HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ツバメの「トリオ」って何のこと?

2022年08月31日 | 音符・楽譜・テクニック

先日「ツバメ」に関する記事の中に「トリオ」という用語を使ったんですが、「トリオって何のこと?」と思った人が多いと思うので、解説しますね。

「トリオ」って、一般的には「3人組」とか「3つセット」ってことだよね?

お笑いの3人組、だったり、あと、音楽では3人での演奏形態(三重奏)のことを指したりします。

たとえば「ピアノトリオ」と言えば、ピアノと あと2つの楽器、合わせて3人での演奏、ってことで、まあ大体は ピアノ+ヴァイオリン+チェロです。

「3つ組」… これが1つの意味。

だけど、今回「ツバメ」の記事に書いた「トリオ」は、全然別もんです。

楽曲が A - A' - B - C と1コーラス進んだ後に、突如 今までとは違う雰囲気のメロディーが挿入されている。それがトリオです。

そしてトリオを演奏した後は、また最初に戻って1コーラス、あるいはサビに戻って半コーラス、演奏して終わります。

簡単に言えば、1コーラス目と2コーラス目をつなぐ、ちょっと雰囲気の違った部分。

それがトリオです。

古典音楽ではモーツァルトやベートーヴェンのメヌエットなど、トリオ付きのものが色々ありますよ。

あと、勇ましい行進曲には付き物の形態です。(「ボギー大佐」とか、学校の音楽の時間に聴いたかな)

今回の「ツバメ」は、クラシック音楽ではないので 正式な楽式ではないんですが、便宜上

🎵悲しい気持ちに 飲み込まれて 〜 から

🎵ぼくらは つながり合える

までを「トリオ」と区分して扱っています。

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ピアノ男子三人三様、演奏スタイルを検討🎵

2022年08月30日 | レッスン日記(小中高生)

今日は、たまたまなんですが、朝から男性ばかり3人レッスンとなった「メンズデー」でした。

概して 男性の方って、女性に比べて こだわりが強かったり好みががはっきりしていたり、という傾向が見られますが、本日の3人の「ピアノ男子」も、音楽に関してはなかなかのこだわりをお持ちです。

今日のレッスンでは、各人それぞれの「発表会での持ち曲」のアレンジやスタイルを、ヒバリ先生と2人でディスカッションしながら整えていきました。

その1. チャーリーさん(大人)

弾き語り「素顔のままで」、歌&バッキングの部分がほぼ出来上がってきて、本日は中間部に挿入するピアノソロの弾き方を検討しました。

オクターブで弾くか、それとも単音でシンプルに弾いた方が素敵かななどなど、色々考えてます。

アーバンでソフトな ラウンジピアノみたいに弾けるといいなあ。

その2. ジェリーくん(小1)

曲は「夢をかなえてドラえもん」です。

自分で「コレが弾きたい!」と決めただけあって、もうメロディーがかなりスラスラ弾けていますが、サビの部分からは歌の音域が広がって、指のやりくりが大変になってる感じです。

先生:「ためしに両手を『ファ』のポジションに置いてごらんよ。そしてファより下の音は左手、それ以上は右手で弾くの、どう?!」

ジェリーくん、やってみて「うーん、『シャララララ〜🎵』から後はそれが良さそうだけど、最初の方は、もう慣れちゃったから 右手で全部弾くのがいい

と言うことで、前半は『ドのポジションで右手』、サビ以降は『ファのポジションに移動して両手』で弾くことに決定しました。

その3ごましおくん(小2)

前回「ツバメ』 」の トリオの部分はやらないの?と言っていたごましおくんのために全曲フルサイズのメロディー譜と 、演奏の構成図を準備しておきました。

「ね、全体書くとこれだけの量になるの。その構成図はこれ」


「うわ、長」

「それで、相談なんだけど」

先生は コンパクトに整理した構成図を見せました。


「こんな風にしたら、長さは半分くらいになってスッキリするし、トリオの部分も取り込んだから、曲のイメージはしっかり伝わるよ。聴く人も、弾く人も、満足できるスタイルだと思うんだ。どうかな?」

