。
ロックンロール、ツイスト、ブギウギ、などのアメリカン・ポップス。
片や しっとり京都の「女ひとり」。
この両方が、同じラウンド・コードでできているとは 驚きです!


今夜はとことん!ピアノと日本人~木村ピアノ

2017年07月26日 | TV・映画・ステージなど
BSプレミアムTVで 日本でのピアノの歴史を追った番組をやる、というので見てみました。
興味深い内容満載でしたが、ヒバリが一番惹きつけられたのは「木村ピアノ」のことです。

大正時代の終わり頃、熊本県山鹿市の木工職人の「木村兄弟」が、近所のお嬢さんの弾くスタインウエイのアップライトピアノの音色に魅せられ、毎日通って聴かせてもらってるうち「こんないいもの、村のみんなにも聞かしてやりたいな」と、徹底的にピアノの構造を研究し、二人で見よう見まね、十数台のピアノを 作り上げてしまったという「木村ピアノ」。
早速二人はそのピアノを いろんな場所に貸し出し、みんなにピアノを聴かせてあげたのです。
再現ドラマの中で、リヤカーにピアノを積んで汗びっしょりになりながら山道を運んで行く木村兄弟の姿を見て、ヒバリは一昨年のことを思い出していました。
ある高齢者住宅のクリスマスイベントに「おゆみ&ピーコ」が連弾出演することになったのですが、そこにあるキーボードじゃ音がしょぼい。
「みんなにいい音を聴かせてあげたいよね」と、下北沢のご近所からデジタルピアノを借り、二人だけで二階から担ぎ出し 車に積み込んで、調布に近い会場まで運んでいったのでした。
木村兄弟が「いい音聴かせたい」一心で リヤカーを引いて山道を行く姿に、同じく「いい音聴かせたい」一心で バカ力でピアノを担ぎ出してた自分たちの姿が オーバーラップしたのでした…(爆)

テンポがだんだん間延びして・・・

2017年07月26日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人)
ベートーヴェンのソナタ49-1を始めました。
第一楽章は テンポが「アンダンテ」なので、大慌てで弾かなくて済みます。
練習曲としては取り組み易いかなあと思っていたのですが・・・
「なんか、わたくしが弾くとつまらなくて」
とHさんは言うのです。
「そう?好みじゃなかったですか?」と 首をかしげながら、とりあえず練習してきたのを聴かせてもらうことに。
冒頭は8部音符でゆったりと始まります。
やがて、次第に左手が16分音符をきざみ始め、キラキラとしたパッセージが流れ出していきます・・・
この辺りまで来て、「つまらない」の原因がわかりましたよ。
「16分音符は、8分音符の半分の長さだから。ここのフレーズは、このテンポで弾けば冒頭と同じで統一性が取れますよ」
と、お手本を弾いてあげました。
「あら、ほんと!わたくしのは、だんだん遅くなっちゃってたんですねえー」
Hさんも「つまらない」の原因が分かったようです。
16分音符のパッセージが 複雑に入り組んでいるので、それを正しく弾こうとすると だんだん遅くなって、ついには最初の部分の8分音符と同じ長さになってしまってました。
テンポが2倍の遅さのスローテンポになってしまってたので、そりゃ「つまらない」ですねー と言って、二人で笑いました。
「はい!テンポのこと分かりました。これで、来週がんばってきます」とHさん。
リズムが不安定なのは毎度のお約束なので、そこさえ押さえることができれば、あとは練習をしっかりする優等生のHさんです。
来週は、細やかな16分音符を聴かせてもらえることと思います!

テキスト全部、花マルに♪

2017年07月25日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(年長):
「あと2つだけだよ!」
と、Cちゃんは「よいこのピアノ3」のテキストを譜面台に置きました。
そうだね、もう、レッスンしてないのはあと2曲だけ。
「弾くよ?!」
「いいよ!」
最後に残っていた2曲の練習課題、あっという間にスラスラ弾けて、花マルをもらいました。
「できたねー。じゃ、最初のページにもマルをつけておこうね」
今まで、合格した曲は 目次のところにもマルをつけていたので、先生が目次のページを開き、マルをつけてあげました。
そうしたらCちゃんは、
「前にマルだけだったのも、全部花マルにする!」というのです。
そっか。全曲、花マルにして、この本を卒業したいんだね。
「いいよ。じゃ全部花マルにしようよ」
こうして、もう一度テキストを最初から丁寧に開いていき、三重マルだけだったページを見つけてはもう一度弾き、花マルをつけていきました。
前に合格した曲も、その時弾いたのよりもずっと上手に弾けています。