「こっちがいい」

ごましおくんは、新しく提案した構成図を指さしました。

よかったー。

ご本人の希望を最大限に取り入れつつ、演奏効果が上がり なおかつ弾いて楽しく 弾き甲斐のあるアレンジ。

本日のディスカッションは、どれも 先生・生徒 両者の意見がまとまってよかったです🎵

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「夜の海辺にて」カスキ(1885-1957)

2022年08月28日 | クラシック曲

カスキ(1885-1957)は、北欧フィンランドの作曲家です。

「夜の海辺にて」は彼の代表作で、母国フィンランドでは知らない人はないというほど有名ですが、日本ではまだそれほど知られていなくて残念です。

ザブーン

ザブーン

(はる)か沖から打ち寄せる波のような低音アルペジオ。

遠い記憶を呼び覚ますような、どこか懐かしく切ない旋律。

足元の水際にレースのように寄せては返すさざ波。

途中でキラキラときらめく高音は、つかの間雲の切れ目から姿を現した月の光のよう。

太古の昔から ずっと変わらない海。

今もまた、広々と見渡す暗い海に、波はいつまでも打ち寄せるのでした

ザブーン

ザブーン

こんな感じです。

ドクターに「これどうですか」とご紹介したらすごく気に入ってくれて、何ヶ月もかけて丁寧に練習してきました。

今回レッスンしてみたら、もうすごくいい。ドクターにぴったり似合ってる。

「もう言うことナシ!完成です」

と合格になったんだけど、そのあとヒバリはドクターに言いました。

「もう1回、弾くのってイヤ?」

先生としてレッスンで聞く時は、間違いがないかとか、音色は、リズムは、とか アラ探しみたいに聴き耳を立てる感じになってしまう。

「せっかくだからもう一度、『お客さん』として聴かせてほしいのでお願い」

ドクターはがんばってもう一度弾いてくれました。

8月の暑さも、陽が落ちた今は 少し鎮(しず)まって… 夏の終わりにぴったりの「夜の海辺にて」。

最高です。

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ちくわちゃん、修学旅行行けてよかったね🎵

2022年08月27日 | レッスン日記(小中高生)

ちくわちゃん(小6)

「8月に 修学旅行行くんだ! 日光だよ!」と、1学期のうちからずっと楽しみにしていました。

だけどこの3年というもの、日本中にコロナが居座って、みんながいろんなことをがまんしてきています。

夏休みでも旅行や遊びに行けなかったり、修学旅行に行けなかった人たちもいっぱい。

ちくわちゃん、本当に修学旅行に行けるのかなあとヒバリ先生は内心思ってたけど、当のちくわちゃんはそんなこと気にしてない。

「ドライヤー持ってっちゃいけないんだって。ひどくない?濡れたまんまじゃヤだ」と心配しています。

「1日ぐらい洗わなくたっていいじゃん」

「ダメダメ、気持ち悪い。だからね、みんなで、うちわとかであおぎ合おうって言ってんだ」www

修学旅行、行けるといいねと言ってるうち、ピアノ教室も夏休みになりました。

さて、ピアノの夏休みが明けて やってきたちくわちゃん。

何はさておき、聞かなくちゃ。

「修学旅行、行けた?!」

「行けたよ!楽しかったー\(^o^)/」

あー、よかったねえ。

「髪はどうしたの?」

「あ〜、もうね、自然乾燥!」

そうか。何もかも、めでたしだね。

今日のピアノは、ちくわちゃんの持ち曲「ピーター・ガンのテーマ」、そしてゴマちゃんのキーボードとデュエットする予定の「ルージュの伝言」ピアノパート。

どちらも、ちくわちゃんのパワフルなタッチが見事に生きて、ナイスな出来映えだ。

このところ急激に上手くなったなーと感じるちくわちゃん。

そのタッチを生かして ガンガンいってほしいです!

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ロータスちゃん、楽譜いっぱい弾きました🎵

2022年08月27日 | レッスン日記(幼児)

ロータスちゃん(年中)

5月の終わり頃からヒバリ教室のメンバーになったので、ちょうど3カ月たったことになります。

まだ4歳なので、「ピアノを習う」以前の「音楽を楽しみ、ピアノを使って音感やリズム感を養う」ということをコンセプトにレッスンしてきました。

エレクトーンのリズムに合わせ、カスタネットでリズム打ち。

動物やお花や自動車など カラフルなフラッシュカードを鍵盤にいっぱい並べて、「ゆかいなまきば」や「じどうしゃブーブーブー」を いろんな鍵盤でひく。

2つの黒鍵を弾きながら「♪せーんせい!」「♪はーあい!」とお返事遊び。

ピアノにある たくさんの「ド」の音を見つけて赤いシールを貼る。

「好きに弾こうよ!」と、鍵盤を自由自在に両手の指や手のひらで弾いて、先生と即興セッション。

どれもこれも楽しくて、大喜びでやっていたロータスちゃんです。

だけど フラッシュカードに「音符」カードを仲間入りさせても、それにはいまいち興味が薄く、それよりも楽しい音遊びの方に夢中な感じでした。

きれいな新しい本をあげたら、楽譜に興味を持つかな?

と思い、夏休み前に「ぴあのどりーむ 1 」を渡してみたんだけど

うーん、まだちょっとかな?

という反応だったんですが

今日、しばらくぶりにレッスンに来たロータスちゃん、

「これからやる!ピンクの本!」とまっさきにカバンから楽譜を出しました。

そして、音符を見ながら 右手、左手をしっかり弾き分け、「つぎの歌も」「つぎも」と どんどん進んで、なんとレの音まで読んで、キラキラのシールをいっぱい貼ってもらいました\(^o^)

すごいなー

夏休みが明けて、なんか一気に成長した感じです。


最後は「ドラネコロックンロール」の歌に合わせ、たくさんの「ド」の音を弾きながら先生とノリノリで歌って、今日のレッスンはおしまい!


来週も楽しみだ🎵


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別れのワルツと補助ペダル🎵

2022年08月26日 | レッスン日記(小中高生)

ひまわりちゃん(中1)

レッスン室に入って「あっ、何コレ?!」

ピアノの下にセットしてある「補助ペダル」を見つけました。

さっきまで低学年のレッスンが続いていたので、補助ペダルがそのままになっていたのです。

「『補助ペダル』だよ。ちっちゃい子が使う」

と聞いて、

「へー、初めて見た!こんなのあるんだ」と、上から見たり横から見たり、手で押してみたり、興味しんしんです。 

「なるほどー、こうやってペダルを上から押すわけね。なるほどなるほど」

「ごめんね、つけっぱなしになってて。今はずすから」と片づけようとしたら

「え、待って。私も使ってみたい」と言い出すではないか。

え〜、チビッコたちが使う『補助ペダル』だよ?

いくら小柄でも、中1のひまわりちゃんには いらないんじゃ

「いいのいいの」

ひまわりちゃんは、うきうきと「補助ペダル体制」を整えました。

こんな高くなってるペダルを踏むには、トムソン椅子を一番高くして、と。

ひまわりちゃん、椅子に座って補助ペダルに足を乗せてみて、

「ちゃんと踏めるねー。でも椅子が高すぎて、ヒザがつっかえちゃうね」と少し後ろに下がってヒザを手前に避()け、そして弾きました。

ショパンの「別れのワルツ」を。

切なく優雅な、大人っぽいワルツ。

年齢の割に指の長い、大きく広がる手。

小柄な姿。

台に乗って大きく持ち上がったヒザ。

それらが渾然一体となって、一種独特なビジュアルとサウンドを醸(かも)し出していくのでした

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ヒバリ式バーナムの使い方🎵

2022年08月26日 | 音符・楽譜・テクニック

ヒバリ教室では、基本の「テクニック教材」として「バーナムピアノテクニック」のシリーズを使っています。

昔から定番として名高いテクニック教材に「ハノン」がありますが、小さい生徒たちにとってハノンは

・しんどい

・1曲が長い

・おもしろくない

・本が分厚い

・ずーっと使っててボロボロ

とイヤなことオンパレード

それに比べ、バーナムは

・かんたん

・1曲が短い(最初のうちなど4小節)