とうとう、全部の曲が花マルになりました。
「\(^o^)/やったー」
Cちゃんは嬉しそうです。
「それじゃ、新しい本、あげなきゃね」
と先生が渡したのは、オレンジの表紙の「たのしいピアノレッスン1」。
もう、幼児用の「横長」の本じゃありません。
小学生が弾くみたいな、「縦長」の本です。
それと、もう1冊。
紫いろの「バーナム・ミニブック」です。
「あっ、これ、Hちゃんたちが持ってるのとおんなじだ」
「そうだよ。みんなとおんなじの『バーナム』だよ。すごいね」
さあ、来週から、また一段とレベルアップしてのピアノです。
来月は6歳になるんだもんね!

エレクトーンとソナチネと

2017年07月25日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
「あっ、今日はいろいろ寄るところがあったから、来る前に練習できなかった!」
教室について、出席シールを貼って、一息いれてから、Hちゃんはビックリしたように言いました。
そうか、いつもは、ピアノに来る前にちゃんと予習をしてから出かけてるんだね。
「いろいろ寄ったり」してたので、かえっていつもより早く到着してしまい、前のS子ちゃんがまだレッスン終わってなかったので、
「エレクトーンで練習してていい?」とエレクトーンの前に座っています。
「いいよ、小さい音で練習してて。ほら、ここがスイッチ」
「わかった。うわ、下にもでっかいドレミがある」
「それは足で弾くんだよ」
「へー!すごいな・・・」
レッスン中の(はずの)S子ちゃんも
「うちのママね、エレクトーンやってたんだよ」と飛び入り参加。そうだってねー
Hちゃんはエレクトーンに興味しんしんです。
「ここ(手鍵盤)、2段もあるのは何のため?」
「右手と左手、それぞれ違う音にして弾いたりできるでしょ」
「そっか。なるほどね」
Hちゃんは、今 自分が習っている「ソナチネ」を、エレクトーンの上下の鍵盤を使って弾いてみています。
軽やかな音色が流れ出ました。
ピアノとはまた違った音色で、ソナチネが ひと色違ったファンタジックな曲に聞こえます。
「おおっ・・・これ、けっこういいな~♪」
Hちゃんは大発見みたいに嬉しそう。
ほんとだ。エレクトーンでソナチネ弾くのも、きれいだねえ。
「もっと慣れて、楽譜見なくても弾けるようになったら、エレクトーンでも弾いてみれば?」とはS子ちゃんのおすすめです。
そうだね、今度やってみようね。

S子ちゃんが帰って、Hちゃんのレッスンの番。
今日は、ソナチネ提示部のヤマ場のところを練習しました。
細かい指の動きが大変ですが、ひとつパターンをクリアしたら、つぎも同じパターンが転調されて出てきます。
「ほら、見て。よく見ると、さっきのメロディーが場所を変えて出てきてるだけだよ」
「ほんとだ!」
Hちゃんは試しに弾いてみて、目を丸くしています。
このように、純粋にピアノという楽器のためのソナチネは、パターンや構成がきっちりと筋道よく配置されていて、それを弾くのは大変爽快感があります。
Hちゃんが、こういう純器楽音楽に興味を持ち、それを弾く喜びを体で感じてくれているのは、とても喜ばしいことと思います。
これからも、このソナチネで、新しい発見や驚きをたくさん、体験していくことと思います。

S子ちゃん 発表会の曲決定。

2017年07月25日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
曲集の中の宿題だった、ディズニーの「いつか夢で」。
短い期間でとっても上手に仕上げていました。
前回アドバイスした 短いフレーズの切り方とか、左手でベースとリズムの2つのパートを弾き分けることとか、なかなか難しい課題でしたが、よく練習して着実に身につけています。
「上手じゃない!もう完璧に弾けてるね。それじゃあもう…」
先生の言葉に、S子ちゃんは「えっ」と身がまえました。
「ペダルをつけようよ!」
「やっぱり〜 言うと思った〜」
「そりゃそうさ。ペダルつけた方がキレイじゃない。『思った』なら、自分でやってくればよかったのにー」
「だって〜」
などと言いながらも、S子ちゃんはペダルを使って、一段とステキになった「いつか夢で」を完成しました。

遠慮しないでさ、どんどんペダルとか使ってみればいいのにね。☆〜(ゝ。∂)