・おもしろい(タイトルやイラストがある)

・本が薄い(ノートくらいの厚み)

・次々先の本へ進めるので励みになる

と、みんなの「イヤなこと」を全て払拭(ふっしょく)した、画期的なテクニック教材なのです\(^o^)  

紫の表紙の「ミニブック」に始まり、オレンジ、ピンク、緑と進んでいくカラフルな本を楽しみに、子どもたちは練習していきます。

楽しいからといって子どもに迎合(げいごう)しているわけではなく、内容は深くて、うまく使えばピアノテクニックや譜読みの力がバリバリ付きます。

ヒバリ教室では「バーナム」の効果をさらに上げるため、「今使っている本」と「1つ前に終わった本」の2冊を並行して使っていて、「前に終わった本」は、ランダムに選んだ課題をその場で弾くことにしています。

「バーナム」の課題は、各チャプターごとに12曲ずつなので、1から12までの数字をいろんな方法で選んでいます。

その1 「人生ゲームのルーレット」

番号が10までなので、1または2が出た時はもう一度ルーレットを回して1 or 11 とかを選ぶ。


その2 12面体サイコロ」

スーパーマリオの付録()メルカリでゲット。


その3 「トランプ」。

13とジョーカーが出た時はその時、各自がルールをきめる。


こんな感じで、「何が出るかな」というちょっとしたスリルと、「新曲視奏」ぽい練習にもなってるかなと思ってるんだけど、どうかな…?

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白ねこちゃん 正統派スケルツォが素敵🎵

2022年08月25日 | レッスン日記(小中高生)

白ねこちゃん(小2):

夏休み明けて初めてのレッスン。

1週間お休みが入っただけなんだけど、なんだかすごく久しぶりみたいに感じるね。

白ねこちゃんは、正統派(?)のピアノが好きなんだと思います。

他のみんなが「アニメ!」とか「ディズニー!」とか言う中、白ねこちゃんは 決まって「バーナム」からレッスンを始めます。

まず、今やってるピンクのバーナム。

それが終わったら、ひとつ前に修了しているオレンジのバーナムから、くじ引き(?)で当たった番号の課題を弾きます。

 弾く課題を決めるには、いろんなアイテムを使って番号を選ぶんですが、このごろ白ねこちゃんは「トランプ」で決めています。

ピンクのバーナム、オレンジのバーナムと弾き終わったら、メインの「持ち曲」です。

今年、白ねこちゃんが発表会で弾くのは、ディアベリ作曲のソナチネハ長調から、楽しい第3楽章「スケルツォ」です。

白ねこちゃんに前半部分を弾いてもらったら、とても軽やかな音色で弾けていて、ずいぶんピアノに慣れたなーと思いました。

いかにもクラシックピアノ、といった美しい音色になってきていて、とても楽しみです。

今日は、前半の締めくくり部分、和音のスムーズな受け渡しを練習してレッスンを終わりました。

次回は先へと進めていけそうです。

ソナチネ!たのしみだなー


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黒ねこちゃん千本桜🎵

2022年08月25日 | レッスン日記(小中高生)
「先生!後ろにいるよ!」
今レッスンを終わったよつばちゃんが言うので、振り返ったら…

いつのまにか、黒ねこちゃん(小2)が 忍者みたいにそーっと入ってきて、先生の後ろに影のようにピッタリくっついて立ってた!

「あははー、バレたか!さっきから、そーっと入ってきてたんだ!」 

黒ねこちゃんはつい先日、夏休みに都合でできなかったレッスンの振替をしたばかりなので、しょっ中ピアノに来てる感じです。

前に「千本桜」の楽譜を作って渡してあったけど、慌てて作ったので歌詞は書き込んでいませんでした。
歌詞があった方が分かりやすいなと思ったので、今日、歌詞を書き込んであげました。

今日は、歌の前半と、サビの「千本〜桜〜、夜にまぎれ〜」の所に集中して練習。

細かい指遣いを、的確にスピーディーに次々と繰り出すのは、容易じゃないけど、頑張っておぼえるしかないよね。

今はとりあえず、先生のバッキングに合わせ、弾けてる所だけピアノ、まだの所は声で補うのだ。
繰り返し繰り返し…

そのうち まだろっこしくなり、先生と二人、大声で歌が延々と続いていくのであった…


夏休み明け、よつばちゃん「竈門炭治郎でスタート」🎵

2022年08月25日 | レッスン日記(小中高生)

よつばちゃん(小3)

いつも少し早めに来て、本棚からマンガを取って読みながら待っています。

「ねえ、ぴよちゃん」がお気に入り。

おもしろいよね。

ヒバリ先生も大好きなんだ。


順番がきて「炭治郎!炭治郎!」とファイルを広げ、大好きな「竈門炭治郎のうた」を弾き始めます。

ひょーきん者のよつばちゃんなのに、この歌が大好きとは、胸打たれるものがありますね


今日はイントロ〜最初の段落まで、メロディー+左手伴奏をレッスンしました。

「難しい〜」

「そんなことないよ。ゆっくり弾けば大丈夫」と励まされて1度やってみたよつばちゃん、

「初めからやってみる!」と、見事に正確に右手+左手を再現することが出来ました。


「そうそう。今のをもう一度弾いて」

「わかった」

今度も大丈夫でした。


「よつばちゃん、今ので、もう2ページ目の最後まで弾けたんだよ。だって、同じことを2回くり返すとこなんだもん」

「えっ、ほんと?!わぁーい、もうこんなに弾けたんだ。じゃあ、家に帰ってすぐまた弾かなきゃね。忘れちゃうもんね」

「そう!やっといてね」

「はぁーい」


よつばちゃん、その調子だよ!

来週は その続きへ進められるようにがんばろうね。



あおちゃん、「世界の約束」素敵だね🎵

2022年08月25日 | レッスン日記(幼児)

ピアノ教室の夏休みが終わり、今日は久しぶりに いつもの時間にみんなが次々やってきました。


まず最初は あおちゃん(年長)

ジブリのアニメが大好きで、ジブリ曲集から 好きな曲を見つけては次々弾いています。


今日は「ねこバス」を キャッキャと言いながら何度も弾いて、大興奮だったんですが、次に「これはどう?」と「ハウルの動く城・世界の約束」のページを開いてみたら、数小節弾くうちに あおちゃんの目が真剣になり、曲に吸い込まれる様子になっていきました。


弾き終わったので「きれいな曲だよね?!」と言ってみたら、あおちゃんは「これは、今度またやる。だから『またやる』って書いとく!」と 赤エンピツをとって、楽譜に『またやる』と書き込みました。


上手に弾けた曲には「合格シール」を貼っていってるのですが、あおちゃんは「もう上手にできたのは、シール2枚はる。じょうずだけど、また次もやるのは、1枚だけはる。」と、自分なりに規則づけをして「だからこれは、来週もやるから1枚。」と、シールを1枚だけ貼りました。


あおちゃん、「世界の約束」が素敵な曲だから、また来週も弾きたい、と思ったんだね。


まだ6歳になったばかりなのに、こういう胸キュンな曲に惹()かれる あおちゃんの繊細な心って

それこそが胸キュンです〜


左手伴奏は 名脇役のように・ラフマニノフ交響曲第3楽章🎵

2022年08月24日 | クラシック曲
べっきー君(大人):
 普段は自分で練習し、時々 単発でレッスンに来ています。

今日は、ラフマニノフのピアノ交響曲2番の、夢のように美しい第3楽章をピアノアレンジにしたものを「クリスマス発表会で弾こうと思います」と持参しました。

べっきー君はこの曲を、長い間ずーっと大切に温めていたのだと思います。
前にもレッスンに持ってきたことがありますが、その時点で既に数年間、自分で練習してました、と言ってた。