さて、「いつか夢で」が終わったので、次の課題は先生の第二ピアノと合わせて弾く「海の見える街」だったよね。
っていうか、発表会の曲も決めなきゃなんだよね…
「明るくてリズムのある曲がいい。できればジブリの曲弾きたい」とS子ちゃんが前から言っていたことをなるべく生かしてあげたいと思って、あれこれ検討はしていたのですが、なかなか「これ!」という決め手が見つかっていませんでした。
ジブリの曲って、大体暗めなのが多いんでね。
あんまり子どもっぽいのじゃしょうがないし、ただ歌に伴奏つけただけみたいなのじゃやり甲斐がない。
S子ちゃんには、ある程度ピア二スティックな曲を弾いてもらいたい。
そんな中、浮上したのは「魔女の宅急便」の曲集です。
このナンバーの数々は、ジブリの曲の中ではセンチメンタルにならず、カラッとして、しかもかなりピアニスティックです。
「この中の曲はどう?」と提案し、S子ちゃんが気に入った「パン屋さんの窓」という曲に決めました!
「ちょっと難しい所があるけどね、でも、このくらいの曲は弾いてもらいたいから」
「うん、そうだね」
ということで、めでたく師弟双方の合意が得られ、決定と相成りました。
めでたしめでたし。
さっそく次回から練習始めます。

ハノンは楽譜を見ないで弾いてみて。

2017年07月25日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん(大人):
いつもハノンをよく練習していて、以前に比べるとずいぶんタッチがしっかりし、指も動くようになりました。
ですが、ちょっともったいないな、と思ったことが。
ハノンは、同じパターンの運指で少しずつポジションを移動しながら、テクニックを練習できるようになっています。
なので、最初の2〜3小節を弾いたら その曲のパターンをできるだけ早く察知し、あとは譜面を見ないで
指の形や手首の運びなの方に注意を向け、手を観察しながら弾くと、効果的な練習ができます。
でも、K子さんは「私、はじめから終わりまで、ずーっと楽譜を見て弾いてました…」と言うのです。
それはもったいない。
せっかく2オクターブずつも上がったり降りたりする「距離」があるので、早いうちにパターンをおぼえ、その2オクターブの距離と それを弾いている時間を、自分の手の観察や修正、そして音色を聞いて より良い音が出せるようにとの工夫にも使ってみましょう。
ハノンが、もっと効果的に使えますよ!

8分の6拍子は小さいお皿

2017年07月24日 | 音符・楽譜・テクニック
Aちゃん(小4):
先週、新しく「ミッキーマウスマーチ」をやることになった時に、拍子の説明をしておきました。
「ミッキーマウスマーチ」は 8分の6拍子のマーチです。
8分の6拍子って、8分音符が1小節に6個入るってことだよ、と説明しても、小学生にはピンとこないでしょう。
そこで・・・
「今までは『4分の4』とかって、4分音符が基準になってたよね。4分音符が1で、8分音符は「半分」って習ってたよね。
だけど今回は、8分音符が基準になってるの。こういう小さいお皿に、半分のリンゴが乗ってるようなもの。」

「そうすると、1個分のリンゴを食べたい人は、何皿食べればいいかな?」
「えっと、2皿?」
Aちゃんは即座に答えてくれました。さすが4年生。・・・って普通か?
「そうだね。ほら、回ってくるお寿司屋さんみたいにさ」
「ああ、回転寿司?」
「そうそう。このお店は、ちっちゃいお皿しかないの。半分に切ったリンゴのお皿しかないから、今まで大きなお皿の1個だったリンゴは、小さいお皿の2皿分。ね?」
「うん。リンゴしかないなら『回転寿司』じゃなくて『回転リンゴ』だね」
「そう。しかもこのお店はさ、半分のお皿しかないし、それを6皿までしか食べれないんだよ」
「あははー」
「ほら、どの小節にも、小皿が6枚あるよ。
この小節は、半分のお皿・カラのお皿・半分のお皿・半分のお皿・カラのお皿・半分のお皿 って並んでる。リンゴが乗ってなくたって、お皿はちゃんと6枚」
「この人かわいそー(笑)」

「もっとかわいそうな人いるよ。最後の小節なんて、リンゴの乗ってるお皿は最初の1個だけで、あとは全部カラのお皿だけ!」
「うわー
と 回転寿司ならぬ「回転リンゴ」で盛り上がり、とりあえず8分の6拍子の譜割りは理解できたようでした。
で、本日の「ミッキーマウスマーチ」、一通りなんとか最後まで到達したので、先生は言いました。
「来週はAちゃんお休みって言ってたよね。だからレッスンないけど、自分で練習して、こんど来るときまでにちゃんと完成してきてね」
「えっ、もう? 一人で?」
「だってー。今の曲が終わらないと、次の曲やれないじゃない?発表会の曲、もうやりたいんでしょ」
「うん、はやくやりたい」
「だったら、この曲終わらせなきゃ。じゃないとできないよ?」
「そうか・・・がんばる。がんばって一人でしあげてくる」

よーし、うまくいったぞ。
まんまと誘導されちゃったAちゃんだけど、次回の仕上がり 楽しみにしてるよ。

シモキタ倶楽部・大人もほめてね

2017年07月23日 | レッスン日記(小中高生)
今日はJackが都合でお休みだったので、男性はDさん一人。
女性は学級委員長のY子さんとヒバリの2名です。
今日は歌の前の発声練習に、いつもよりたくさん時間をかけてみました。
喉を開くことや姿勢をまっすぐにすることなど気をつけながら、柔らかい声を出す練習をしていくうち、いつも「高い声が出ない」と言っていたDさんも、「無理」と言っていた音よりもっと高い音まで楽々と出せて、気持ちよく歌えていたと思います。
その流れで「Row, Row, Row Your Boat」の輪唱や「ローハイド」、「遥かなるアラモ」と進め、時間ギリギリまでたっぷり練習に没頭できました。
練習が終わって、第二部会場(隣のダイニング)へ行ったら、もうとっくに反省会を始めていた(練習を始める前から反省会は始めている)シェフとドクターが、ほろ酔い機嫌で「上手になってたよ」とほめてくれました。
ドクターは特に「Dさんの声が、前よりすごく大きく聞こえるようになってた」と言ってくれたので、これは喜んでいいと思うんです。
なぜなら、ドクターは音楽に明るいですし、ウソやお世辞など言わない信頼のおける人だからです。
指導者のヒバリだって、いつも「上手になってる」とか「声がいい」とかほめてるはずなんですが、子どもと違って大人の人は、いまいち手放しで大喜びはしないってところがある。
「また~、ノセるのうまいんだから~」などと思っているに決まっています。
ヒバリがほめると、何でもノセるためのカケヒキだと思っているフシがある。
それと、大人の人は、ほめられる機会が子どもほどはなくて、ほめられることに慣れてないってこともあると思うんです。
だけどこうして、カケヒキ抜きのお友だちがほめてくれるのは、真実がこもっていて
「えっ、そうかなあ」と素直に喜べるんじゃないでしょうか。
ヒバリ先生がほめるより数倍の効果があると思うので、上手に歌えたときはまたほめてくださいね。お願いします。
シモキタ倶楽部コーラス部は、たぶん「ほめて伸びるタイプ」だと思うので・・・

新しい本もらった~♪

2017年07月22日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小2):
これまで、先生が作った「手づくり楽譜」をファイルに入れてあげていて、それをくり返しくり返し、何回も弾いては楽しんでいました。
「ちょうちょ」「ダンスのあいて」「このゆびいちばんめ」、それに時として「聖者の行進」。
この数曲だけで、よくこれだけ楽しんで弾けるよね、というぐらい、とっかえひっかえ、いろんな弾き方で楽しんでいます。
最初の頃には、右手のド・レ・ミ・ファ・ソ・の音 プラス 左手の「ソ」の音だけで弾いていたのですが、先週、左手のCとG7のコードを、3つの音で押さえるやり方を教えてみたら、おうちで何度も弾いたのでしょうか、今日は がっちりとコードをつかめるまでになっているのです。

これだけ「コード譜」を楽しんでいるので、テキストに入るのどうしようかなあ、と思っていたところもあるのですが、今日、用意していた「たのしいピアノスクール1」を渡すことにしました。
知っている歌がたくさん出ています。
最初の方は、左手に 習っていなかったド・シ・のエリアの音が使われているので、混乱をさける意味で 中ほど「ソの音」が出てくるあたりから始めてみることにしました。
これから、ファイルのコード譜、テキスト、それと「おんぷにこにこワーク」を併用して使っていくことになります。
だんだん充実してくる。
やる気満々のMちゃんなので、この勢いに乗って 短期間に基礎が身についてくれるといいなー、と思っています。