オリジナルの交響曲では、一斉に湧き上がるようなストリングス群の甘美なメロディーで曲が始まります。
ロマンチストのべっきー君がお気に入りなのも当然ですね。

甘く優しく、聴いているとうっとり脱力してしまいそうなこの曲。ところがこれを弾くとなると、いきなり厳しい。

8分音符の刻みで流れるように歌われる右手メロディーに対し、支える左手伴奏は終始三連符…
そう、みんなが恐れる「二拍三連」満載なのです。
以前にべっきー君がこの曲を持ってきた時は「二拍三連の練習のために」ということだったんですから、そのニ拍三連詰め込みぶりはハンパない。
それを弾こうっていうんで、前回のレッスンの時は四苦八苦でした。

今日のレッスンでは、ニ拍三連も大分自然に演奏できていて、がんばったんだなあ、と思いました。
さすが努力家べっきー君。

ところがです。
あまりに左手の三連符を一生懸命やりすぎたので、時々、メインのメロディーよりも伴奏がガンガン目立って、主役みたいになっちゃってる部分が。
これでは本末転倒になってしまいます。

どんなに高度なテクニックでかっこよく弾いたとしても、主役を食ってしまってはいけない。
伴奏はあくまでも、主役のメロディーを引き立てることに徹しなければいけません。

伴奏は「名脇役」、アカデミー賞で言えば「助演男優賞」に匹敵する、抑えたシブい演奏をぜひお願いしたいです。
ベテランの名脇役により、主役のメロディーが さらなる輝きを得ることまちがいなし!

べっきー君が次にこの曲を聴かせにきてくれるのを 楽しみに待ってます。
主役と脇役が絶妙に絡み合った、夢のサウンドに期待。



練習は楽しいよ🎵 フレンド・ライク・ミー!

2022年08月23日 | レッスン日記(小中高生)
ゴマちゃん(小5):
夏休み、いろんな所へ行っていて「あんまり練習できなかったよ」と言いながら「フレンド・ライク・ミー」の楽譜を広げましたが、弾き始めたのを聞いたら、なんとなんと すごく上手になってます。

上手、っていうのは、何だろう、ノリが良くなってるっていうのが一番かな。
あと、タッチに自信があふれてきてる、っていうこととか、ポップスらしい手首のスナップが効いてきてる、っていうこととか。

つまりはたくさん弾いてきてる、ってことではないでしょうか。

練習って、「義務」とか「課題」とか「ミッション」とかっていう、どちらかというと「まじめに取り組むもの」「重いもの」として捉えられることが多い気がします。

そして、がんばって練習を実行した時には「やったよ。えらいでしょ」みたいな、「勉強がんばったぞ気分」になる。

だけど、自分が楽しくて何回も弾いてしまう時は「勉強してる」気持ちじゃないので、いくら弾いても「がんばった自分、えらいでしょ」にはならない。

そういうことなんじゃないかなあ。

ゴマちゃんも、「今日の練習をこなさなきゃ」じゃなく、空き時間にちょこちょこ楽しんでいたら、それが練習効果となって いつのまにか上手になってた、ってことなのでは…

ヒバリ先生としては、それは理想です。
音楽が、ピアノが、楽しくて つい自然に弾いてしまう。
弾いたら、もっとかっこよく弾きたいから、何度も弾いてしまう。
結果、いっぱい練習したことになって、上手になってしまう。

それが一番だと思うんです。

ゴマちゃん、発表会で弾く「フレンド・ライク・ミー」が、本当に大好きみたいだね。
この曲を弾けば弾くほど、もっともっと好きになって、かっこいい「ゴマちゃんのフレンド・ライク・ミー」を作り上げてほしいです!

「ツバメ」最後までメロディーを🎵

2022年08月22日 | レッスン日記(小中高生)
ごましおくん(小2):
春の運動会で踊った「ツバメ」の曲を「発表会で弾きたい」と自分で決めました。

今日はピアノの夏休み明けで、レッスンも間が開いたりしているにも関わらず、びっくりするように流暢(りゅうちょう)にメロディーが弾けていて、思わず「う、うまいじゃん〜」と叫んでしまう出来栄えです。
いつの間に、こんな滑らかな指さばきができるようになった?!

「真ん中から後は、まだあんまりなんだけどさ」と ちょっとシャイっぽく、それでもかなり指が馴れて、楽譜を見なくても弾けている(っていうか、見ながらは弾きづらいタイプ)なので、「おお!すごい!ブラインドタッチじゃん!」と持ち上げる。

調子に乗って「目つぶって弾いてみる!」と 目をつぶって弾く。
弾けるねぇ〜 ほとんどミスなしだ。

「ツバメ」は 結構長い曲で、いくつかの段落から構成されています。
今、ごましおくんは、最初の段落のメロディーが完成し、2つ目の段落に取り掛かっているところです。
じゃ、最初の所だけは伴奏つける練習に入る?と聞いたら
「ボクは、最後までメロディーを続けてスラスラ弾けるようにしたい。それから伴奏始めたい」という ごましおくんの意向です。
ごましおくんらしい、ステキな味わい方だと思います。

「あのさ、楽譜に、続きの所書いてないよね?『悲しい気持ちに飲み込まれて…』ってとこ」と、ごましおくんが言いました。

バレたか。実はそうなんだ。
楽曲で言う「トリオ」の部分が、「ツバメ」にはついているんだけど、それを入れると ちょっと長いんで、おなじみのリフレイン部分だけにしておいたのよ。
トリオまで全部の楽譜を渡されたら、ページがいっぱいでごましおくんが引いちゃうかな、と思って。

「そうなんだ。でも、やっぱさ、全部入っての歌なんだからさ、あった方がいいかなって」
とごましおくん。

その通り。楽曲っていうのはそういうもんだ。
それを感じてるごましおくんなのに、お見それして失礼しました、と私は反省しました。
ごましおくん、大人。8歳だけど。

「だけどさ、すっごく長くなっちゃうよ?練習する分がいっぱいになっちゃうよ?」と突っ込まれ
「うーん… 確かに」
そこでビビるのは やっぱ子ども。
「どうする?」

二人で考え、トリオの部分は、一応やってみて、とても無理となったら省くことにする、ということにしました。

次回のレッスンの時までに、トリオ部分の楽譜も作っときます



「春よ、こい」まだまだバージョンアップ進行形🎵

2022年08月22日 | レッスン日記(大人)
炭焼き職人くん(大人):
長年の憧れだった「『春よ、こい』をピアノで弾く」夢を、驚異的な努力で手にしました。

今日、夏休みのあとで久しぶりに聴かせてもらったその演奏は、夏前のそれより更にこなれ、まるで「ずーっと前からピアノが上手な人」みたい!

だってね、先月にはついに、下北沢駅前の「街ピアノ」もデビューしてきたんだよ!
奥様が動画を撮って送ってくれたんです🎵

もうこうなったら、クリスマス発表会はソロ演奏でいきたい。

実は、ご本人は息子のジェリー君との連弾にしたい、と言っていて、ジェリー君も「パパはボクが一緒にやらないとダメだから」と言ってたんですが、いやいやそんなことはない。
こんな演奏、ソロで聴いてもらわなきゃもったいない。

と熱く薦め、ついに炭焼き職人くんも「そうですか。じゃ頑張らなきゃ」と承知してくれました。

「それなら」
ヒバリはいいました。
「まだ時間あるので、今まで簡単にして弾いていた部分を何箇所か、ピアニスティックにしたいんですけど…」

そして、イントロ2箇所、途中、エンディング… と、いくつかの部分を、オリジナルのピアノと同じように直しました。

「うわー、かっこいい!」
炭焼き職人くんも大興奮。
「頑張ります!どんどん難しくしてください!」
と、やる気満々です。

まだまだどんどん進化中の炭焼き職人くん。
楽しみです。